運ばれていく命と書いて「運命」。
人それぞれに運命は決まっている。しかし、完璧に先読みできる人がいない運命は決まっていないとも言える、と前に書きました。
産まれた日からこの世を離れる日まで、私たちは自分の命の火を懸命に燃やし続けます。今日よりも素晴らしい明日を目指して持って生まれた能力を伸ばし、悪いところがあれば改め、夢と希望を胸に、努力しながら目標達成へと日々突き進みます。
周りにいる人たちから教えやアドバイスを受け、だれよりも自分が自分を鼓舞して必死に生きていきます。
人として幸せになるために――。
夢の実現に向けて重ねてきた努力が実り、喜びと成果を受け取る。
生きがいを感じる瞬間ですね。この時を得るために生まれてきた! と思えるほどの感動です。
それでも努力がすべて報われることは……まず、ないですよね。
野球の打率ではないですけれども、10の努力をして3も実れば十分でしょう。2割でも御の字です。それどころか、まったく裏目に出ることもあります。良しと思って続けていたことが、結果として不幸に終わることも人生にはふつうにありますよね。
あなたは今日、どんな1日を過ごしていますか。
気分はいかがですか?
幸せな人、特別なことはなにもない人、苦しい人もいるでしょう。
努力することは素晴らしいことです。人を磨き、成長を促し、幸せに近づけてもくれます。
ただし、努力ではどうにもならないことがたくさんあります。それを知ることも生きている私たちの命題の1つかもしれません。予め決まっている運命とは、人の努力の及ばない結末を言うのです。
そして最後にもう一度、運命は過去のデータを基に、人が考えた理論であると付け加えておきますね。
まず、今日だけ努力はやめにして、のほほ~んとしてみませんか?
うまくいってないときほど、諦めが効果的に作用することがありますよ。遅れたって、ちょっとくらい人に迷惑かけたっていいじゃないですか。
くつろぎましょ、今ここに。
ふんわり静かに・・・。