福井競輪でGⅡが開催されたのは過去7回
現在は廃止された「ふるさとダービー」が
5回開催されており
優勝者は下記の通り(年齢は優勝当時)
1990年 坂本勉 (27歳・青森57期)
1991年 井上茂徳(33歳・佐賀41期)
2000年 横田努 (28歳・熊本69期)
2004年 村上義弘(30歳・京都73期)
2008年 飯島則之(29歳・栃木81期)
けっこう懐かしい名前が並びますね。
1991年には、これまで盟友として
ラインで戦っていた中野浩一と井上茂徳が
超大型新人・吉岡稔真の番手を巡って
準決勝でガチ競りをする、という
競輪史に残る開催に
そして2013年に共同通信社杯が開催
今は何をしているかわからない
長塚智広(34歳・茨城81期)が
先行した村上義弘の番手を競りで取り切り
直線追い込んで優勝
2020年にはウィナーズカップが開催
当時、ゴールデンタッグとして売り出し
始めた松浦悠士(29歳・広島98期)が
盟友の清水裕友の先行を番手捲りして優勝
福井記念はワッキーが6回優勝してますが
まだGⅡでは地元選手が優勝したことが
無いようなので…
準決に進出したワッキー・寺崎・小森は
地元ファンの悲願を叶えることが
できるでしょうか。
準決勝進出者の地区別人数は
東北 4人
関東 3人
南関 4人
中部 1人
近畿 7人
瀬戸 4人
九州 4人
各レースに◎の付く選手が入った
近畿が質・量ともに有利な感じですが
「二次予選は何もしてなくて
前のお陰で勝たせてもらった」
と、二次予選の勝利者インタビューで
語った暴君・荒井
同県の取鳥と、同地区の清水と桑原が
いるのに、なぜかカイヤの番手が回ってきた
荒井、この絶好のチャンスを活かすことが
できるんでしょうか。
★★★★★★★★★★★★★★★
二次予選簡単振り返り
6R
赤板で上昇した志田が前受けの櫻井祐を
斬ろうとしたところ、櫻井祐は突っ張って
そのまま先行態勢、引けない志田は
番手で並走してガチ抵抗
ホーム過ぎに仕掛けた取鳥が好スピードで
一気に捲りきってしまい、取鳥ー桑原で
このまま決まるか…と思った直線で
外を突き抜けたのはノダゲン
「初日は中止で、フレッシュな状態で
臨むことができました。」
と語るノダゲン、単騎のスペシャリストの
面目躍如といった競走でしたが…
46歳にしてGⅡの準決進出は
なんとも立派。
7R
赤板で前を斬った中野慎が踏み込むが
佐々木悠がすかさず叩いて先行
中野慎が3番手に引くところ
打鐘2センターで河端がカマシ発進
鈴木玄は佐々木悠を捨てて切り替え
そこに谷と中野慎も仕掛ける混戦を
内コースを突いて抜け出して1着
直線で伸びた中野慎ー五日市の
東北両者が2・3着
勝った鈴木玄は渋い顔で
「こんな内容じゃ関東の選手に
認められない。」
「後輩の僕が先輩の佐々木さんの
前回りを許されなかったのは悔しい」
とコメントしてましたが…
一番の持ち味はコソドロなんだから
そりゃ仕方ないでしょうよ。
8R
前受けの新山は上昇してきた皿屋を
突っ張って、そのまま先行態勢
皿屋は引いて3番手にうまく収まり
ホーム手前で仕掛けた石原が
後方から猛然と新山に迫るも
阿部力の厳しい牽制で出切れず終了
バックで捲ってきた佐々木眞も
阿部力が必死にブロックするも
並走して逆に押し込む佐々木眞
後続がもつれるところを
新山がそのまま押し切って1着
佐々木眞が阿部力の抵抗を耐えて2着
2センターから内を突いて伸びた
三谷将が3着で…SS新山が一着なのに
筋違い決着で3連単10万車券。
「阿部さんのお陰です。」と
逃げ切ったのに笑顔の少ない新山
さんざん仕事して4着の阿部力は
たしかに、報われかったなぁ…
9R
前受けの岩本を、林大悟が赤板で斬って
そのまま打鐘でペースを上げて
藤井侑の巻き返しを許さないハイペース
暴君に心臓を捧げる死に駆け先行
藤井侑は叩けず外で抵抗するも
バックで山田英が容赦ない番手捲り
ゴール前で荒井が余裕の差しで
九州ワンツー、追走した岩本が3着。
「前2人が頑張ってくれたんで、
自分はただ抜くだけだった。」
と語る荒井、どこかで徳を積んだ
効果があったんでしょうかね。
10R
後ろ攻めの犬伏が赤板で前に出て
そこを打鐘で松井が押さえて
少し流し気味になるところを
寺崎ー小森が一気に仕掛けて先行
松井は3番手に飛びつき、
その後ろの菅田は車間を切って
車を振って後続を牽制して
ケンヤと阿部将と犬伏は仕掛けられず
ハイペースで駆ける寺崎の番手から
直線で小森が差し込みにかかるも
捲り追い込み気味に伸びた松井が
福井両者を捉えて1着
このメンバーで、同県の先輩を背負って
2車でも堂々と駆けた寺崎は
デキに自信があったんでしょうかね。
そして…中団で後続を牽制すれば
