『2022年 東京女子・後世に残したい名場面迷場面 PART5』から続き。
11.6 両国KFCホール
辰巳リカ(←ベテラン)vs猫はるな(←若手)。
同じ若手でも鈴芽は躍進著しく、遠藤有栖はまだこれといった形としての結果は出せてないけど成長がみてとれるんでもうしばらく静観してていい気がするけど、それ以外の若手は足踏み状態というか。猫は猫キャラがある分マシなんだけど…
序盤、急に攻撃をやめたリカ。おや? どした?
猫とやって負けたことがないから、「ダメだ。(今日も)私勝っちゃうと思う」
その通りなんで&でもそれ言っちゃう?ってとこで客席から笑いが起こる。
だからなんでもハンデをあげるよと言い出すリカ。すると猫「じゃあ絶対リカさんは攻撃しないでください」 リカ「もっとなんか控えめなやつにしろよ!」
爆笑!
11.6 両国KFCホール
練習生(アプガとも夢プロレスとも10.9で紹介されたコたちとも別)が紹介される。
11.13 京都 KBSホール
奇跡タッグ再び。伊藤&ヒカリvsマジラビ。
ヒカリが連係プレーを求めるが拒否する伊藤。結局は一緒にやるのだが、誤爆を繰り返しマジラビほったらかしでド突き合いに!
コケシをやったら逃げられ自爆した伊藤の「ちゃんと押さえとけって言ったよなオマエなァ!」に対するヒカリの「いないのにおかしいでしょ!」は絶妙なツッコミで笑う。
(あと伊藤のド突き方に気遣いを感じる・笑)
11月14日 イギリス Pro-Wrestling EVE
山下はアメリカAEWでの王座挑戦では奪取ならなかったが、イギリスEVEで日本時間14日(現地時間13日)、ベルト奪取。両国でプリプリ王座陥落以来無冠だったがやはり山下にはベルトが似合う! そしてベルトがあるのでプリプリ王者と並び立った!
(このイギリス遠征はミサヲも参戦し、日本でやってるのと同じことカマした。欧米マットでスプレー攻撃、パイプイス築城、ハイパミ号というこの違和感・苦笑)
11月23日発売週刊プロレス
週プロに、11/27にAA砲のタッグ王座に挑戦する愛野ユキ&らくのインタビューが掲載され、ユキがらく推しである理由や経緯も面白いが、印象的だったのは特定のタッグパートナーがいないらくが話す過去パートナーの話、そして「私は心の中では伊藤さんとずっと組みたいって思ってたんですけど…離れていっちゃって」という発言が印象的だった。伊藤リスペクト軍の時と同じで伊藤が強引に…と思ってたんで、意外だった。なんつっても伊藤とらくはキャラが正反対だし。
でもらくは前にも言ってたしこのインタビューでも人は人、自分は自分みたいなスタンスを言ってて、そういうとこで伊藤ちゃんに共鳴するんだろうか?(伊藤がまさにそういうタイプだから)
(ところが24日にらくがコロナで欠場になってしまい、原宿ぽむが代打で出ることに。らくが気の毒でもう… (ホント厨国のせいで一体どんだけの人間が運命狂わされてるか!))
11.27 後楽園ホール
中島・ミサヲvs猫はるな・桐生真弥・鳥喰かや。
1人欠場で急遽2vs3のハンディキャップマッチに。ミサヲは“私たちには東京女子愛があるから不測の事態にも対応するが、アナタに東京女子愛はあるか? 不測の事態に応えられるか!?”と東京女子代表・甲田を半ば拉致するとリング内に放り込み欠員補填、試合に巻き込む。相手チームにストンピング(踏みつけ攻撃)され袋叩きに遭う甲田(笑)。そしてドサクサに紛れて一緒にストンピングぶっ込んでる中島&ミサヲ(笑)。
11.27 後楽園ホール
ヒカリと伊藤の3度目タッグ。これまで無縁だったのに今年急に多くないか!?
しかも伊藤&ヒカリvs角田(ヒカリの友達)&上福(伊藤の友達)で友達入れ替えという、どんな意図で組まれたんだろう?という不思議なカードだった。
上福「友達のこと殴るなんて出来ない(涙)」 伊藤「ト、トモダチ…」(←言い方・笑)
上福「お母さんがぁ、伊藤ちゃん元気かなぁって言ってた」からお母さんに写真送ると試合中のリング上でツーショット撮るという前代未聞な展開になるが、上福はキメ顔の伊藤に目潰し攻撃。2月にカマした「お母さん」「スマホ」「騙し討ち」ネタ2ndステージ(笑)。
伊藤とヒカリは例によって誤爆を展開し一触即発ながらも、バックステージではヒカリが上げて落とすこともなく、「あまり好きではないけど」と言いつつも「伊藤さんはすごく助けてくれるんですよ」 伊藤「いい気持ちしちゃうじゃない」 何やら融和!?
