旧岩崎邸と明治生命館
本日は友人と、旧岩崎邸と明治生命館へ行って参りました。
旧岩崎邸
どちらも、現在の建築では考えられないような、金と労力と才能を惜しみなく費やして作った、
西洋風建築(重要文化財)です。
上野の旧岩崎邸の方は、現在外壁の塗装を塗り直し中で、
写真のような美しい姿を見ることができませんでした。残念!!
しかも、館内は土足禁止の上暖房無し!
つらいー!
でも、内部は本当に素晴らしかったですよ~!
考えられないほどの手の込み様です。
物凄く手の掛かった金唐紙とよばれる壁紙および天井の模様にびっくりです。
解説者さんの話によると、一部屋で1000万くらいするらしいですよ。
壁紙だけで。
解体される前の財閥の力を思い知ったわ~!!
今度は暖かい春に、もう一度訪れたいです。
場所を移動して、
丸の内から直ぐ、皇居そばの明治生命館へ。
こちらは、土日のみ当時のまま残されている会議室や応接室・執務室などをぐるっと見て回れます。
タダです。
でも、タダで見せて貰うなんてちょっとびっくりなくらいの素晴らしい建物でした。
こんなにコンディションのいい重要文化財って、ちょっとないと思います。
昭和に入ってからの建物だとはいえ、もう100年前の建築物なのに。
行ってびっくりしたのは、現在実際に明治生命のお客様カウンターとして、機能しているということ。
普通にオフィスだー!
こんなオフィスで仕事してみたいー!
オフィスがあるのが、これまた館内でもっとも荘厳な大理石作りの部屋です。
部屋というか、空間?
10メートル以上はあろうかと思うような吹き抜けの巨大な空間に、
手を広げても抱きかかえれもしない巨大な石柱が何本も立っているのです。
まるで宮殿か神殿のようです。
天井いっぱいに無数の石膏彫刻の立体的な花が精緻に彫り込まれていて、
そこからは花を彷彿とさせるような、華麗な照明がつり下がっているのです。
近くで見てよし、遠くから眺めてもよし。
ああ、本当にその目で見て頂きたい…!!
私の拙い描写力では何も伝わらないよー!
フランスで本場の西洋の石造建築を見ましたが、
全然劣ってないと思います。
ある意味、私はこちらの方が好きかも。
デコデコしすぎないところとか、ギラギラ成金臭がしないところとか。
豊かで細かい細工の中にも、どこか潔くて清廉な日本人の感性を感じます。
マッカーサーが演説をしたという、会議室も重厚でした。
とにかく、照明器具と天井の美しさったらないです。
岩崎邸の方は残念ながら、美しい照明器具をとりはらって、
簡素な普通~なライトに付け替えられてしまっていたのです。
明治生命館の方は、その多くがアールヌーボーを彷彿とさせるような、
優美で細かな装飾の施された当時の照明器具が使用されています。
照明器具って、本当に部屋の印象を左右するものなんですね~
そして、存分に素敵建築物を満喫した後には、
1階の喫茶室でお茶もできます。
これがまた、丸の内のど真ん中とは思えない、お安いお値段と空席具合。
徒歩数分にある丸ビルでは、どこも混んでて空いてるところを探すのも一苦労だというのに。
今後は丸の内に行って一休みしたいときには、ここで休憩することとします。
すっごい穴場!
明治生命にものすご~く好感を抱いてしまいました。
とても大切に建物を扱っていることと、
出来る限りの形で、一般にその美しい姿を公開してくれている姿勢に。
しかもタダ。
もし今後生命保険に入るようなことがあれば、
明治生命を第一に考えてみるよ~!
ちなみに、旧岩崎邸を作り暮らしていた三菱財閥の3代目岩崎久彌にも、好感をもちましたよ~
関東大震災の際には、災害にまかれた周囲の人たちを、自分の広大な敷地に避難させたそうです。
おかげで、あの未曾有の被害が出た災害の時に、
その区域一帯では多くの人命(万単位)が難を逃れたのだとか。
これと似た話を、梨木香歩さんの「裏庭」で読んだことがあるのですが、
(大火事の際、大金持ちが近所の住民を敷地内に避難させた、というエピソード)
ひょっとして、この三代目の話が元になっているのかもしれませんね。
- 裏庭 (新潮文庫)/梨木 香歩
- ¥620
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この後、新丸ビルをふらふらしてみたのですが、
ホンモノを見た後では、現在の建築がどれほど利益と予算を優先して作られているかを、
再認識しました。
本当に凄かったんだな~財閥って>しつこい?
今回参考にしたのはこの本。
- 乙女の東京―洋菓子・和菓子、ホテル・旅館、美術館・博物館、雑貨・化粧品…乙女心の東京案内 (マーブルブックス)/甲斐 みのり
- ¥1,575
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- 東京がちがった意味で素敵に見えてくる本です。 (明治生命館は載ってません)
- 近江屋洋菓子店とかも載ってて、載ってる場所全部制覇したい気持ちになります。
- つぎは今日は寒すぎて諦めてしまった、国際子ども図書館に行きたいな~
読書中 → ブレイブストーリー(下) / 宮部みゆき
- ブレイブ・ストーリー (下) (角川文庫)/宮部 みゆき
- ¥740
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この寒いのに、朝起きるのがうきうきです!
電車の中で続きが読めるから。
しょっぱなから出た! 大好きなジョゾ(ファイアドラゴン)!!
