4月16日ソワレ、演劇パークビューライフ観ました! | S美先輩の観劇・エンタメブログ

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映画やドラマ好きに始まり、韓国ミュージカル沼、さらに日本の舞台にもはまってしまった私。日々思いついたことを綴っていきます!

普段演劇はあまり見ないのですが、日本語となれば話は別!ありがたくもチケットを譲っていただき、
この作品を観てきました。
風間俊介さんの「パークビューライフ」。場所は三軒茶屋の世田谷パブリックシアター。ものすごい前に
堤真一さんの演劇で来たことがありますが、それ以来ご無沙汰。でも三軒茶屋、頑張れば徒歩圏内だし、
自宅まで3駅。とっても便利な場所にあります^^。
 
 
この劇場の芸術監督をなさっている野村萬斎様のお写真も♪うふふ、好き♪
 
もともとこじんまりとした中劇場。30分前に来たらお客様もまばらでのんびり。今は中で飲食禁止だし、椅子も使えないから
皆さんギリギリにいらっしゃるようですね~。
お席は一階センターブロックの後方、見やすい席でした^^。
演劇とミュージカルで違うのはその客層、男性比率高いですね!そして一人で来ていらっしゃる方々も多し。
私もいつもそうですが、観劇・映画・コンサートは、自分の都合と好みを最優先するので、基本一人。
これがソウルなら現地でお友達と多数合流ですが、逆に日本だと誰かにお会いすることは基本レア(笑)。
 
役者4人の演劇、皆さんドラマや映画で見たことのある俳優さんばかり。中川翔子さんは
ブラックメリーポピンズの録画みたばかりだし、風間俊介さんは前期終わったドラマ「監察医あさがお」
で優しい刑事さんを。実は日本のドラマも大好きで、毎シーズンかなりの数のドラマも見ていますが、
風間さんはどれを見てもとってもお上手♪繊細な気持ちを伝えるのが上手な俳優さんだと
思っていました!
 
新宿御苑そばのビンテージマンションに住む孤独な男。もともと財産があった両親がこのマンションとすこしばかりの
財産を残して他界。子供のころから人との付き合いができず、学校にも行かず、自宅でひたすら絵を描いているだけの
世間から孤立した男。そこに瀬戸内の島から働くためにとお京にやってきた女子3人が侵入してしまったところから
物語がスタート。お部屋の上がルーフバルコニー模様になっていて、そこにたくさんの植物が植えてあり、空中庭園の
ようになっています。ちょうど桜の季節でもあり、東京最後の夜を楽しんでいた三人は、空中庭園と間違えて
入り込んじゃったんですね(笑)。
 
まずはこのドラマ、セリフの量がとても多い。しかも弾丸トークですごい早口、4人ともずっと舞台に出ずっぱりで
しゃべりっぱなしです。しかしそこは日本語、ストレスなくすべて理解できるって素晴らしい♪
4人のうるさい個性的な女子と、気弱で優しい、たまに挙動不審な男子のやり取り、とてもテンポよく、時には場内を
笑わせながら進んでいきます。
ありそうな日常のお話なのに、なかなかないその出会い。コロナで東京の仕事を失った三人女子の設定なので、今の時代の
心持ちに触れるセリフもたくさんあり、途中ウルウルしたり(涙)。
自分だけの世界に閉じこもっていた男が、自分の心の内を吐露し、それを戸惑いながらも受け止める女子たち。
みんな優しくて、思いやりがあって、そしてこの世界を生きにくいなと思いながらも小さな幸せに感謝する人たち。
ドラマチックな展開は少なく、劇的な悲劇もなく。でもこの舞台、ものすごき引き込まれました。ミュージカルのように
役者が観客を引き込むわけではないのに、その舞台上の世界に観客を参加させてくれる。そんなあったかいお話でした。
カーテンコールは3回、ミュージカルと違ってマイクはないので、大きな声で客席に何度も大きな声でお礼を伝える姿が
誠実そのもの!客席からの拍手の音もすごくて。歓声だせないから、代わりにお客様の反応も逆にすごいです!
こんな素敵な俳優さんの生舞台をみられて幸運でした~。
おかげで温かい気持ちで帰宅。また今度違う演劇も観に行きたいな♪