連日テレビで、アルジェリアで起きたイスラム武装勢力によるテロ事件の報道が流されている。
亡くなられた方が10人も…ご家族のお気持ちを思うと、本当につらくて悲しいですね。
この事件が起きたことで、日本は資源の無い国だということを思い出しました。
先の大戦では、それを確保するために大陸に進出し、結果的には戦争に負ける。
今回のガスプラント建設の件が、どの程度日本の国益に適っているのか知らないけれど、そのこととは無関係だったとは思えないのです。
資源の確保と紛争は、常に隣りあわせであったことを痛感しました。
それと、
いちばん驚いたのは、テロリストたちの服装。
人質になっていたアルジェリア人が携帯電話で撮影した映像の中に、銃を持ったテロリストが写りこんでいたのですが、きれいな迷彩服と大量の火器…完全に軍隊の装備?
これは、想像していたこととは違いました。
イスラム原理主義のテロリスト…というと、映画に描かれているような、ターバンを巻き、アラブ風の服を着た素人に毛が生えたような人たちを想像していたから。
ところが、彼らは完全に訓練を受けた兵士のように見えますが…彼らは兵士ではなく、無差別に殺人を犯す卑劣なテロリスト!
このことは…衝撃です。
いつも思うことですが、
いくら不平や不満があっても、経済的な支援がなければ銃で蜂起することもできない。
それに、これほどの多くの人間がいる大規模な施設に対しての攻撃は、訓練された組織にしかできない…と、思います。
このテロリストって、いったい、何?
人殺しをしたい人たち?
Depeche Mode - People Are People
♪
人間は等しく人間であるのに、なぜ、こんなふうになるのか
あなたとわたしは、こんなにも悪い関係だ
人種も多様だ、違った信条、異なるニーズが存在する
あなたがわたしを嫌っているのは明らかだ
あなたに会ったこともないし、間違った行いをした覚えもない
いったい、わたしに何ができたというのだろうか
なにが他者への憎悪を生むのだろう
お願いだ、理解をさせてくれ
いま
わたしを殴り蹴り罵倒しているあなたの中にも
皆と同じく理性や良識があるはずだ
そのことが心のどこかへ置き去りにされているだけだろう
そのことを思い出して、頭からその拳へ伝わるのに
時間が、かかり過ぎているだけのこと
♪
(対訳ではありません、内容を抜粋しています)
☆デペッシュ・モード(Depeche Mode)はイギリスの音楽グループ。1980年結成。メンバーの脱退、アルコール中毒、薬物過剰摂取による自殺未遂などの苦境を乗り越えながらも、四半世紀以上に渡るキャリアと、全世界で約9,100万枚のシングル・アルバムを売り上げた記録を持つニュー・ウェーヴのロング・ランナー。2012年現在も第一線で活動を続けるシンセポップの代表格であり最大級の成功者である…Wiki日本語版より。
マクドナルドの60秒サービスについてのブログで、デペッシュ・モードの「Master and Servant」を取り上げた時に、この曲を思い出しました。
この歌の中には、戦争、という言葉は出てきませんが、人と人との争いを嘆く心情が描かれていて、あきらかに、そのことを憂う歌だと思います。
人殺しをしたい人という表現をしましたが、人間は訓練によって殺人者になりうるのですね。
そうやって、頭の中を偏った情報で満たされたテロリストたちも、命を落としてしまった。
ごく普通の市民が命を奪われ、テロリストも全滅…勝者は、いないのです。
どうして、簡単に人の命を奪うのだろう。
なぜだか分からないけど、今回のテロ事件には、すごく傷つきました。
生まれてから今までの間に、
個人的なことはもちろんのこと、
世の中の理不尽な出来事に散々出会ってきましたが、
これからも、こういうことに付き合っていかなければならないのですよね…
生きるって…本当に悩ましい。