近畿4車連携に立ち向かうのは・平塚グランプリ | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

平塚グランプリを妄想中。



グランプリシリーズ2日目のメイン
ガールズグランプリでは
最強女王・佐藤水菜が先行逃げ切りで
見事な優勝、年間全冠制覇を達成




「今日は先行、自力を出したいと
 アップの時に決めて、自力を出して
 優勝できたのでうれしいです。
 レースは覚えていなくて。
 本当に一生懸命、ただただ
 ガムシャラに頑張りました。」


レースでは最終ホーム前の
2センターから一気に踏み込み
先頭に立ち風を切って先行




さすがに仕掛けが早過ぎでは?
と思いきや…心配ご無用



番手にハマった児玉が追走いっぱい
バックで捲った尾崎が迫るも
それに合わせてグンと踏み直して
ゴール前では突き放す完勝




先日引退した、師匠の對馬太陽さんや
ナショナルのジェイソンコーチ
家族やファンにも感謝を伝え


来年の目標を聞かれて
「毎年、今年以上って思っているけど
 今年はあまりにもうまくいって…。
 それでも今年以上を目指して。
 競技でもガールズケイリンでも
 頑張りたいと思います。」




最強女王の全冠制覇にふさわしい
見事なレースだったと思います。
おめでとう!サトミナ!


車券の結果は…
まあ、ガールズは仕方ないです。

シリーズの準決勝も
九州の最後の希望・後藤大輝が
先行で小川勇とワンツーしたのに
買っていませんで…全敗

気がつけば、グランプリシリーズ
2日目まで1本も獲ってません。



ま、まあ、勝負はGPだから…

 

 


★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

 

 

さて…ついにこの日が
やって参りました、
競輪界の1年間を総決算する日
そして、皆様の年間収支も
総決算されてしまう日

本日のメインレースは
平塚グランプリでございます。


 

思えば今年の競輪界は、2月に
●井●季のお薬屋さん問題での
長期斡旋停止という激震が走り
犬伏が繰り上がりでSSになり

そして長年、関東のトップだった
スマイルコウタこと平原康多が
電撃引退、こちらも繰り上がりで
松浦がSSとなり


10月の寛仁親王牌では
2月にグランドスラムを達成した
脇本雄太が、アップ中にローラーから
滑落して肘の脱臼骨折という惨事

暗い話題が多かった印象の
今年の前半のタイトル獲得は
GⅠがワッキーとヨシタク
GⅡが古性と眞杉…と
SS経験のある実力者が勝ち取った
感じでしたが、年の後半になって
新しいタイトルホルダーが続々誕生
寺崎浩平・嘉永泰斗がGⅠを制覇
そして南修二が苦節20年での
初のGⅡタイトルを獲得

記憶に新しい小倉競輪祭では
阿部拓真が


「自分でも信じられない。
 夢みたいな気分です。」
と語る優勝でビッグドリームを掴み
このグランプリに進出

はたして、この流れがグランプリでも
続くのか…が興味のあるところ


それでは出走メンバーの紹介



①郡司浩平(99期・神奈川)


全選手中、最多の記念6回優勝
そして厳しい相手と戦いながら
S級選手中、最多タイの41勝
年間を通じて安定した成績を続け
賞金でGPの切符を手に


位置を取っての捲りは強力で
番手を回った時の捌きも上手くなり
格下相手には早めの先行で圧倒し
年間を通して負傷や不調も少なく
自力・自在のオールラウンダーとして
今年も南関のトップに君臨しましたが

特別競輪では準決・決勝が壁になり
GⅠの決勝進出は高松宮杯の1回のみ
オールスター・寛仁親王牌では
失格を食らい後半は失速気味
競輪祭では準決で死に駆けして決勝に
送り込んだ松井が優勝を逃し
南関からは誰もグランプリに連れ込めず


