運命を信じますか?
私たちはあんがい気軽に使いますよね、「運命」っていう言葉。「運命の人」「運命の分かれ目」「運命の出会い」「逆らえない運命」など、いずれも人生の一大事に対して言うようです。
運ばれていく命と書いて「運命」。
まずは2つの国語辞典による運命の解説を挙げてみましょう。
人間の意志を超越して人に幸、不幸を与える力。また、その力によって巡ってくる幸、不幸の巡り合わせ。運。「運命のなせる業」「運命をたどる」
将来の成り行き。今後どのようになるかということ。「国家の運命」(『デジタル大辞泉』)
超自然的な力に支配されて、人の上に訪れる巡り合わせ。天命によって定められた人の運。 「すべて――のしからしめるところ」 「これも――とあきらめる」
今後の成り行き。将来。 「主人公の――やいかに」(『大辞林 第三版』)
「人間を超越した巡り合わせ」を運命とする点では共通していますが、解釈や表現は微妙に違いますね。『大辞林』は天命によって「定められた」人の運、と予め決まったものと定義しています。
これが占い用語集の解説になると、失礼ながらちょっと怪しさが漂ってきます。(笑)
個人の人生に訪れる、見えない大きな流れのこと。一般的に、個人の努力や行いで変えられる流れを「運命」と呼び、前世からのカルマとして変えることができない流れを「宿命」と呼ぶ。(出典 占い学校 アカデメイア・カレッジ)
占いの世界では「運命」は個人の努力や行いで変えられるものとされています。占ってもらうのは当人の運命の流れを変えるためですから、当然と言えば当然の解釈ですね。
あなたは今日、どんな1日を過ごしましたか。
気分はいかがですか?
幸せな人、特別なことはなにもない人、苦しい人もいるでしょう。
自分の運命を喜んで迎え入れる人もいれば、変えようと必死に努力したり、ただ嘆くばかりの人もいます。人によって少しずつ解釈が異なるのが運命なのですから、良くても悪くても自分で判断したり、決めつけないことです。
そもそもあるのかどうかもわからない? 運命なんですから。
想いはちょっと脇に置いて、たとえ1分でもいいから今、ここにくつろいでください。
ふんわり静かに・・・。