《six》3 | すーぱーじゅにあ ウネがかわいいっ 月子のブログ

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上納金を納める期日が迫っていた。



組員たちが寝る間も惜しんでドンヘの捜索をしていたが、どこに雲隠れをしたのか
ドンヘの行方を掴むことが出来ずにいた。




オレはオレで


ドンヘの行きそうな場所や、自分が思いつく限りのオレとドンヘとの思い出の場所とか何度も足を運んだけれど

立ち寄った形跡はなかった。



ドンヘが見つかったら
オレがドンヘを見つけてしまったら



オレはどうするんだろう?


ボスに宣言をしたように、、、


無理だ


ドンヘを殺すことなんて出来るはずがない
そんな事はオレが一番知っている。



『もしも…どっちかがヘマしちまってさ?組に追われるような事があったら、、、一緒に死のうか?』



いつかのドンヘの言葉を思い出す。



『バカ、なんでそんな風に考えるんだよ。オレらどっちかがヘマをして組に追われるような事になったら、一緒に逃げんだよ』


『ふふっ…やっぱりオレとヒョクは違うね。
追い込まれたら…オレは死の選択、ヒョクは生の選択だ』


『当たり前だろ?オレはお前と二人で生きていきたいんだよ。
この先の未来を、ずっとお前と二人で生きて行きたいと思ってるだけだ』


『そっか…うん、そうだね。やっぱり死ぬのはイヤだな。
オレもヒョクとずっと一緒に生きていきたいもの』



オレもヒョクとずっと一緒に生きていきたい 》

って


お前、そう言ったよな?



ドンヘ
お前、いま何処にいる?









その日もドンヘは見つからず
疲れた体と心を引きづってアパートへ帰ると
郵便受けに差出人不明の白い封筒が入っていた。



ドンヘから?


まさかな、、、。


けど、オレに手紙を書いてくれるような親しい人間なんか一人もいない。



封筒を持ち上げるとチャリチャリとコインが触れあうような音が聞こえた。



部屋に入って封を切ると




「なんだこれ?」




航空券?


明日の午前8時45分発
広島行きだった。


広島、、、日本?


ドンヘ?
やっぱりお前なのか?

お前、今、日本にいるのか?
日本の広島に?


まさか、そんな訳ない。

あの金を持って国外に行けるとは思えない。


けど、ドンヘじゃないなら、誰が?



何か手紙が入っているかもしれない、
期待して封筒を逆さにしてみると
金属でできている いくつかのアルファベット文字が床に落ちてきた。

さっきの音はこれだったらしい


封筒から出てきたアルファベットは

OとIがふたつづとNとHとMとCがひとつづつ

なんだ?これ、、、

暗号?



ドンヘの行方がわからない今、これを送ってきたのはドンヘであると考えるしかなさそうだ。



翌朝、早く家を出た。
疑り深いボスに監視を付けられている可能性があったから
電車やバスを色々と乗り継いで仁川空港まで行った。



広島行きの飛行機に乗り込み、離陸して
やっとホッと出来た。


おっと、、、
ホッとしてる場合じゃないんだ。

広島行きの航空券と一緒に送られてきたアルファベット文字
このアルファベットの文字は今から行く広島のどこかの地名を暗示しているハズだ。

スマホで広島の地名を調べながら例のアルファベット文字を組み合わせていく

地名に
このアルファベットを合わせていくと
符合するのは、、、


ONOMICHI


広島県尾道市

 
ここに行けば
お前に会えるのか?



ドンヘ、、、





会いたいよ。




































つづく