単騎戦はほとんど見たことがないので
得意・不得意はよくわかりませんが
眞杉が近畿の連携を潰しに行けば
仕掛けるチャンスは十分

グランプリは5回出場して
⑤⑨③③④の成績、ゴール前勝負に
持ち込んだこともありませんが
地元バンクの大声援と①番車は
プラスになるはず

昨年は本命の期待を背負いながら
前を任せた●井が駆けずに、あっさり
ワッキーに叩かれた上に
味方なのに郡司を体当たりで止める
…という、本人にとっては悪夢のような
なんとも情けない結果に終わりましたが
リベンジを果たすことができるか


②寺崎浩平(117期・福井)



養成所初の早期卒業から5年
ナショナルチームで実績を残せず
押し出される形での離脱という
回り道もありましたが

今年は躍進の1年となり
全日本選抜・高松宮杯・共同通信社杯
ウィナーズカップで近畿の先頭を務め
ラインから優勝者を出す貢献を見せ
そのご褒美が、先輩のワッキーが
死に駆けしてのオールスター優勝

充実した1年を過ごした寺崎ですが
その一方でF1は、ほぼすべて欠場
いまだに記念優勝の実績ナシ…と
特別競輪に絞った調整をし続けてきた
その結果の成績、と言えるのかも。

来年からのSSでは開催の主役を
務めるだけに、1年間の体調管理や
調整が難しくなると思いますが
記念も早く1本獲って欲しいですね。

近畿の先頭、ということは
「お務め」をすることが必須でしょうが
果たしてここもラインから優勝を
出すことができるでしょうか。


③眞杉匠(栃木・113期)



先行・捲りのタテ脚に加えて
厳しい捌きや別線への斬り込み
闘志を前面に押し出して戦う姿で
漢字の「競輪」を体現する選手に
ここ数年で成長

今年はダービー決勝2着で賞金を積み
サマーナイトの優勝でGP出場を確定
引退した平原康多の後継者として
自他ともに認める関東のトップに君臨


ただ…激しすぎる気性で、やり過ぎと
「全部自分でやってしまいたがる」
レースが目立つ1年でもあり
失格で斡旋停止を受けてしまったり
優勝はGⅡ1回と記念1回だけ、
というのは本人にとっても不本意で
不完全燃焼だった印象


吉田拓矢との連携も、かつての
平原ー武田の最強タッグと比べると
1+1が2になっていない感じで
まだまだこれから…といった印象で
そこを乗り越えた先に、3つ目の
GⅠタイトルが待っているはず

GPでは関東の先頭を務めることに
なりましたが、果たしてタテ勝負か
それとも近畿ラインに斬り込むのか…
展開のカギを握ることは間違いなし



④南修二(大阪・88期)


 

かつては厳しいヨコの動きを駆使して
目標があれば厳しい捌きを見せて
ウマなしなら競り上等の戦いを繰り広げ
「黒鬼」と呼ばれたマーカーでしたが
近年のスピード競輪に対抗するため
自力を含めたタテ脚に磨きをかけ続けて、
目標が不在のときには捲りも打って
自在の動きもこなすようになった南

今年の近畿の躍進の中で、時には
勝負権の少ない位置を回ることも
ありましたが、厳しいガードと
差し脚で賞金を積み重ねて
近畿の後輩たちの献身によって
福井共同通信社杯を優勝、
賞金枠で初のグランプリ出場

福井共同通信社杯の優勝コメントで
「自分のやることは変わらない。
 まずは自分にできることを
 ミスなくやっていきたい。」
と語ったのが印象に残っていて
地味な仕事をコツコツとこなしての
ご褒美がグランプリの初出場

おそらく近畿の4番手を回ることになり
「確定板に近く、優勝に遠い」
位置になるとは思いますが
いつも通り、を見せられるでしょうか。



⑤吉田拓矢(茨城・107期)



 

今年は特別競輪で安定した成績を残し
全日本選抜・ダービー・オールスター・
寛仁親王牌・競輪祭の5回決勝に進出

自力での捲りに加えて位置取りにも
進化を見せた1年で、関東のトップと
して好位置を回ることが約束され
番手での捌きも成長

昨年は平原に獲らせたダービーの舞台で
眞杉の捲りに乗って優勝、2つ目の
タイトル獲得でSSに返り咲きが決定
特別競輪の結果だけ見ると、充実した
1年でしたが…

1月に落車して鎖骨を骨折
9月にも落車で左手を骨折して
いずれも長期の欠場を余儀なくされ
苦しい期間も長く続いた印象


前回出場の2021年のグランプリでは
宿口ー平原の前回りで「お務め」を
果たして終了でしたが、今回は
必ず仕掛ける眞杉の番手周りなら
勝負圏内のチャンスはあるはず
果たして展開が味方するか…?