5着以内には入れるっていう
菅田のケツ振り着拾いも、さすがでした。
11R
古性を連れた福永が、涙を流しながらの
死に駆け先行…だったんでしょうけど
あまりカカッていなかったのか
わりと緩いペースで最終ホームにかかり
着拾いという言葉は、たぶん知らない
火の玉小僧・森田が3番手から捲り発進
さらにその外を深谷が捲って、古性の
厳しい牽制を受けながらも捲りきり
後ろの松谷はチギレてしまって
直線でインを突いた成田と接触して
松谷・成田・慎太郎・武藤が
バランスを崩してしまい落車
好スピードの深谷が後続をちぎって1着
2着には先捲りを打った森田が入り
古性はインに退避して落車を避けて
なんとか3着
で…死に駆けに失敗して
大差のシンガリ負けになる予定だった
福永は、4人が落車したんで5着入線
リサイクルされて準決も地元の前で
「お務め」を果たすことに決定。
深谷の捲りは鋭かったですが
まさか松谷がちぎれるとは…
12R
前受けは根田ー渡辺雅の南関両者で、
その後ろに近畿ー瀬戸内ー嘉永ー東北
赤板で佐藤一が斬って、カイヤが先行
3番手を嘉永と佐藤一で並走して
打鐘過ぎ2センターで根田がカマシを
仕掛けてカイヤに迫るも不発
2コーナーから捲ったワッキーは後退する
根田がジャマで外に膨れるも、そのまま
一気に捲り切って、後続をぶっちぎり
バンクレコードの上がり10.5で快勝
南は完全にちぎれるも、なんとか
後続に差されずに2着、カイヤを庇って
最後にチョイ差しした清水が3着。
根田の仕掛けで行きやすくなったとは
いえ、カイヤの先行をあんなに簡単に
捲ってしまうとは…
2日連続の、ワッキーツエー(詠嘆)
車券の結果は…
二次予選のみブログ予想分と
他も少々買いましたが…
あとはお察しください。
ちぎれて落車した松谷にぶち込んで
なんとも悲しい思いをいたしました。
でも…惰性で準決予想
天気は午前中は雨でその後は曇り
自力型は捲り中心の選手ばかりで
誰が先行するかっていうのが
難しいんですが…初手で前中団なら
二次予選の動きを見ると寺崎が
先行するか、桑原さんが番手だと
積極的に行く印象の強い清水が
思い切って駆けるか…
こういうコマギレ準決勝の時の
松井はわりと位置取りに行く
印象が強いので、後方からでも
位置取りで中団で並走してでも
ホームから2角の間で仕掛ければ
嘉永にもチャンスあり
番手の英明がなんとも不安なんですが
それでも…
(信頼度・紫)
どうせ寺崎ー南を買っても配当は
安いので、嘉永の応援車券
相手は仕方なく山田英、力で寺崎
捲り追い込んでくる松井
3連単 3=178ー12578
寺崎ー南で普通に捲ったら
それはそれで、やむなし
強盗の古性にコソドロの鈴木玄、
暴れん坊の三谷将に若き失格王・森田
危ないのをここに詰め込んでおいて
地元・福井勢がトラブルに巻き込まれて
決勝進出を逃さないように配慮した
なんともアウトレイジなメンバー
駆けそうなのはカイヤと新山ですが
2車同士なんで叩き合いは避けそうで
どっちが駆けるかは初手の位置次第
古性がSを取りに行って、どっちか
片方のラインだけ前に入れそうで
カイヤよりも新山をチョイスしそう
で…
36/18/7/29/45から
上昇する森田を新山が突っ張って
すかさずダッシュするカイヤ…が
前に出る展開だと、古性はカイヤを
追っかけて3番手取り
ごちゃごちゃした展開になりそうで
存在を消しているケンヤの
ステルス捲りが炸裂するのに期待
相手は古性、先行のカイヤと荒井
3連単 7=129−12589
あとは古性絡みの車券を少々
前日に古性の前で仕掛けて失敗した福永を
リサイクルして地元勢の前で駆けさせる
番組屋の再エネルギー対策
しかもSが早い福永にダッシュさせて
前受けからの突っ張り死に駆けを
ここで眞杉みたいな厳しいヨコの動きで
ワッキーを競り落とそうとする選手が
いると面白いんですが…
危ないのは11レースに詰め込まれて
中野慎も深谷も取鳥も野田源も、
ヨコができないわけではないですが
ワッキーにジカ競りまでは遠慮しそう
好調の深谷も、二段駆けのワッキーを
捲るのは難しいミッションなんで…
ワッキーー小森から、オッズ見て
3着を2人くらい買うか、
福井ワンツーが不成立になる
悪魔の一手を小銭で買うか
もうしばらく考えましょう。
準決に進んだ近畿勢は
福永を除いては全員、好調なんで
普通に人気通りに決着したら
決勝は近畿だらけになって
決勝の選手紹介では、1番車・古性からの
「三谷将太さんに裏切られたので…」
から始まる、ショータいじりが
展開される未来がうっすらと
見えておりますが…
果たして、今年の特別の決勝では
何度も見てきた近畿フェスティバルを
阻止する他地区の勇者がいるでしょうか。
皆様のご健闘をお祈りします。