通勤時間がもっと長ければいいのにと思った本。 -5ページ目

こころのおとりおき棚 2007/12/29

図書館や書店・雑誌・HP他、見かけて

「気になる!」

「読んでみたい!」

「評判を探ってみたい」

と思ったものをリストアップすることにしました。すぐ忘れてしまうので。

実際に読む作業にとりかかったら、通常の読書備忘録記事に更新します。


オオカミ 新装版―その行動・生態・神話 オオカミ 新装版―その行動・生態・神話
エリック・ツィーメン 今泉 みね子

Call Of The Wolf

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ちょっと前アニマルプラネット系の動物番組で、この著者のドキュメンタリーをみた。

本当にオオカミの親になって、その生態を研究している強者。

オオカミたちと一緒に食事をするため、獲物の内臓に食らいつく努力には頭がさがった。

オオカミ達は「本当に犬の先祖なんだなあ」としみじみ感じた程、よく懐いていて可愛かった。


お菓子好きのためのパリ1週間の過ごし方―暮らすように楽しむ お菓子好きのためのパリ1週間の過ごし方―暮らすように楽しむ
小林 かなえ

もっと!お菓子好きのためのパリ1週間の過ごし方〈Part2〉暮らすように旅するParis 行きたい、食べたい パリのお菓子屋さん お菓子好きのためのフランス地方の過ごし方―さあ、パリの次は地方へ行こう! エンジョイ!パリお菓子留学―はじめての海外生活を楽しむ マドレーヌを焼きにパリへ

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お菓子作りに目覚めた友人に、BDプレゼントとして、この作者の別の本をプレゼントしたら、

めちゃめちゃ喜ばれた。

私も読みたくなってきました。


虚空を風が吹く
虚空を風が吹く 杉本 苑子

文藝春秋 1995-12
売り上げランキング : 962435


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歌舞伎オタク(作者)による歌舞伎小説。

歌舞伎を実際みておもしろかったので、もう少し知ってみたくなった。

きのね〈上〉 (新潮文庫) きのね〈上〉 (新潮文庫)
宮尾 登美子

きのね〈下〉 (新潮文庫) 春燈 (新潮文庫) 松風の家〈下〉 (文春文庫) 松風の家〈上〉 (文春文庫) 朱夏 (新潮文庫)

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歌舞伎サイトをみてるときに、気になった本。



15歳の夏―ハートランド物語〈1〉 (ハートランド物語 (1)) 15歳の夏―ハートランド物語〈1〉 (ハートランド物語 (1))
ローレン ブルック Lauren Brooke 勝浦 寿美

わたしたちの家―ハートランド物語〈2〉 (ハートランド物語 (2)) 別れのとき―ハートランド物語〈3〉 (ハートランド物語 (3)) 強い絆 吹雪のあとで 長い夜 (ハートランド物語 6)

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職場の女性に「一番好きな本です!すっごい泣けます!」とすすめられた本。



両性具有の美 (新潮文庫) 両性具有の美 (新潮文庫)
白洲 正子

名人は危うきに遊ぶ (新潮文庫) 西行 (新潮文庫) 日本のたくみ (新潮文庫) いまなぜ青山二郎なのか (新潮文庫) 遊鬼―わが師わが友 (新潮文庫)

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タイトルが…。 どんな話だ?!



犯人に告ぐ 上 (1) (双葉文庫 し 29-1) 犯人に告ぐ 上 (1) (双葉文庫 し 29-1)
雫井 脩介

犯人に告ぐ 下 (2) (双葉文庫 し 29-2) 臨場 (光文社文庫 よ 14-1) チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 (600)) チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ [宝島社文庫] (宝島社文庫 599) サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)

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下巻を友人に貰ったので、はやく上巻を手に入れてよみたい。



予告された殺人の記録 (新潮文庫) 予告された殺人の記録 (新潮文庫)
G. ガルシア=マルケス Gabriel Garc´ia M´arquez 野谷 文昭

エレンディラ (ちくま文庫) 伝奇集 (岩波文庫) 百年の孤独 (Obra de Garc〓a M〓rquez (1967)) 幸福な無名時代 (ちくま文庫) わが悲しき娼婦たちの思い出 (Obra de Garc〓a M〓rquez (2004))