⑥阿部拓真(107期・宮城)



 

今年のGP出場者の中で
一番のサプライズ
エリート揃いの107期を
在所成績4位で卒業して
自力・自在の戦法でS1に進むも
記念優勝なし・特別優出が初めての
競輪祭で、3連単35万円の
大穴を出して優勝

位置取りはしぶとく、展開を読む
嗅覚もあるも…メンバーの中では
単純な脚力では圧倒的な格下

それでも、「自分らしく戦いたい」
と…悩んだ末に単騎を選択
近畿に切り込んだり、郡司の後ろや
関東の後ろと選択肢が多い中
展開を掴むことができるか

競輪祭の優勝の時は

「決勝を楽しむことができた」

と無心での戦いでの好結果

人気薄なだけにプレッシャーは

全く無さそうなのは好材料
果たして持ち味の嗅覚を活かして
再度のサプライズを起こせるか

 

 

⑦脇本雄太(96期・福井)

 



昨年は体調不良での欠場が多く
競輪祭の優勝でGPを確定させる
滑り込みでの赤パンでしたが

今年は2月に全日本選抜を優勝
グランドスラムを達成しGP一発ツモ
その後も高松宮杯を優勝して
オールスターでは後輩の寺崎の前で
駆けて優勝させGPのウマを確保
近畿が制覇する1年の主役を務める
ことになるかと思いましたが…

ホームバンクの福井共同通信社杯の
準決勝で敗退し雲行きが怪しくなり
絶好調で臨んだ寛仁親王牌では
ローラー台から滑落して肘の骨折
直前はずっと欠場し治療に充てて
調子が不明

体調万全であれば、寺崎の先行を
番手捲りして優勝、となるんですが
どこまで戻っているのか全く不明
大差のビリでも高額賞金のGPなんで
多少のムリをしても走るんでしょうが
番手を回れば狙われるでしょうし
皆様もワッキーの「アリ・ナシ」に
頭を悩ませるでしょうねぇ。


⑧嘉永泰斗(113期・熊本)



 

数年前から「九州の希望」として
記念の優勝や特別での活躍を見せて
いましたが、前橋寛仁親王牌で
GⅠ初優出を果たし、単騎捲りで
一発ツモの優勝を果たしてのGP出場
来年の地元・熊本全日本選抜を
赤パンで迎えることが確定して
コンドル爺様もご満悦

自力の戦法は、位置がどこからでも
ホーム〜2角の間に踏み込む
カマシ捲りしか勝ちパターンが
ありませんが、ハマった時は
上位の脚力の自力選手が相手でも
突き抜けてくるパワーを持ち
展開がもつれたときの一発は十分

九州からは2019年の中川せいちゃん
以来の久々のGP出場選手の登場
GPの雰囲気に飲まれてしまって
何もできずに終わってしまう可能性も
あるんですが…

筆者の推し選手でもありますので
応援車券として、2車単の
嘉永ー全流しは購入します。


⑨古性優作(100期・大阪)


 

今年はすべてのGⅠで決勝進出
近畿ラインの中核を担う立場で
番手の仕事もきっちりとこなし
相変わらずの技術と安定感でしたが
優勝はGⅡのウィナーズカップと
記念優勝はは1月の和歌山1回と
青森全プロ記念(F2)優勝のみ


サマーナイトでの落車・欠場で
後半の成績はイマイチな感じで
福井共同通信社杯は決勝で失格
体調で泣きの入ったがコメントが多く
「弱いです」ばかり言ってた印象
記念は相変わらず欠場がちで


それでもオールスターの決勝2着で
5年連続のGPを賞金で確定
GPは過去4回出場していて
優勝2回・準優勝1回・4着1回と
抜群の成績を残している古性
位置も良いだけに、3回目の優勝を
果たすことができるか…?


