クレヨン王国の花ウサギ
福永令三 作
三木由記子 絵
講談社
悪魔のアオザメオニが、人間の優しさによって封じ込められ
人間の欲によって目覚めてしまう。
それをまた封じ込め、見張る役目を持った
花ウサギの物語です。
一度目覚めてしまったアオザメオニを再び封じ込めるか、それともしばらく放っておいて、人間に制裁を加えるかという大会議を、クレヨンたちが行います。
耳の痛い意見が出てくるせいか、この作品を夢中になって読んだという記憶がありません。
ですが、クレヨン王国に迷い込んだ校長先生が、ヒキガエルとして生きるというエピソードは、とても印象に残っています。
『校長ガエルは、つくづく、じぶんがカエルであってよかった、こんど、なにかにうまれかわるときも、ぜったいヒキガエルになろう、と思うのでした。』
どんな生き物にも、それぞれの幸せがあるのだということを教えてもらいました。
境目を
作っているのは
誰だろう?