七夕と古代史 | ゆだぽんの♬虹色オーラ♬ブログ

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お寺や神社巡りで感じた事や、不思議な話・オーラについて…などなど書いています。

笹の葉サラサラ〜七夕

今日は『七夕』ですねキラキラ


今日は七夕と日本の古代史について書き綴ってまいります星


皆様ご存知の通り、七夕の起源は中国の織女・牽牛の物語から始まります♡
それが行事となって奈良時代に日本に伝わり、元々あった「棚機津女(たなばたつめ)」伝説と合わさり、日本でいうところの「たなばた」となっていきます。

この棚機津女というのは??
古来より日本には、穢れを知らない女性が神様のために機織りをして、布を献上するという棚機津女信仰というものがあり、古事記にも記述が見られます。

また同じく古事記・日本書紀には、たなばたの語源についても記されています。

天照大神が葦原中国を平定するにあたり遣わされた天穂日命(現在の出雲国造の祖)が3年経っても戻らないので、代わりに天若日子が遣わされますが、天若日子は大国主神の娘の「下照比売」と結婚し、葦原中国を得ようと企み8年も高天原に戻りませんでした。

そこで高御産巣日神が雉の鳴女に様子を見に行かせるのですが「不吉な鳥だ」と、かつて高御産巣日神から与えられていた弓矢「天羽々矢と天之麻迦古弓」で射殺してしまいます。

その矢は高天原の高御産巣日神のところに飛んで行き、高御産巣日神はその矢を手にして
「天若日子に邪心あればこの矢は当たるだろう」
と下界に投げ返しました。
矢は寝ていた天若日子の胸を直撃し、天若日子は亡くなってしまいました。

妻の下照比売は嘆き悲しみ、その泣き声は風に乗って天まで届きました。

これを聞いた天若日子の父や家族は天降り、葬儀を行いました。この時に友であり下照比売の兄でもあった「阿遅志貴高日子根神(アジスキタカヒコネ)
も天降りましたが、この神は容姿が天若日子にとてもよく似ていたため、天若日子の家族と下照比売は
「天若日子は生きていた」
とすがりついてしまいます。

阿遅志貴高日子根神は、穢れた死人と間違われたことに激怒し、剣で喪屋を切り倒し足で蹴り飛ばして、天へ帰ってしまいました。

この時に下照比売は兄(阿遅志貴高日子根神)の
“御名を顕さむと思ほして”呼んだ歌があります。
 

あめなるや  淤登多那婆多の  項うながせる

玉の御統みすまる  御統に  あな玉はや

み谷  二わたらす  阿遅志貴高日子根の神ぞ

淤登多那婆多=弟棚機


(訳)

天においでの織姫が

頚におかけになっている玉の首飾り

その首飾りの穴のあいた玉みたいに

光っていますよ

でも実は違うのですよあれは

谷二つを輝かせてお渡りになる

阿遅志貴高日子根の神なのですよ



「万葉集」にも七夕にまつわる歌が存在します。


織女之 今夜相奈婆 如常 明日乎阻而 年者将長

(訳)

たなばたの  今夜あひなばつねのごと

明日をへだてて  年は長けむ




また七夕を表した最初の記載としては、日本書紀の持統天皇五年・七年のそれぞれ七月七日に「公卿に宴を賜う」という記載が見られます。


日本では雑令によって七月七日が節日と定められ、相撲御覧・七夕の詩賦・乞巧奠(きっこうてん)などが、奈良時代以降行われていました。


☆乞巧奠(きっこうてん)とは

女性だけで営まれるお祭りで

“巧みであることを乞う祭典”

“織女の手芸上達を願う祭”

という意味です。


女性たちが美しい衣装や装飾品を身につけ、庭に設けた台の上にお酒や餅などと一緒に自分が作った手芸品などを供えました。また宮中では清涼殿の東の庭に机を並べお供物をし、一晩中お香をたき灯明を捧げたといいます。


天皇は庭の椅子に出御して、牽牛と織女が会うことを祈ったそうです。


中国から様々な文化が入ってきた時代。

その一つである七夕も、日本古来の風習と見事に融合し、現在まで定着する行事となったんですね星



ちなみにですが。。。

七夕の楽曲に「ごしきのた〜んざく〜」という歌詞がありますが、この短冊の五色は五行説の五色

緑・紅・黄・白・黒

をいいます。


またお盆や施餓鬼法要で用いられる仏教の五色の施餓鬼幡からの影響も強く受けています。



現在では好きなお願い事を短冊に書いて吊るしますが、元々は技芸上達を祈るお祭りで、短冊に書いてご利益のあるお願い事は芸事だとされたようです乙女のトキメキ


何か技芸を極めたいとか上達したいという方は、今日はそちらのお願い事も良いかもしれませんね☆


それでは皆様、素敵な七夕をお過ごし下さいラブラブ




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