★★★★★★★★★★★★★★★★


やはりレースの軸となるのは

近畿の4車連携

 

今年の特別競輪で、近畿が

決勝に3人以上乗っている時は

すべて近畿から優勝が出ている、

というデータもあり

他の選手がどう立ち向かうのか



<以下、都合の良い妄想>

初手は1番車の郡司が前受けの
ラインを決めることができるはず

近畿を前受けさせての突っ張り先行を
許してしまうと、2段目のワッキーの
デキがわからないとはいえ、
番手捲り+古性ー南のガードでは
別線に出番が無くなりそうですから

郡司がいったんSを取りに行って
眞杉ーヨシタクが来たら入れて
寺崎は前に入れない、みたいな
コントロールをすると予想
阿部拓は初手から郡司の後ろにつき
嘉永はSが遅いので最後方

初手の隊列はこんな感じ
35/1/6/2794/8

で…寺崎は自分が獲る気なら
赤板で斬るフリをして即下げて
6番手からの捲り…でしょうが
さすがにそれは近畿の掟によって
許されないので、赤板を目標に
一気に仕掛ける「お務め」の先行


眞杉はちょっと踏んでペースを
上げてからの飛びつきを狙い
そこは近畿ラインも折り込み済みと
思いますが…実戦から離れていた
ワッキーのクチが開くことも
考えられるので、眞杉の瞬殺も十分


元・メガネボーイ
「いいですか、ボクが脇本さんを
 瞬殺しますんで、拓矢さんは
 その後ろの古性さんとのバトルで
 絶対に勝てとはいいませんが
 せめて引き分けくらいに持ち込んで

 競り勝った後のボクが
 追い上げたりシャクられたり
 されないようにしてください。」

鼻ペチャ
「ええ……。」

眞杉vsワッキーは、眞杉が
軽く勝つでしょうが、その後ろの
ヨシタクvs古性は…技術の差で
古性が勝つでしょうね。


嘉永は勝ち筋があるとしたら
いつもの、ホームから2角にかけて
踏み出すカマシ捲りしかないですが
展開もつれて隊列が短くなれば
ワンチャンあるかも

郡司は関東の両者について行って
位置を取りながらの勝負なのか
それとも自力での一発か…は
展開次第ですが、関東両者につけると
眞杉が近畿ラインに飛びついた時に
古性や南に絡まれて動けない可能性が
高いので、下げて自分のタイミングで

捲り勝負でしょうか。

阿部拓は選択肢がいくつかあって
関東の後ろ、郡司の後ろ、嘉永の後ろと
選べるのですが…関東に付けない段階で
郡司の後ろ、の気がしております。

で…近畿の二段駆けが成功するかって
ところが展開のカギなんでしょうが
ワッキー=古性ー南はおそらく安いと
思いますので、来たら仕方ないと諦めて


以上の妄想をもとに、
2025年のグランプリの覇者に
筆者が指名するのは…























南関の大将、郡司浩平です。
近畿と関東が揉める展開になる、
という注文はつきますが
必ず仕掛けるチャンスはあるはず


相手は初手から後ろにいそうな
阿部拓、展開が乱れても経験値と
技術でなんとかしてしまう古性
近畿ラインへの強盗に成功した
ときの眞杉


3連単 1=369ー345689
(厚め)1=9ー346

押さえ 3=9ー14568



そして、九州応援車券
2車単 8ー全


以上で勝負いたします。



本日はいつものサテライトで
当ブログ専属解説員(無報酬)

 


灰人さんから、今年最後の能書きを
頂きつつGPを観戦して、その後に
輪友の皆様と恒例の忘年会
「勝ったヤツのおごり、
 全員負けたらワリカン」

なので…ドヤ顔でおごれるように
獲るつもりです。


最後に皆様にご挨拶ですが
本年も当ブログにお越しいただき、
多数のコメントやいいねを頂き
ありがとうございました。


今回が今年の最後の更新になりまして
来年初めにGPの総括と、毎年恒例の
「穴屋の競輪大賞」を発表します。


それでは、良いお年を…
皆様のご健闘をお祈りします。