呼ばれてとびでてじゃじゃじゃじゃーん、のシーンから、目的地デラ・ルベシにたどり着くまでを、
何度も読み返してしまいます。
こんなかわいいドラゴン初めて!
仕草もしゃべり口調も本当に可愛い。
みてくれがいかつくて巨大で威厳のあるドラゴンの姿をしているかと思うと、余計に。
とても温厚で自然な考えを持っているのも、好ましいのです。
良い子だよ~この子!
この巻で終わりなんて、早すぎる~!
こころのおとりおき棚
- 今週はいろんな人からおすすめお借りしてしまいました~ しあわせしあわせ~
- しかし、お取り置き棚記事がどんどん増えてる…。
- スピードアップして読まなきゃ!!
- ¥620
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模倣犯と物々交換で上下巻共に借りました。おもしろいらしい!
- よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり/よしなが ふみ
- ¥1,260
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なんと男の子から借りました。それだけでネタになるわ。
→ 読み終わりました。少女マンガが読みたくなります!(1月18日)
- 愛でしか作ってません/後藤田 ゆ花
- ¥1,470
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同じ男の子から。
最近の若い子は感受性が柔軟ね~
- 広辞苑 第六版 (普通版)/新村 出
- ¥7,875
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つい買ってしまった~!
持ってる電子辞書に入ってる国語辞典が、広辞苑ではないのでうっかり。
この次の版は多分10年近く後に発行されるはずなので、
その時には「紙」媒体では発行されていないかもしれないな~と思います。
「読む」ものではないけど、辞書をつらつらと眺めるのは楽しいので。
▲ ブレイブストーリー(中) / 宮部みゆき
- ブレイブ・ストーリー (中) (角川文庫)/宮部 みゆき
- ¥700
- Amazon.co.jp
内容(「BOOK」データベースより)
僕は運命を変えてみせる―。剣と魔法と物語の神が君臨する幻界でワタルを待ち受けていたのは、さまざまなモンスターに呪い、厳しい自然、旅人に課せられた数々の障害だった。大トカゲのキ・キーマ、ネコ族のミーナらとともに、ワタルは五つの宝玉を獲得しながら幻界の旅をつづける。先をゆくライバル、ミツルの行方は?ワタルの肩にかかる幻界の未来は?胸躍る場面が次々展開する和製ファンタジーの金字塔!
(C)Amazon
読了。
久しぶりに、ブログタイトルに相応しい本でした。
も~目的駅に到着するのが残念でざんねんで!!
中巻最高におもしろかったです!
展開もさることながら、次から次へと出てくる新キャラが、ことごとく愛しい。
ほとんど一場面にしか出てこないキャラばかりなのに、
「このキャラ好き!」
と思わせてしまうなんて、凄いよ、作者。
そのたった一場面が、いちいち名場面なんだよね~
一体中巻だけで何人好きになっただろう?
カルラ族(複数)にみつるにロンメル隊長にバクサン博士にジョゾ(ドラゴン)に…
キャラクターが好きだから、苦手のはずのファンタジーも全然辛くない!
下巻が楽しみ!
でも、なんとなくワタルの家族の運命を変えるための旅、
その結末がどうなるか、うすうす予感がしてきましたぞ…
辛い決断を、ワタルがどのようにして下すのか、気になります。
って、ものすごいハッピーエンドだったりして?! 笑って下さい。
- ブレイブ ストーリー(1枚組)
- ¥1,340
- Amazon.co.jp
例によって、映画が気になり始めた…
上記の画像をみるかぎり、ワタルはイメージ通りです。
可愛いな~
って、このDVDびっくり価格だよ!安!
買っちゃいそうだ~!
読書中→ ブレイブ・ストーリー(中) / 宮部みゆき
- ブレイブ・ストーリー (中) (角川文庫)/宮部 みゆき
- ¥700
- Amazon.co.jp
読書中。
上巻の感想記事は去年末にUPしたような。
まだ続き読んでなかったんかい!!
実は、私はファンタジーが苦手なんです。
というか、苦手なんだな、というのをこの本によってようやく自覚しました。(遅っ!)
不思議なモンスターとか魔法とか出てきても、全然ときめかない自分にがっかりです。
自覚をしたのち思い起こしてみると、確かに、過去これといった本を読んだ記憶がありません。
よく挫折していました。
ハリポタ然り、指輪物語然り。
が、先月借りたブレイブストーリー全巻ですがいよいよ図書館へ返却期日が迫ってるので、
昨日から読書再開してみたら、
これぞ宮部ワールド! というキャラクターがたくさん出てきて、一気に読み進めることができました。
やはりみつるがいいな~
このこまっしゃくれてクールで、相手をなめた感じが最高に痛快です。
小学五年生ということを忘れちゃいますよ。彼がしゃべってると。
でも、ワタルには口では露骨に言ったりしないけど、優しい。
いいやつ!!
あと、美中年の騎士団隊長もときめきます。
まー素敵だわ~!
1巻は朝鮮半島の北の方をイメージさせるような国の問題がメインテーマでしたが、
今度は南アフリカ、もしくはアメリカのハーレム街を彷彿とさせるような、
人種差別問題がメインテーマです。
主人公が旅をするから、地方ごとに抱えている問題が違うんですよね。
思ったよりよくできているなあ。
非力な個人(しかも子ども)が、社会問題を前にして何をすることができるだろうか?
という投げかけとしては、いいストーリー展開ですよね。
そういう意味ではワタルは主人公として最適でした。
中巻になって、ぐっと子ども(若い世代)に読んで貰いたい本ランキングがあがりました。
一気にラストまで読むぞー!