続《six》9 | すーぱーじゅにあ ウネがかわいいっ 月子のブログ

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「イ…ジュンギ…」


「いくら下っ端でも、俺の顔くらいは知ってたか(笑)」


「あんたがミナミのカシラをやったのか?」


「さっさと渡せばいいものを、抵抗するからさあ。あと何人か来たけどそいつらも弱かったわ」



本家の護衛の連中も?
あっさりやられた?



「てめえっ!」



掴みかかろうとするコウキをイジュンギの手下二人が押さえつける



「ドンヘはっ?!」


「あいつはジングォン派の人間なんだからウチで預かるよ。これ以上オオトモイッカの方々にご迷惑はかけられないからなあ」


「何言ってんだよ?ドンヘはどこだよっ!?ドンヘを返せよ!」


「あの組がどうなったか知ってるのか?」


「は?」


「お前とイ.ドンヘが所属していた組だよ」


「どう…なったって…」


「上納金が払えない組がどうなるか知らない訳じゃないだろ?」


「、、、、、」


「全員、海に沈んだ」


「っ!」



そんな…
今までだって 上納金が払えないときはあった。
ある程度の制裁はあっても殺されるなんてなかったのに



「殺した…?なんでっ?今まで、そんな事っ」



「お前だってウチの身内だったなら、今回各組に通達した5000万は、ただの上納金じゃないってのは知ってるはずだろ?」


「そうだったとしても!殺すことなんかっ」


「イドンヘが上納金を持ち逃げしなきゃ
組の人間が全員死ぬ事は無かったんだよなあ〜
ホントにドンヘは酷いヤツだよ」


「それを、、、ドンヘに言ったのか?」


「当然だろ?アイツが金を持ち逃げしなきゃこんな事にはなってないんだからな。
あの組の人間を殺したのは俺じゃない。イ.ドンヘだ。」


「ちがっ…」


「違わねえんだよ!お前、さっきっから返せとか言ってるけど、俺は無理矢理イ.ドンヘを拉致った訳じゃない。アイツが自ら俺のところに来たんだよ。」


「ドンヘ…を、どうするつもりですか?」


「持ち逃げした金を返してもらって…処分はそれから考えるよ。」


「しょっ処分っ!?っ待って下さいっ 金はオレがちゃんと返します!だからっ」


「金を返せばいいって話じゃないんだわ。
本当はお前も同罪なんだけどね。まあ、やらかしたのはイ.ドンヘだからな。アイツにすべての責任を取ってもらう。で、お前は破門。この国で幸せに暮らせ。じゃあな」



「待っ…」



出て行こうとするハン.ジュンギの肩を掴んだ瞬間腹に爪先が入った。



「ぐっ…」



床に倒れこんだオレの腹に背中に容赦なく蹴りが入る



「うっ…ぐっ…」



体を丸めて痛みに耐えるけれど



「破門になったヤツがジングォン派の内部の事に首突っ込んでくんじゃねえよっ!」



その言葉とともに後頭部を蹴られ意識が飛んだ。










気がつくと 目の前にオオトモのオヤブンの顔があった。



「っ!ドンヘっ!ドンヘが」


「落ち着け、何があった?」


「あ!カシラとコウキは?」


「聖は南を病院に連れて行った。イ・ジュンギが来たのか?」


「はい、それでドンヘが…」


「ふぅ〜…ここなら、安全だと思ってたんだけどな。ジングォン派には通じなかったか…」



そう言ってオオトモのオヤブンは立ち上がると
引き出しから無造作に拳銃を取り出した。



「え?」



拳銃を腰に差し込みながら



「ちょっと行ってくるわ」



軽い口調でそんなことを言う



「行ってくるって…イ・ジュンギのところにですか?」


「まあな」


「いやいや…待ってください!相手は何人いるかわからないんですよ?オヤブンサンひとりで乗り込むなんて無茶過ぎますよ!」


「大丈夫だよ。ジジイだつってもオイラ結構強いんだからよ」


「ダメです!行かせることは出来ません!」



玄関の前で両手を広げると



「どけよ。あんちゃん」


「イヤです」


「いいから、どけ!」


「どきません!」


「そこをどけって言ってんだ!この野郎!」



初めて聞くオオトモのオヤブンの怒鳴り声
その迫力にたじろぎそうになる。



「な、なら、オレもいきます!」


「あんちゃんはダメだよ。あんちゃんが死んじまったら、あの子が悲しむだろ?」


「そんなの、オオトモのオヤブンサンが死んでも同じじゃないですか?コウキが悲しむ、マスターが悲しむ、オヤブンサンの子分ダたちも、街の人たちもみんな悲しみますよ!」


「悲しみが違うよ。オイラが居なくなっても アイツらには仲間がいるよ。けど、あの子にはあんちゃんだけだ。」


「親が居なくなる悲しみや寂しさは、仲間がいるから紛れるなんて…そんな簡単なモンじゃないですよ」


「、、、」


「それに、オヤブンサンが言ってくれたドンヘにはオレだけって言葉、それはオレにも言えることなんです。オレにもドンヘだけなんです。だから、オレがドンヘを助けに行かなきゃ、もしもドンヘを助けることが出来ないんなら、、、オレは…」


「死ぬってか?」


「はい」


「ったく…しょうがねえな」



苦笑して 



「ほら」



拳銃を一丁渡してくる



「それ持ってろ。ヤバくなったらぶっ放しながらあの子を連れて逃げろよ」


「ヤバくなったらオヤブンサンも逃げてくださいね?」


「ふふっ…」



オレの言葉に、何故か笑顔になるオオトモのオヤブン



「お前の宝物はオイラが必ず取り戻してやるから、心配すんな。さて、行くか」


「まだ、韓国に帰ってないですよね?」


「まだ、この街にいるよ」


「イ・ジュンギがどこにいるかも分かってるんですか?」


「俺があの子を取り戻しに行く事はヤツらにとっては想定内だろうよ。だから、東陽連合会ゆかりの場所にいるはずだ」



ゆかりの場所?



「それは、どこですか?」


「ついてくればわかるよ」



そう言うとオオトモのオヤブンはオレの先に立って歩き出した。


























つづく