こんにちは、フリージョンです。

 

前回の記事(社会とのつながり(前編)〜散歩の役割〜)では散歩の役割と、散歩をするときにはルールをつくると良いという話をしました。そのルールは、

 

 ①引っ張らない

 ②吠えさせない

 ③歩くのは人の横

 ④止まった時は座るor伏せ

 ⑤臭いを嗅ぐのはコマンド(指示)を言ってから

 

という5項目です。

 

今回は、それぞれについて詳しくみていきたいと思います。


 

①引っ張らない

 

犬がリードを引っ張るということは、犬が進路を決めているということです。

 

それはつまり、人間が犬を散歩に連れて行ってるのではなく、犬に人間が散歩をさせられているようなものです。

 

項目の③にも関連しますが、手にしているリードが常にたるんでる状態を心がけて歩くようにしてください。


 

②吠えさせない

 

これは吠えられた側は不快に思うので、なるべくさせてはいけません。また、吠えることで興奮状態になってしまうので、「吠えそうだ」と感じたときはあらかじめ「マテ」や「フセ」などをさせて一度落ち着かせてあげます。

 

吠えてしまったときは、たるませていたリードを強く引いて「ダメ」ということをきちんと知らせてあげましょう。


 

③歩くのは人の横

 

人に合わせて犬が歩くことで、凸凹のある道や、冬道なども危険なく歩けるようになります。

 

リードを長くして、犬が離れたところを歩いているケースを見かけることがありますが、これでは人間の足元に水たまりや凹凸があった時に回避しづらいだけでなく、犬が強く引っ張った時に人間が転倒してしまう危険もあります。

 

リードを両手で短く持ち、自分の足元に犬がいる状態で散歩をするように意識してみてください。

 

なお、右と左、犬が人間のどちら側を歩くのかを一定にしておくと、犬も覚えやすいです。

 

信頼関係ができてくると、犬が嬉しそうに飼い主の顔をちらちらと見るようになり、コミュニケーションをとりやすくなります。


 

④止まった時は座るor伏せ

 

散歩中に止まる時は人がなにかをする時です。例えば犬のフンを始末したり、時間を確認したりするなどです。

 

この時に足元でチョロチョロと動かれたり、急に引っ張ったりされると危険です。

 

ですから止まるときは、犬も「オスワリ」や「フセ」で静止させます。

 

信号も同様に座るか伏せをさせます。

 

あらかじめ静止させることで、突発的な行動を防ぐことができます。



 

⑤臭いを嗅ぐのはコマンド(指示)を言ってから

 

臭いを嗅ぐことは、犬にとってとても普通のことです。

 

「嗅ぎたい!」という欲求を満たしてあげるのは大切です。

 

けれども、散歩中に好き勝手にどこでも何でも嗅がせることは危険が伴います。あちこち行っては大変ですし、散歩がなかなか進みません。

 

問題がなければ「よし」。問題があれば「ダメ」。

 

ここはいいところ。ここはいけないところ。メリハリをつけて指示を出し、ルールを守って散歩するようにしていきます。



 

以上、散歩のルールの5項目を見てきました。

 

このような決まりごとを犬に教えていかないと、飼い主が我慢すればいい、その場をしのげればいい、ということになってしまい、トラブルの解決にはならず、トータルで考えると犬にも飼い主にも良いことにはなりません。


 

人が社会のルールを守ることで他の人とも円滑に生活しているように、犬にも散歩を通して社会のルールを教え、人間の社会で共存する方法を伝える必要があります。

 

 

散歩はその絶好のチャンスです。

 

ぜひ、散歩のルールを意識的に取り入れ、社会とのつながりを上手につくってあげてください。