今朝も寒いですね(>_<)
ほぼテンの周りでは、コロナやインフルエンザが流行っています。
皆さんもお気をつけください︎🍀
以前、大好きな甘楽さん❤から
「タンしお部より提案です。『クリスマスをモチーフにした短編小説を書いてみませんか?』」との事でした🥰
ほぼテンも書いてみました😊
それが・・・全然短編じゃないんですが、長編と言うほどでもなく・・・四回に分けました💦
こんなんですが読んでもらえたらうれしいですっ(ノ˶>ᗜ<˵)ノ
『翔んでトナカイ』
「ワンツー♪ワンツー♪はい、ここで後ろ足上げて〜」
今日の体操は中々ハードだわっ!
私は、トナカイのポメ子。
サンタクロース協会ゴニョニョ国支部に勤めてるトナカイのリーダー。
年齢は5歳。人間だと20歳位かな。
自分で言うのもなんだけど、脚力は強く、毛並みは良いし、角は大きくてキラキラしてるのよ。
うふっ💕
どうして若いのにリーダーかって?
クリスマス協会にもアメリカ大リーグみたいに F A 制度があって、数年前先輩達は他の国へ行ったの。
私も一度は他の国でも飛んでみたいな♪
ただ、リーダーになってはいるものの、残念ながら4年前からコロナが世界中に蔓延し始めたせいで、トナカイのお仕事はずっと休みだった。
置き配だから、問題なくお仕事できそうだったけど、サンタのおじいさんが「自粛ムードの中、明るく飛び回るというのはどうもなぁ」とプレゼントを配るのを止めたの。
こんな時こそ、皆を励ますプレゼントをしたらどうかなぁ?と私は思ったんだけど。
そんな中でもおじいさんは、季節に関係なく子供達の手紙を読んでお返事していた。
そして、夢と繋がるパソコンで、お話しする会を始めたの。夢Zoomって言うんだって。
色んな子供達と楽しい話をして
「ホーホッホッホ〜❣️」と笑ったり、
時には悲しい話や悩みも聞いてあげて、慰めたりしていたわ。
ある日、ひとりの女の子とずっと話ししていた。
「・・・わしは、君の事をとても心配しておる。しかし、今はそばに行って君の涙を拭ってあげる事ができんのじゃ。だから君を直接助けてくれそうな人に連絡を取ってもいいかの?」
「お母さんはだめなの。先生もだめ」
「そうか。じゃあ相談室の人はダメかの?」
「・・・わかりました」おじいさんは、無表情になった女の子を見て、不安げに眉をひそめた。
私はその時、パソコン画面にひょっこり顔を出した。
「えっ・・・トナカイ?」女の子はびっくりしている。
「ああ、そうじゃよ。一緒に住んどるんじゃ」おじいさんは微笑む。
「初めまして。私、トナカイのポメ子よ」
「・・・しゃべった!」目を丸くしている。
「あなたのお名前は・・・コチちゃん?一緒にお歌歌おうよ」私は『赤鼻のトナカイ』を歌った。
「わぁ〜!」
女の子の顔色が少し良くなったのを見て、私もおじいさんもうれしくなった。
その後、おじいさんはコチちゃんとまた話しをして、誰かに連絡を取っていた。
今年2023年。
・・・
9月「もう空を飛んでもいいかのぉ?」
「おじいさん、こんな暑い中飛んだら、熱中症になっちゃうわよ〜」
・・・
10月「もういいじゃろ?」
「うーん、まだ暑くて危ないと思うけど・・・」
「いや、飛ぶのは近くだけじゃ。ちゃんと水分を取って、身体中を冷やす服を着る。」
「心配だなぁ〜歳も歳だし・・・クドクド・・・」
「うむ。休憩もいっぱい取って気をつけるぞ」
私達トナカイの心配をよそに、おじいさんは髭をリボンで括り、夏仕様の冷えるクールサンタ服を来て、暑さに強い雄のトナカイに乗って、ネットで友達になった子供達の所へ遊びに行くようになった。
ただ子供達には「ハロウィンの仮装なの?」と言われたり「あわてんぼうのサンタクロースだ〜」と笑われたらしいけど。
11月
「今年はプレゼントを配っていいじゃろう!」とおじいさんが満面の笑みで言った。
さっそくウキウキとプレゼントの用意をしている。あら、今の子ってゲーム機が欲しいんだ。
私といえば、休み期間中に衰えた体を鍛えるべく、体操を始めたの。
そう、それが最初の話なんだけど・・・。
12月14日
おじいさんが難しい顔で窓の外を見ている。
「おじいさん、どうしたの?」
ゆっくり振り向くとその顔は真っ赤だった。
「どうやら、わしゃ〜熱があるようじゃ・・・」そう言ってひっくり返った。
「大変!お医者さん連れて来る!」
来てくれたお医者さんの見立てでは、過労だそうだ。
この2ヶ月間、休んでいた4年分を取り戻すように働いていたからかな。
ベッドで苦しそうにしているおじいさんをトナカイ皆で交代しながら看病する。
「みんなすまんのぉ〜。クリスマスイブまで後10日というにこれではプレゼントを配れん」
うーん、今年はみんな楽しみにしてると思うけど、どうしよう・・・
「ここに夢パソコンを持ってきておくれ。わしの友達にサンタクロースの代理を頼んでみるよ」
その次の日、サンタの代理がやって来た。
まだベッドに入ったままのおじいさんが、その人を紹介してくれる。
「みんな、今回サンタクロースをやってくれる友達のヨンタンじゃ。色々と教えてやってくれ」
サンタの衣装を着たヨンタンは、ひょろっとした20歳位の青年だった。あまり覇気がなく、黒い前髪で目がほとんど隠れている。
「よ、よ、よろしく・・・」
私の後ろで、副リーダーのサンゴちゃんが「なんか頼りなさそうね」と耳打ちした。
「うーん、その分私達が頑張ろう!」
4年間ずっと待ってくれていた子供達の為に、頑張るぞ〜❣️
そして、次の日からヨンタンと私達トナカイの地獄の特訓が始まった。
つづく
🎄🦌🛷🎅🏻´-⛄️🌟🎄🦌🛷🎅🏻´-⛄️🌟
いつも読んで下さって、本当にありがとうございます︎💕
話は全く違いますが、クリスマスと言えばケーキですよね?
ですよねっ?(*´﹃`*)♪
甘楽さんはロービーかしら?
う、ロービーも捨て難いw(´,,•﹃•,,`)