今日は七夕☆ 天稚彦草子 | ゆだぽんの♬虹色オーラ♬ブログ

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お寺や神社巡りで感じた事や、不思議な話・オーラについて…などなど書いています。

今日は『七夕』ですね七夕

ということで七夕にちなんだ物語をご紹介いたします✨

記紀神話に登場するアメノワカヒコ(天稚彦・天若日子)は七夕と深い関わりがあるようです⭐️




『天稚彦草子』
あめのわかひこそうし

昔々あるところに長者がいました。長者には美しい3人の娘がいましたが、ある日のこと、長者の家に蛇がやってきて
「お前の娘を嫁に欲しい。くれなければお前を食ってしまうぞ」
と脅しました🐍

長者は娘たちに事情を話したところ、長女と次女は嫌だと拒みましたが、心の優しい末娘だけは了承したのでした。長者は三姉妹の中でも特に可愛がっていた末娘を泣く泣く嫁に差し出すことにしました。

蛇に指定された場所で末娘が怯えながら待っていると蛇がやってきて自分の頭を切れといいます。末娘が言われた通りに爪切りで蛇の頭を切ると、蛇は美しい男の姿になり「自分は天稚彦である」と名乗りました。

末娘と天稚彦は蜜月を送りますが、ある日天稚彦は用事があると天に旅立ってしまいました。その際に末娘に唐櫃を渡し「これを開けたら私は帰って来られなくなる」と告げました。

何日か過ぎた後、末娘の裕福な暮らしぶりを妬んだ姉たちが押しかけてきて、末娘の体をくすぐって鍵を奪い取り、なんと力ずくで唐櫃を開けてしまったのです。約束の日を過ぎても天稚彦が戻って来なかったため、末娘は天稚彦を探しに旅立ちました。一度天に昇ったらもう2度と地上の世界には戻ってこれないかもしれません。それを知った両親は嘆き悲しむだろうと心を痛めながらも、末娘は天稚彦のもとへ向かったのでした。

天に昇った末娘は
ゆうづつ・箒星・昴
などの星たちから話を聞き、ついに天稚彦と再会します。末娘と会えた天稚彦はとても喜びました。しかし天稚彦の父親は恐ろしい鬼だというのです。人間の娘を嫁として認めるとは思えませんでしたが、末娘は「あるがまま全てを受け入れましょう」と答えました。

数日後、父親の鬼がやってきました。天稚彦は咄嗟に術を使って娘を脇息に変えてしまいました。父鬼は娘の存在には気が付かなかったものの「人間の香がする」と言って去って行きました。それからも父鬼はたびたび来るようになったので、天稚彦はそのつど娘を扇子や枕に変えごまかしていました。しかしある日うっかり昼寝をしてしまい、娘は見つかってしまいます。

父鬼は娘に、百足の蔵で一晩過ごすように、などとい次々と難問をだしますが、娘は天稚彦からもらった袖を「天稚彦の袖」と言いながら振り突破しました。父鬼は娘を認め「月に一度から会っても良い」と言いましたが、娘は「年に一度」と聞き間違えたため、父鬼は「それでは年に一度だ」と爪を地面に打ちつけると天の川になりました。こうして娘と天稚彦は年に一度、7月7日の晩だけ逢瀬を楽しむことが出来るようになりました❤️




ご紹介した『天稚彦草子』は御伽草子に収録されている物語です。彦星が天稚彦・織姫が長者の末娘に相当します。

末娘が天稚彦によって色々な物に姿を変えられる場面は、スサノヲさんがクシナダヒメの姿を櫛に変える場面と似ていますね。

また天稚彦が蛇の姿で登場するのも、個人的には(やはり⁉︎)という感じで、なかなかに興味深いです♪


↑わたくしが書いた4年前の七夕の日の記事ですが、こちらにも天若日子と阿遅志貴高日子根神、そして下照比売(高照姫)が登場します。

今宵、日本仕様の七夕物語を思い描いて七夕を過ごすのも新鮮かもしれませんね💫





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