11.27 後楽園ホール
坂崎プリプリ王座防衛直後に山下がリングに上がり挑戦表明。だが普通スポーツ・格闘技選手はたいがいトークが下手だから“頑張ります” “挑戦させろ!” “ブッ潰してやる!”なんて芸のないこと言うのが定番だが、東京女子は違う。
坂崎は山下が話そうとすると話の内容も聞かずに速攻で「断る」。タイトルマッチをお願いされて坂崎「長い付き合いだし…」と言いながら、思いっきり親指下に下げて「断る!」 その後も固辞し続ける坂崎。じゃあもうどうしたらやってくれんのよ?と山下。
その時客席から「菓子折り!」の声が。「お?」と初めて反応する坂崎。「誰だぁ言ったの」と吐き捨てる山下(笑)。「ま確かに、菓子折りが必要だなコレは」と坂崎。しかし山下が挙げる食べ物をことごとく却下してゆく(笑)。最後はシュークリームで渋々受ける(シュークリームと言われて「それは…カスタードか?」と言う坂崎も可笑しい)。
言質を取った山下が坂崎をカメラマンたちの前に連れてきてポーズ勝手にとり始めるのに観客爆笑(対戦が決まると対戦者同士がカメラマンの撮影に応じるのが恒例)。
しかもこれを団体のトップたちが言い合ってる。こういう先輩たちがいる職場は楽しいよなぁ(笑)。
11月の終わりになって、もうそろそろ候補になるものも出てこないかな?と思ってたらコレは俺的に年間ベスト3にぶっ込みたいぐらい気に入った場面だった。他のスポーツや格闘技、また外国のプロレス団体ではまず見れない、東京女子らしい朗らかさと楽しさに溢れたタイトルマッチ決定だった。
(2人のタイトルマッチは1.4と決まったが、山下はさらに年明けにアメリカでのタイトル挑戦も決まり、プリプリもアメリカでも獲れば日・米・英3冠の可能性!)
11.27 後楽園ホール
夢プロレスで残った上原わかながプロレス続行することを発表。
12.3 神奈川・横浜ラジアントホール
ガンプロの12/27の興行に東京女子から上福と鈴芽が出場することがガンプロのリング上で発表され2人が挨拶に来場しリングに上がるが、他所のリングだってのに上福のマイク「このカードのセンスの悪さは健が考えたの?」(健=プロレスラー兼ガンプロ代表の大家健。さらに年齢差が上福29歳、大家45歳)という毒舌が可笑しい。
12.15 新宿FACE
2018年2月のAbemaTV『DDTの木曜The NIGHT』でカミングアウトして以降?瑞希への狂った愛(片思い)を展開していたリカだが(そしてスルーしてた瑞希だが)、瑞希が自身のデビュー10周年記念試合として自分で決めたカードは、マジラビでタッグパートナーかつプライベートでも仲の良い坂崎を対戦相手にしてリカをパートナーに配するという意外な組み合わせだった。
頭のネジが飛んだリカは試合当日、瑞希&自分宛てで会場に花まで贈る。試合後のコメント時にはずっと手を握り合っている2人に坂崎がいつまで握ってんだとキレかける(でも実は坂崎がリカを誘って東京女子入りしたのであり、坂崎とリカはプロレス以前からの長い付き合いである)。♀×♀大好きな俺的には萌えたし、珍しく坂崎が嫉妬してるのも面白かったし(笑)。
12.15 新宿FACE
もう1つ瑞希10周年記念試合、瑞希がチョイスした選手たちが瑞希の旧コスチュームを着ての「瑞希だらけのバトルロイヤル」はコスチュームチェンジマッチの様相を呈していて非常に大きな見所だったが、
さらに山下だけサイズが合わなかったらしく自分の昔のヒラヒラ気味なコスチューム着てきて失格になるという笑い付き。
試合前の選手コールのキャッチコピーも「アップアップガールズ(瑞希)」「クラッシュラビットヒート」がイカしてた(笑 ←東京女子ファンならわかる)。
12.24 両国KFCホール
未詩vsらくvs長野じゅりあ、3WAYマッチ。
試合開始ゴングが鳴ると同時に空手家兼レスラーの長野はキリッと空手の型を構え、らくは寝てしまい、“この状況なに?”と棒立ちになる未詩…
バラバラすぎる三者三様に客席から笑いが起こる。
らくのおやすみエクスプレスはクリスマス仕様で、寝てる未詩の頭の横にそっとプレゼントを置く朗らかさがまた笑える^^
…というわけで今年の東京女子を個人的に振り返ってまいりましたが、こういうのやる時大事なのは、人の記憶や意識、年末にもなると上半期より下半期に寄りがちだが、それは正当じゃない。こうしてちゃんと振り返って挙げてくときちんと顧みれる。1年を分け隔てなく振り返って初めて年間ベストというのは成立する。
