葛木御歳神社〜格式高い葛城の古社〜

5/10〜14、京都・奈良・熊野の旅で訪れた寺社を順番にご紹介しています✨

知恩院へお参りの後、京都から奈良の葛城へ移動。関裕二先生の講座(明日記事にいたします)に参加すべくこちらの神社さんへ♪

『葛木御歳神社』

式内名神大社

全国の御歳神・大年神の総本社

ご祭神

御歳神…大年神の御子神

相殿

大年神…須佐之男命の御子神

高照姫命…大国主命の御子神

奈良県御所市の高鴨神社(上鴨さん)

鴨都波神社(下鴨さん)とともに

中鴨さんとして親しまれています

ご祭神の御歳神は葛木御歳神社の背後の御歳山にお鎮まりになり、五穀豊穣を守護された神様です。

神代に創祀され、古来より朝廷で行われた祈年祭(年初の豊作祈願)では、葛木御歳神社の御歳神のお名前が読み上げられました。

古書の記録によれば、仁寿２年(852)には大和国で葛木御歳神社だけが最高の正二位の神位を授かるほど篤く崇敬され、後に従一位に昇格。延喜の制では名神大社に列した神社として尊ばれた古社です。

ー葛城御歳神社HPよりー

☆狛犬

☆祖霊社

令和元年に造営された祖霊社は、神祭りの場として神道的に祖先の御霊をお祭りする場所で、地域に関わらず葛木御歳神社に思いを寄せる方ならどなたでも永年祭祀をしていただけるそうです。

【境内摂社】

右から

天照皇大神神社

神皇産霊命神社

高皇産霊命神社

味鋤高箱根命神社

左から

事代主命神社

天稚彦命神社

稚日女命神社

一言主命神社

葛木御歳神社の東川優子宮司様に、ご神域にご案内いただきました🍀しめ縄から明らかに空気が変わるのを感じました。

かなりのご神力と、静かな中にもただならぬ存在感をお持ちのご神木でした🌲こちらを参拝できたことは大きかったです。

東川宮司様には、この翌日に開催された熊野ツアーで熊野の寺社をご案内いただき、大変お世話になりました✨葛木御歳神社さんにも３回も参拝させていただきご縁を感じております。

☆御朱印

東川宮司様から葛木御歳神社について色々なお話をお聴きしました。

ご祭神の御歳神の“トシ”は穀物(特に稲)、またはその実りを意味する古語で、稲の神・五穀豊穣をもたらす神・穀物の生長を司る神です。また“トシ”は年に一度の収穫を基準とした単位であることから、何か事を始める時にお参りすると良いとされています。私たちがお正月にお祭りし親しんでいる年神様は、この御歳神・大年神・若年神といわれています。

特に面白かったのが、鏡餅は御歳神の依り代である、というお話です。お正月のおさがりの鏡餅には御歳神の魂がこめられており、これを「おとしだま」と呼んでいたものが、現在のお年玉の起源なのだそう。「お正月の鏡餅は割愛せず、最優先でお供えしたほうがよろしいですよ」とおっしゃっていました。

３日間、興味深いお話をたくさんお聴きし、知識を深めることができました。感謝申し上げます。