MARIA-Eさんの紅、冒頭の聖母のような歌声から、パンチのきいた歌声まで、どんどん変化。
初めて観たとき歩は全然違う。そして時折光る涙にこちらも胸が痛い。風間海は、笑いを取るところが
バージョンアップし、客席も大きな笑いに(笑)。少年ぽさはもはやほとんどない海だけれど、その分
27歳になった時のイサンの姿がものすごくリアルで、実際のイサンは、こんな面倒くさい人だったのかも、と思うほど。
すっかり友達三人とも沼堕ちした石井超は、最初から怒りと痛みと絶望を内包していて、そのどんどん変わる表情や動きから目が離せない。あのロングコートを脱いでシャツの袖をまくり上げる時ですら、そのしぐさにいらだちと怒りを感じるほど。
そしてそのまくり上げ方がきびきびしていて美しい。
後半紅と二人のやり取りで、どんどん痛みを吐き出して崩れ落ちるさまはもはや壮絶で、本当に体調悪くて立ち上がれないんじゃないか?っていうくらいで胸が痛すぎて、こちらも涙。海の痛みと苦痛をそのまんま背負った男超、あまりにも辛い人生が目に焼き付けられて、こちらの息まで止まりそうに。
海が手を広げ、それに新グロスるかのように超も腕を広げるシーンは、逆光になっていることもあり、神々しく、本当に背中に翼が見えそうだった。もうこのあたしのスモーク史上最も美しい超とお別れかと
思うと、様々な感情が沸き上がり、涙。ものすごい圧を感じながらのラストでした。
マッコンなので、風間さんと石井さんの舞台挨拶もありました。
歌ったすぐあとなので、最初に肩で息をしながら「息ができない・・・」とおっしゃりながらの挨拶に、ここまで全力なのか、とさらに泣きそうに。
自分の挨拶の晩まで、急に空いていた客席に座り、隣のお客様に会釈をするのもツボ(笑)。
ラッキーなお客様、きっとどきどきね♪
昔レッドブックの初演の時、ウンソク君が客席おりの場面であたしの隣にたまたま座り、にこやかに挨拶なさったのを思い出すわ♪
そして演出のチュジョンファさんの話したことが印象に残った、とのお話にも感動!
この四方を客席で囲んだ劇場が、初演のスモークと同じで、初演に戻ったみたいだと。
実は韓国スモークの1番最初のハンガンジンのアンダーステージでやったトライアル公演、観ていました。正確には三方が客席でした。あまりにも難解で、韓国の妹に解説してもらいながらも、非常にインパクトが強く、美しい作品で、すっかりのめりこんだことを思い出します。
それ以来、そのトライアル公演バージョンのスモークが一番好きな作品となり、それを超えるスモークはないと思っていましたが、それを楽々と超えた石井超、恐るべしです。
この作品に出てくださったからこそ出会えた石井超、このスモークが紡ぐご縁に心から感謝。
すっかりスモークロスですが、次の作品を心待ちにしましょう!
(お写真は石井一彰さんの公式ツイッターからお借りしました)
(お写真は石井一彰さんの公式ツイッターからお借りしました)
(お写真は石井一彰さんの公式ツイッターからお借りしました)
舞台の後は三人で晩御飯!
ユニクロの上の浅草横丁で、もんじゃとお好み焼き!
白も大盛で安くてありがたい!
good bye 超、また会えるかな。