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百年の孤独は挫折したので、もうちょっとコンパクトなガルシア=マルケスにチャレンジしてみようかと…

△ ブレイブ・ストーリー (上) / 宮部みゆき

ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)/宮部 みゆき
¥700
Amazon.co.jp

内容(「BOOK」データベースより)
小学五年生の亘は、成績はそこそこで、テレビゲームが好きな男の子。大きな団地に住み、ともに新設校に通う親友のカッちゃんがいる。街では、建設途中のビルに幽霊が出るという噂が広がっていた。そんなある日、帰宅した亘に、父は「この家を出てゆく」という意外な言葉をぶつける。不意に持ち上がった両親の離婚話。これまでの平穏な毎日を取り戻すべく、亘はビルの扉から、広大な異世界―幻界へと旅立った!
(C)Amazon


読了。引き続き中巻を読書中。



あ、やっぱり離婚しちゃった。→26日の記事

でもその後の展開は全然予想当たってません>当たり前だ


両親が絡んでくる現実世界の方の話は割とディープ。

不思議と、両親と一緒に居るときの主人公(ワタル)と、

それ以外の他人と居るときの主人公を比べると、両親と一緒に居るときの方が大人です。


小学五年生がこんなことまで考えているんだ、という事が素直に驚きです。

多少、ワタルが平均的な小学五年生というにはしっかりし過ぎているような気もしますが、

リアリティがないという程でもありません。

むしろ早くから教育をたたき込まれている現代小学生は、ワタルに近い理論性を持っていそうです。


自分の子どもの頃を思い出してみると、

ここまでしっかり考えをまとめることはできなかったけれど、

同じような事を感じていたり、両親に対して気を遣っていたな、ということを思い出しました。


子どもっていつも大人の想像をこえてますよね。

小さい容姿にかんちがいしがちですが。


作者がこの本のターゲット層をどこにおいたんだろう、というのはずっと疑問だったんだけど、

上巻の時点ではやはり子どもかなあ、と思います。

(実際には宮部みゆき本人が凄いゲーム好きらしいので、書きたいモノを書いただけかも知れません)

あと、子供を持っている大人。

ワタルが体験する両親の離婚のくだりは、愛人登場のおかげで大変泥臭く、

子ども向けではないと判断する人もいるでしょうが、

それって、やっぱり子どもを子どもに見過ぎているかなあと思います。


だって、今は3組に1組は離婚をするような時代です。


バツイチという言葉が生まれる前の、

離婚はとても稀であった頃(ほんの10年か15年も経たない位前のことだと思いますが)とは、

もう違うんですよね。

多分クラスには何人も両親がそろっていなかったり、再婚を経験している子どももいるだろうし、

ワタルが経験することは、とても子どもたちにとって身近なことだろうと思います。


これを子どもに読ませたくないという親は、

自分が胸を張って「私はこの子の親」という自信がない人なんじゃないか、と思います。

この本を読んだ後に、絶対子どもは親を見る視点がかわるし、きっとつっこみも厳しくなると思います。

その前できちんと説明できる自信がないから、

読ませたくない(知識をつけたくない)んですよね。


(では子どもに読ませたい本か、と問われれば、他にも読んで貰いたい本がたくさんあるので、

そっちを勧めますが)

ファンタジーというジャンルなのに、上巻500Pの殆どが現実世界の問題と、

そのときのキャラクターの心理描写に終始しているのは、

離婚問題とかその時の親の感情というものを、

宮部みゆきが大人代表として、子どもに解説してみせているのではないかと思います。


離婚は子どもは当事者であるのに、十分な説明をする前に両親は離婚してしまうことが

多いのではないかと思います。

離婚の話が持ち上がっているときって、えてして父親と母親は一個の男と女になってしまい、

感情的になってしまっているのではないでしょうか?


