作品の内容的にか、思ったよりも男性が多し。
こんな風に劇場内が作品でいろいろデコレーションされているのもソウルならでは、
楽しい♪
チャジヨンさんも♪
破果、まずは面白かった!「男たちの挽歌」みたいなかんじなのか?と思いきや、ダンスも歌も盛りだくさん、明るい曲調の歌も多くてびっくり。雨に歌えば的な傘がたくさんのシーンも。
あたしの低レベルの韓国語では、初見の作品でセリフを聞き取るのは不可能なので、原作の小説を読んでからのぞみました。ちょうど日本語訳が出ていてよかった~。
原作は読みやすく、馳星周さんみたいなノワールもの。これなしでは絶対に話についていけなかった。
一人二役、二人一役もあるので、それもちょいとややこしい点。
子供のころに家族に見捨てられ、不遇な少女時代を送った、チャジヨンさん演じるチョガク。少女時代はユジュヘさんでした。たまたま自分を拾ってくれた、夜の店のオーナーリウ、その本当の生業は、人を消すこと。才能を見出され、その生業をともに営むことになったチョガク。そして65歳になった今でも現役。いかにも地味な老婆のビジュアルで、世間の目から遠ざかるような、愛犬ムヨルと二人だけの生活。そこに現れたシンソンロクさん演じるトウ。そして医師カン博士。そこから大きくチョガクの人生が変わっていく。
どうしても、チャジヨンさんのチョガクとシンソンロクさんのリウで観たかったので、たまたまキャスケが
はまり、ラッキーでした!。
枯れたような老婆を演じるジヨンさん。1幕はほとんどメークもないような、常に下を向いて、口を一文字にしている姿。それが2幕、うっすらとした恋心をいだいていた、リウに姿をかさねたカン博士に心を動かされてからのあの表情!お見事です。2幕は怒涛の展開で、ラストはもう悲しくて悲しくて・・・。
傷んだ桃を手に載せて歌うすがたに涙・・・。それでもラストは小さな救いがありました。
小説のそれとは少しちがうけど。ちょっとHOPEにもジヨンさんの姿がかさなり、ああ、ジヨンさんで
HOPEがみたい、と思ったり。
お目当てのシンソンロクさんは、美しい~♪普通の人の姿だから、さらにかっこいい♪。あの
10頭身の抜群のスタイルで、ロングコートを翻し、白いシャツに長い首にはスカーフも♪。
大体、背が高いからロングコートももはやハーフコートかも(笑)。
キラーソングは少ない作品ですが、あのパワフルな歌声は圧巻でした。そして、小説では、
ちょっと屈折した少年のような、そしていっちゃった感もあるトウ、それを見事に演じ照らしたのも◎。
時々その姿がドラキュラに重なったりもして。
それにしても、当日夜は大学路でトウを、翌日夜には釜山でドラキュラの大千穐楽のトリ。韓国
ミュージカルの掛け持ちはよくあることですが、地方公演、しかも千穐楽と掛け持ちなんてびっくりです!
だからこそ二日連続でシンソンロクさんがみられるんですけどねぇ。
若い時のチョガクを演じたユジュヘさんも、リウとカン博士の二役をなさったチェジェウンさんも
素晴らしかった。アクションシーンも満載。細かいセルフは全く理解できなっかったものの、面白く
読んだ小説の場面場面が舞台で展開され、見ごたえのある作品。
好きなキャストで観られて本当に良かったです!
これから見る方は、是非とも小説を読んでからご覧になることをお勧めします~♪