続《six》16 | すーぱーじゅにあ ウネがかわいいっ 月子のブログ

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『息子になれって言ったけどな。それは組員になれって意味じゃないよ。だから、お前たちは好きに生きていいんだぞ?お前たちは若いんだから、生きる選択肢なんてのは沢山あるんだからよ。それにすぐに答えを出さなくても、ゆっくり考えたら良いよ』



オオトモのオヤブンサンの言葉





「オヤビンはゆっくり考えろって言ったけど、ヒョク…オレは…オヤビンの息子になりたい。オヤビンの家族になりたいんだ」



オヤブンサンの退院祝いがお開きになって
潜艦アパートで二人きりになるとドンヘがそう訴えてくる。



「うん、オレもこの話を貰って本当に嬉しいって思った。オレもオヤブンサンやマスターやコウキと家族になりたいもん」


「ヒョクはワタルのこと好きだもんねー?」


「なんだよ?それ、勿論マスターのことは好きだけどね。この国に来て最初に親切にしてもらった人だし、この部屋も用意してくれて仕事もくれた。本当に感謝してもしきれないくらいの恩があるから」


「うん…わかる。オレにとってもオヤビンもオオトモイッカの人たちみーんな恩人だもん」


「うん」


「これからオヤビンにもみんなにも恩返ししていかなきゃ」



本当にそうだな。
貰った恩をどうやって返せば良いのか分からないけど…オレたちなりの感謝を示していこう。







「部屋どうする?」



いつものようにノルテに出勤すると
マスターに聞かれた。



「部屋?」


「あのボロアパートに住むのは嫌だろ?」


「あー…慣れてきたら愛着が湧いてきたんですよね」


「お前、、、変態だな」


「んははっ変態ですかね?」


「慣れてきたって言っても、ドンヘをあのボロアパートに住まわせるのは可哀想だからな」


「マスターまでドンヘに甘いんすね」


「はあ?あのな?うちのヤツらは激甘だけどな?俺はそんなに甘くはないぜ。ちょい甘くらいだ」



結局甘いんかーーい!



「真面目な話するとな。潜艦アパートは取り壊す事にしたんだよ」


「へ?取り壊すんですか?!」


「そう、親父が決めたんだ。少しマシなアパートに建て替えるってさ。バストイレ付きの」



おお!夢のバストイレ付き!!



「かなりマシになりますね。」


「で、新しくなった潜艦アパートに入居してもらうってのはどう?」


「いいんですか?」


「勿論!親父も息子2人のために建て直す事に決めたんだから」


「息子…ってオレとドンヘ?」


「息子だろ?」


「はい」


「取り壊してから新しいアパートができるまで半年くらいか、そんくらいかかるらしいからさ、その間は…」


「あ、それまではビジホとかに…」


「大友の事務所に住めば?家賃もかかんないし、ドンヘが寝泊まりしてた部屋で大丈夫だろ?」


「本当に感謝します。こんなに良くして頂いて…」


「ヒョクチェ」


「はい」


「お前は本当に良い子だ。ただな?頑張りすぎだって思う」


「へ?」


「お前はドンヘの事を思って頑張ってアイツを守ろうと気を張って生きてきたろ?もう、お前ひとりで頑張らなくていいんだよ。これからは俺も、聖も親父もいるから頼っていいんだぞ。頼りないヒョンかも知れないけど…お前も辛い時は辛いって言っていい、泣きたい時は泣いていいんだよ。」


「っ…ヒョ…ン」


「うん…頑張ったな。偉いぞ」




抱きしめられ頭を撫でてくれるマスターの優しさにオレはガキみたいに声をあげて泣いた。
























つづく