ワタルの父もそうでした。

とても理論的で、考え抜いた末に至った結論はいつも正しく、尊敬にも値したのに、

ワタルになぜ自分が妻に三行半をつきつけたか、をワタルに説明することはできませんでした。

感情的だったがゆえに。

そういうワタルの父に対して納得はできませんが、同じ大人として理解はできます。


そうして自分の家庭が崩壊したことを知ったワタルは、

美少年美鶴(みつる)の力を借りて異世界へ、家族の運命を変えるために旅立ちます。


このみつるという美少年がこれまた悲惨と不幸のダブルパンチな経歴で、

「模倣犯」の主人公塚田真一を彷彿とさせます。

模倣犯1 (新潮文庫)/宮部 みゆき

¥820
Amazon.co.jp

みつるは、すっごい重要な限定アイテムをワタルを助ける為に使ってくれるんです。

いいやつだ~!

みつる自身、親の独りよがりで身勝手な行動により家族を失っています。


子どもが頑張ることで、壊れた家族は元に戻るのか?

ラストが気になります。



洋風かきあげ /  松栄亭(神田) 西洋料理

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洋風かきあげ 900円 ライス200円

お昼休みに突撃してきました!

着々と「神田食味新道」9店舗全制覇への道を駆け上っています。

(知らない方の為に9店舗地図をGoogleで作ってみました→全店舗地図  )


店に入っただけでソースのいい匂い!
食欲そそるわ~匂いだけでご飯が食べられそう! おなか減ってるし!
20人で満席くらいのこじんまりとしたお店です。

なぜかきあげかというと、ここのかきあげは、夏目漱石 も食したらしいのです。

神田食味新道のパンフレットの説明欄に記載されてました。

それは食べてみたいよね?


店に入ると、メニューが壁にかけてあって、メンチカツとかオムライスとか牡蠣フライ(今だけのオススメ)

とか、魅力的なメニューがずらり並ぶ内、そりゃ選んじゃうよ、かきあげ

(メンチカツ680円、オムライス780円とかの方が、実際は人気メニューのようでした)


かき揚げは時間かかるよ~

ちょっとお昼休みに食べるのはハラハラ…っ


実物が出てきてみて、納得。

こりゃ当然時間かかるわ(でっかいから中まで火が通るのに)

オムレツを揚げたのかしら、という大きさ。

そして、かきあげなのにナイフとフォークで食べる。

洋風だ。

いかにも、開国した後の日本人が異国に憧れ半分物珍しさ半分で食しただろうな、

という感じがしますよね。


ところで、みなさんはかき揚げや天ぷらには普段何をかけますか?

私はソースです。

ついでに言うなら、チャーハンにも目玉焼きにも、勿論ソースじゃばじゃばかけちゃいます。

そして、ソースはソースでも、カゴメの中濃ソースじゃないとだめです。トンカツ用でもいいが。

うまみのエキスがぎゅっと詰まってるの。


東京の一般的なソースはブルドッグなんだよね~ちょっとしゃばしゃばしてて薄いんだよ~

なんでどこにも売ってないの? カゴメのソース!

唯一実家からわざわざ送ってもらう調味料です。


で、松栄亭のソースは、まさにカゴメと同じ濃厚さ
ていうか、もしやカゴメ?

カゴメのソース味ってだけで、とりあえず揚げ物は何でもウマイ。(当社独自基準)

なので、今回の私の採点はゆるゆるです。(え、いつもですか?)


中の具は特徴的なのが、具のメインが1センチ角の豚肉であること。

いたるところにごろごろ入ってる。

洋風の所以かしら。

エビとかを期待していくとちょっと違うかも。

ちょっと後味に甘みを感じさえするような、美味しい豚肉なので、ソースと豚の脂身と衣が絡んで、

それはそれは素晴らしいコラボレーション! じゅるり。

最後の一かけを口に持って行くのが名残惜しかった~


会計の時におばちゃんが、

「かきあげ、物凄くお待たせしちゃってごめんなさいね。忘れてるのかと思ったでしょ?」

と、声をかけてくれたのも嬉しかったです。


いやいや、注文時にちゃんとかきあげはお時間掛かりますよ、って一声かけて貰ってたし、

実物みたら理由に納得だったし、正直待った甲斐があったよ! 

