晴天の魚沼アルプス周回(その1)鳴倉山、トヤの頭 | ふるさと干溝

ふるさと干溝

路傍の風景、四季の風。豪雪の里から路傍の草花や雪の里山など、四季折々の風景を綴ります。ブログの説明を入力します。

2022420日(水)快晴

 

 この冬、すっかり鈍ってしまった体力の回復を兼ねて馴らしの低山歩きを始めておよそ一月が経ちました。少しずつ効果があるのかなと言う感じですが、まだまだ心許無い。そんな中で今回は鳴倉山から魚沼アルプス周回をやって来ました。

 

鳴倉山(明神コース)から

  周回コースは宝泉寺口から大力山、そして黒禿の頭経由鳴倉から響きの森公園、というコースが多いのですが、今回は鳴倉から黒禿の頭と反対回りのコースを選択しました。響きの森公園から一本杉、そして鳴倉のコースは先月歩いていますので、今回は旧湯之谷村野口の明神コースから鳴倉山に向かうことにしました。

 

自宅から徒歩で鳴倉山(明神コース)登山口に向かいます

 今日の天気予報はとても良い予報で朝から朝日が差しています。リュックを背負い県道小出守門線を歩き、道の駅(ゆのたに)の「深雪の里」から佐梨川上流、野口集落にある鳴倉山登山口に向かいます。

 

 朝の内は少し肌寒いくらいですが、歩いているうちに温まって来ます。上原集落の県道脇にはニホンタンポポがあるのですが、今日は寒いのかまだ花が開いていませんでした。年々セイヨウタンポポに押されてしまった二ホンタンポポですが、ここではもう何年も頑張って咲いています。

ニホンタンポポ(エゾタンポポ)、頑張っています

 

 其処から少し下り吉田橋から上流に進みます。以前同じコースから鳴倉山に向かった時にはこの堤防の桜がきれいでした。今日は少し早いかなと言う感じですが桜には晴天が一番です。

桜にはやっぱり晴天でしょう

 

 その横にコブシも咲いています。これから歩くコースにはコブシに似ているタムシバが沢山咲いています。タムシバとコブシはよく似ていますがその区別の一つに、こぶしは蕾に葉を一枚隠しているというのがあるそうです。

コブシの花です

 

 こんな感じで道草しながらですのでなかなか登山口に着きません。少しペースを上げて登山口へ急ぐことにします。

8時にようやく登山口に着きました。

鳴倉山登山口の標識柱

 

 

鳴倉山登り開始(明神コース)

   登り始めは杉木立です。少し歩くと鳴倉大明神と言う社があります。そこを抜けると目の前が開けます。前回同じ日に来た時はカタクリが満開でしたが今日は残雪もあってカタクリの花が沢山咲くのはもう少ししてからの様でした。

   ここからは灌木帯の登りで、黙々と歩きます。途中に花も少し見られましたがここではあまり時間をかけずに登りに専念です。20分ほど歩くと十二様に着きます。少し水分補給の後再び登ります。40分ほどして見晴らしの松、そこから数分歩いて残雪の残る尾根に出ます。

残雪の快適な登りが始まります

 

   

この残雪はしばらく続いていますが歩き易く、なかなか爽やかです。時々タムシバなどの花を写しながら快適に上ります。

残雪の尾根歩きが続きます

 

   1時間あまり歩きツツジの尾根と言う場所に出ます。いったん残雪が絶えますが、ここを過ぎると再び残雪の尾根歩きです。

ツツジの尾根と言う柱が立っています

 

  ツツジの尾根を過ぎて残雪の尾根を歩いていますと、雪解けの進んだ谷側ではオオカメノキ(ムシカリ)の花が大分咲いていました。

ムシカリ(オオカメノキ)

 

   ツツジの尾根の杭から5分でおとみ坂、もう雪は全く残ってはいません。今日歩いて来た見晴らしの松辺りまでを振り返りますとこんな感じです。

おとみ坂から見晴らしの松辺り

 

   残雪の多い時には危険な斜面ですがもう全く心配はありません。

おとみ坂、鳴倉までの最後の登りです

 

   登山口に着く前に佐梨川右岸のコブシの花を紹介しましたが、こちらはタムシバの花です。この辺りの古老はこの花をニオイコブシ「匂い辛夷」と呼んでいました。

タムシバの花

 

   上る途中、左側には鏡ケ池方面からトヤの頭への稜線が見られます。こちらの稜線にはまだまだ雪がかなり残っていると見られます。 

鏡ケ池付近からトヤの頭の稜線

 

  おとみ坂を登り終えて鳴倉山(578.4m)到着です。登山口から1時間と20分掛かりました。

 

鳴倉山頂上は、先月登った時にはまだかなりあった残雪ももうすっかり無くなっています。

 

尾根の狭い鳴倉山の残雪はもうありません

 

 

鳴倉山(578.4m)からトヤの頭(571m)方面へ

  時々蝶が飛んで来ますが、温かさにとても元気が良くて、カメラに収めるのは無理のようです。今日はこれから黒禿の頭から大力山へ周回するつもりですのでゆっくりとは出来ません。トヤの頭へ向かって出発します。

  これから先、この鳴倉山578.4m、その先はトヤの頭671m、それから駒の頭580m、黒禿の頭770mと、トヤの頭と駒の頭はほとんど同じ標高ですが、鳴倉からトヤの頭、トヤの頭から黒禿の頭とおおむね100mずつの標高差です。

 

鳴倉山からトヤの頭の稜線

  まずは鏡ケ池までの下りから始まります。斜面にはまだ残雪が残っていますのでスリップに注意しながら下り、池はまだ見えませんが、池の横を迂回して進みます。トヤの頭までの稜線は土の出た所も若干在りましたが、おおむね雪の上の歩きです。

 

タムシバの若い花がきれいです

 

トヤの頭(571m)到着

  トヤの頭手前のピークに着きました。ここは標高の割には実に展望の良い所で、天気が良ければ北アルプスの一部も見られるほどですが、今日は生憎と霞みがかっていまして、展望は今一つです。

   トヤの頭から駒の頭の風景です。黒禿の頭、笠倉山、そして駒ケ岳から荒沢岳と広がる展望はほんとに嬉しくなる風景です。

一番手前がトヤの頭、その先が駒の頭、黒禿の頭、笠倉山

 

 

※次回(その2)はここトヤの頭から駒の頭黒禿の頭、そして大力山への下りを紹介します。