正蓮寺大日堂〜守られた大日如来〜 | ゆだぽんの♬虹色オーラ♬ブログ

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お寺や神社巡りで感じた事や、不思議な話・オーラについて…などなど書いています。

『歴史作家 関裕二先生と行く☆奈良・飛鳥の旅』

昨日ご紹介した入鹿神社と同じ境内にはお堂がございますキラキラ



『正蓮寺大日堂』
国指定重要文化財

正蓮寺大日堂は、元々は真言宗高野山派仏起山普賢寺の本堂で、明治の廃仏毀釈により廃寺となり、正蓮寺に管理が引き継がれました。

創建年代は明らかではありませんが、建立年代は棟札により文明10年(1478)の上棟であることが分かっているそうです。

昭和30〜31年度の大修理時に大日堂地下の発掘調査が行わた結果、現在の大日堂よりも奥行のやや深い前身堂の遺跡が発見され、創建は鎌倉時代を降らないとのこと。前身の大日堂の旧地表には一面に焼土が見られ、焼失していることが明らかになりました。

現在の大日堂は、康正2年(1478)には再建が始められていたようですが、完成までになんと30年の歳月が費やされており、応仁の乱等の当時の不安な社会が如実に反映されています。

室町時代の小規模な仏堂としてはとても貴重なお堂です。


☆ご本尊 大日如来像

鎌倉時代の作とされ、国の重要文化財に指定されており、全体的にふくよかで、京都を中心に活躍した院派系仏師の作と考えられています。鎌倉時代前期における橿原市と京都のつながりを示唆するものとして注目される作品です。


☆多聞天像


☆広目天像


☆地蔵菩薩像


☆弘法大師像

堂内の仏像は全て撮影OKです。


☆観音菩薩像


☆お地蔵様


さてもう一つ!
こちらの正蓮寺大日堂には
全国で10数例しかない珍しい「猫入り涅槃図」
が残されているんです猫
(といっても今回は見ることができませんでしたが)

写真はお借りしたものです

お釈迦様の入滅を「涅槃に入る」といい、お釈迦様は旧暦2月15日(新暦3月15日)の満月の日の真夜中に、北枕でお顔を西に向けて入滅されました。
死期の近づいたお釈迦は、集まった弟子や信者に対して
「私の説いた教えを守り、己を信じるように」
と最後の法(おしえ)を説かれました。
その模様は「涅槃経」に記されており、それに基づいて画かれたのが「釈迦涅槃図」です。

この涅槃図には昔から「猫」が描かれることはありませんでした。
釈迦の使いである鼠を食べたから
鼠に騙され釈迦の涅槃に間に合わなかった
木に引っかかった薬袋を鼠が取りに行こうとしたら猫が邪魔をし、お釈迦様が亡くなられた
などの諸説が伝えられていますよね。

ですが絵師が自分の飼い猫をそっと入れたり、依頼主が猫を入れてくれとお願いした、などの理由から猫が描かれている涅槃図もあり、日本では十数例ほどしか確認されていないのだとか。
こちらの大日堂の涅槃図には左下に猫が描かれており、日本では大変珍しいものだそうです。


☆御朱印

正蓮寺大日堂と入鹿神社は住職さんや神官の方が常駐されておらず、小網町文化財保存会のボランティアさんが御朱印を書いてくださいました。

※拝観・御朱印を希望の方はネットを通じて事前に予約が必要のようです。


関先生のお話によりますと、こちらの大日如来は廃仏毀釈の際に売りに出されたものを、地元の住民がお金を出し合って買い取り、現在まで守り続けていらっしゃるそうです。

そしてなんと〜ご本尊の脇侍の多聞天・広目天が「運慶の作品では?」とのことで12月に調査が入っています。

もしそうならすごいことですね!

どちらにしても、入鹿神社・正蓮寺大日堂は地元の皆さんからとても愛され守られてきたお堂なのだということが感じられ、心が洗われるお参りとなりました☆


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