美味しかったです、ごちそうさまでした。


また別のメニューも制覇したいです!

とりあえずメンチカツ…!>隣のテーブルの親子が食べててめちゃ美味しそうだった


これで、神田食味新道9分の4達成です~

続きは来年に持ち越しです。

読書中 → ブレイブストーリー(上)/宮部みゆき

ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)/宮部 みゆき
¥700
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図書館で全巻まとめ借り! 幸せ~


ページ数の内、三分の一にさしかかったところで、ようやくファンタジーっぽくなってきた。

なんか、この夫婦(主人公の両親)、不吉な感じしますけど、大丈夫?

間違いなく、離婚寸前って感じですけど…


壊れた家族を元通りにしたいって後悔の涙で、異次元にふっとんで、

不幸の元締めをしているボスを倒すと、幸せが訪れるという話を聞いて、

主人公は健気に戦う、とか、そういった話なんでしょうか?

我ながら貧困な想像力だな~


じじいキャラに期待!

▲ 本を読む本 / M.J.アドラー 他

モーティマー・J. アドラー, C.V. ドーレン, Mortimer J. Adler, Charles Van Doren, 外山 滋比古, 槇 未知子
本を読む本 (講談社学術文庫)

読了。


タイトルだけ読むと、最近はやりのビジネスマン向け読書術・虎の巻、的な印象ですが、

実際読んだ後は、まるで読書論の大学集中講義を受けたような気持ちです。

今年読んだ実用書の中ではno.1かも。

うーん、本当に捨てるところのない本だ。


速読術の本とは違います。

この本が目的とするのは、いかなる難書をも自分の血肉とすることで、

そのための技術が、ぎゅぎゅぅと詰め込まれています。


その課程において、一冊の本を15分で大まかに理解してしまう方法も解説されているのですが、

それが速読術ともいえます。

でもそれって、この本が目標とする4段階の内の2段階目でしかないんですよね。


最も印象に残ったのは「本を正しく批評する」という項。

批評する時にけんか腰はよくないよね~…仰るとおりです…


基本的にこの「本」というのは、論文を書く際の資料となるような教養書のことなので、

一般的な文学書ではありません。

文学書=小説の読み方については16Pほど、別枠で説明されています。

その16Pが簡潔明瞭。

早速実践してみなければ。


こんなに、図書館で借りている本であるのが悔しいのは久しぶり~!

アマゾンでも在庫がない!

手に入れたいよ~!



なお、ビジネス書?で私が今年もっとも押したいのは、



リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間/高野 登
¥1,575
Amazon.co.jp

読み終わった時は、なんか凄いモノを目撃したようなしびれを感じました。


サービス業の人には勿論、ビジネス社会における人心掌握の方法の全てが

ここに詰まっていた気がします。


確かに、リッツの人たちはチェックイン前後(する前にも何故かばれてるのがミスティークといわれる所以)から、

館内のスタッフ全員が宿泊客を「●●様」って名前で呼ぶんだよね。

(どこで盗聴してた?! って冗談で思っちゃうくらいです。その辺の謎も本編で解決します)

しかも宿泊中ずっと。

トイレの場所聞くために(わざとトイレの場所がわからないように隅っこにある上、館内案内板もない)

その辺のスタッフに声をかけても、「●●様、こちらです」って名指し。

特殊技能? 

それともチェックインした時に、見えないインクで額に名札でもプリントされてるのかしら。


それはともかく、名前を率先して口にするというその技、

普段私も使わせて貰ってますが、抜群の効果があります

一度会った人の名前と顔と所属を覚えておいて、

次回会ったときには、「●●さん、いつもお世話になっております」とコチラから名前付きで声をかける。

これだけ。


これだけで、仕事もプライベートもどんなに円滑になってることか。

会社が大きければ大きいほど、会う人が多ければ多いほど、価値があります。


名前と顔を覚える、なんて、どんな仕事より簡単な作業だけど、

案外唯一無比の武器でもあるんですね~。

基本的な事なので実践している人も多いと思いますが、

もし仕事の人間関係に悩んでいて、上記を気にしたことがなかった、という人は

ぜひ一度実行してみてください~