今回紹介するエピソードは、
「問題行動を直した話」でも「劇的な変化を見せた成功談」でもありません。

 

ただ、ごく自然に、素直な気持ちで
「この子は楽しいかな」
「今、私とこの子はちゃんとつながっているかな」


そんな問いを大切にしながら、
こんどっぐに通い始め、犬と向き合い続けてきた飼い主と愛犬の話です。

 

信頼関係は、派手なものではなく、静かに育っていくのだということをあらためて教えてくれるエピソードです。

 

 

  特別なことはしていない

 

家族として迎え入れてから、飼い主さんは「愛犬に特別なしつけをしてきた」という感覚はないそうです。

 

ただ、
・その時その時で 「どうしてだろう?」と考えること。
・悩みは一つずつ、その都度向き合うこと。
・小さな「できた」を見つけたら、 すぐに声をかけて褒めること。

 

できないことを直すよりも、もうできているところを見る。
その視点を、ずっと大切にしてきた、とのこと。

 

もちろん、飼い主さんは「叱らない」わけではありません。

 

危ないことをしそうなときは止めますが、「悪いことをやめさせる」よりも、
「(そもそも)どうしたら安全か、危ないことをしないか」
「どうしたらできるか、やりやすいか」を考える。

 

叱ることをメインにせず、「できたね」「今の良かったね」をメインにする。
減点じゃなくて、「いいとこ探し」をして、ほんのちょっとのことでも褒める。


その積み重ねをずっと大事にしてきたそうです。

 

 

 

  教室で得たのは「答え」ではなく「答え合わせ」

 

こんどっぐに通って、一番大きかったことは、
「自分がやってきたことは、間違っていなかった」そう確認できたこと。

 

感覚でやっていたことに、理屈がついた感覚。「答え合わせをしてもらっている」感じだったそうです。

 

そして、愛犬にも変化がありました。

体力がつき、集中力が上がり、オンとオフの切り替えができるように。

 

例えば大会では、ピリッとした良い緊張感。そして何より、信頼関係が動きに表れていると感じる場面が増えたそうです。

 

 

 

  忘れられない、大雨の中の初めての大会

 

一番印象に残っているのは、大雨の中で迎えた、初めての大会。
 

結果は2席。
 

でも、その結果以上に強く残っているのは、「愛犬と心が通じた」と感じたこと。

一番楽しくて、一番つながったと感じた瞬間だったから。

愛犬が楽しそうにやっている。
飼い主である自分自身も楽しい。

お互いの意識が、カチッと合う瞬間。「楽しいね」が、一つになる感じ。
それが何より嬉しくて、忘れられない出来事でした。

今も、あの感覚を目指して練習を続けています。

 

 

 

 

お互いの気持ち、意識がひとつになる。
それはしっかりと積み重ねられた関係性あってこそ。

今回のエピソードは、
犬とどう向き合い、どう信頼関係を育てていくのか。
日々どのようなことを積み重ねることが大切なことなのか。


その答えをとても誠実な言葉で語ってくれたものだと思います。