んじゃ俺的(つまり個人的好みによる)2022年東京女子ベストテンは
1位 3.19両国
2位 のどかの引退セレモニー
3位 渡辺未詩/坂崎ユカ
4位
5位 山下と坂崎の菓子折り問答
6位 ミサヲのスポルティーバインタビュー
7位 伊藤SKEコンサート出演
8位 FC限定興行
9位 ふりーWiFi
10位 8.21未詩vsぽむ
次点 伊藤とヒカリのタッグ
上福の“試合中に母親から電話”
マジラビ「勝ったらそれちょーだいなーっ!」
7.9の荒井優希
リカの瑞希LOVE
7.18の山下入場→らくが寝ている
インペイラー
1位は当然。2位も当然かな。
そして3位、未詩と坂崎で迷った。どっちも泣けた、どっちも大活躍だった。どうにも甲乙つけ難い。錯乱しかけた挙句どちらも3位で(苦笑)。なので4位がない。今年のこの2人に優劣をつけようってのがそもそも間違ってる。
伊藤SKEコンサート出演はもっと上にくるかと思ってたんだけど、こうして1年間細かく振り返ると、意外にさらに上がいる。
去年もしランキングやってたら伊藤は間違いなく1位だった。今年の伊藤は活躍してるはしてたんだけどマイナス点も目立った。特にIP王座を陥落したこと、さらに問題はその奪還に赴かなかったことがかなりマイナスイメージで。(あと海外遠征優先してプリンセスカップに出なかったのもちょっとね…。)
伊藤は海外人気が高い&海外進出を強く射程に入れてるわけだけど(インターナショナルプリンセス王座は自分に相応しい的なことも言ってたろ)、だったらなおさらIP王座は奪還しなきゃならなかったのにほったらかし。もっと下のコに経験とチャンスをという会社の意向だったのか?(ヒカリがイギリス行って挑戦して獲れず、その次 未詩が獲り返している)
まぁわかんないけど、なんも知らない外野からすると、今年の伊藤はなんか一貫性がなく中途半端な感じな年だった。(でも伊藤って前にIP王座陥落した時も取り戻す言っててほったらかしだったよね)
5位がどうなのよって話もあろうが、あれ俺すっごい好き(笑)。何度見ても飽きない。やっぱ初期メンはキャリアなのかどうなのか安定感とか跳ね具合が違いますよ。
あと10位もなんなのよと言われそうだが、この半狂乱未詩vs悪ノリぽむは絶対10位内に入れる気だった。
ふりーWiFiは“坂崎コーナーポスト振り回し大暴れ”も含んでの評価。あれを引き出したのはふりーWiFiのコーナー外しあってこそだからね。
中島が全然出てこないけど、中島もとても良かったですよ。チャンピオンとして、またベテランとして、実直で真摯な姿は後輩へいいお手本・背中を見せてたし(マイクとかコメントで他人を口撃することが絶対なく、常に相手も立てた発言をする)、人として品があるんだよね中島は。他の団体にはこういうチャンピオンはいないし。中島素晴らしいですよ。
あと山下もそれほどこのランキングで目立ってないんだけど、去年のサイバーフェスで山下がチャンピオンだったことは俺は見てて誇らしかったし、そして今年両国で陥落するまで強いエース像・東京女子の代表として頼もしかった。で陥落後から一時期影が薄くなったけど、対外人・国外、東女内で競合せずに盛り返すという意外な方向性からの活躍がまた素晴らしかったしね。
リカもランクインしてないけど、今年も安定のブランドでしたよ(笑)。突出した活躍はなかったけど、といって落ちてもいない、リカは面白いというのは今年も相変わらずで、ヘンな信頼感・安心感がある(笑)。
(そういう意味では、らくやミサヲも盤石だけど。)
鈴芽も頑張った。毎年頑張ってるし前々から若手の中で頭ひとつ抜きん出てたけど、今年は確実に躍進した。結果をちゃんと残した。来年は今年の未詩のようになってるかも。
荒井は今年さらに素晴らしかった。SKEと兼業とは思えないプロレスラーとしての魅力。今年は赤井の存在・功績も大きかったわけだけど、赤井のサポートと会社の期待に見事応えたといってよく、それは荒井の資質と努力だからね(特に7.9でマジラビの猛攻を凌いだのは荒井のポテンシャルであって)。ぜひ参戦を継続してほしい。
…といったとこですかね。
それでは良いお年を。