欠場の兄、主役の弟・武雄記念初日 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

寛仁親王牌までお休みです。

4月になり新年度を迎え
筆者はようやく花粉症が治りかけて
3月の末から急に満開になった桜を
近隣地区の「桜並木」という名所に
見に行ってまいりました。


 

花粉症の悪化が怖かったので
酒も飲まず短い時間の滞在でしたが
天気もよく暖かかったので
まあまあの風情を味わえました。

九州では今週のはじめから

桜が散ってしまって、本日の雨で

もう終わりなのかな…って感じです。


さて…

3月最後のGⅢ開催になった
施設整備等協賛まえばし春風賞は
かつての大ギヤの申し子・山崎芳仁
骨折には負けない毒舌・小倉竜二
3日間自力のカリアゲ暴君・荒井崇博
昔の名前の3人の活躍が目立ちましたが



 

優勝はブッチャー高橋晋の先行を
番手捲りした山崎芳仁で
5年ぶりのGⅢ制覇。


最近に競輪をはじめたファンの方には
あまり馴染みがないかもしれませんが
かつて大ギヤ時代には、Sを取って
引いてカマシ捲りを打つ戦法で
タイトルを量産していた山ちゃん



現在は息子の歩夢クンがA級にいて
まもなくS級に昇級…という位置で
親子揃ってのS級選手となって
いわき平記念やGⅠに同時出場を
することも可能なのかも…



山ちゃん
「この借りは、いつか息子が返すよ。」
ブッチャー高橋晋
「………。」

ともあれおめでとう!山ちゃん!



続いた高知記念は
昨年のGPの1〜3着を占めた
古性・清水・脇本に加えて
これが初のSS出走になる犬伏と
眞杉が乗って豪華メンバー…も

体調イマイチと泣きの入る古性は
二次予選で3着、準決でも4着で
まさかの脱落

ついでに久々の記念競輪に登場の
演説王あらため失格王の新田も
二次予選で飛んじゃってお帰り


それでも、そこそこ豪華メンバーでの
決勝は、犬伏のカマシ捲りに乗った
清水がゴール前で抜け出して
今年の初優勝、自身13度目の記念V。

 

 


年初からイマイチの状態を続けていた
清水でしたが、今回は4日間の番手戦
「犬伏君や雄吾君など、前で
 頑張ってくれた自力選手のおかげで
 優勝することができました。」


ワンワン
「でも、お返しに前回ってくれて
 心を燃やした死に駆け先行を
 してくれるかって言うと…
 やってくれないんですよね。」

トリトリ
「そんなことは、もうわかってる。」


人気していた③ワッキーは、勝負所の
2角で捲ろうとしたろことを
⑨眞杉に一発食らって戦意喪失
張った眞杉もその動きで前との距離が
開いてしまって捲れずに終了


 

決勝は買ってましたが…
眞杉アタマから行ってカスリもせず
負け戦の地元勢からの車券を獲った
ささやかなライフをぶち込んで終了


車券の方はサクラサク…とはいかず

 

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

さて・・・話はようやく武雄記念へ。


昨年サボってしまいましたが
筆者のホームバンクであり
毎年の恒例行事として春の記念開催に
参戦している競輪場なので
今さら書くことは少ないのですが



 

オッズパークの委託によって全面改修され
緑の中のローカルな雰囲気を残したまま
施設は新しくなって使い勝手が良く
芝生に敷物を敷いてゴロゴロしつつ
ビールを頂きレースを観戦…という
楽しい時間を過ごせる競輪場です。


ここ数年間は土曜日が初日、火曜日に
決勝というスケジュールだったため
日曜日に現地に行くと、やたらと固い
二次予選の番組を打つことになり
平日にある決勝には行けないので
やむなく昨年はサボりましたが…

今年は木曜スタートで土曜に準決、
日曜に決勝がある開催日程のため
後半2日間に参戦する予定です。


すでに遠足の前の小学生並みに
ワクワクしているわけですが…
初日は残念ながら雨模様の予報
筆者の行く土日の天気も微妙な
感じなんですが…晴れますように。



 

武雄バンクは日本最長の64.4mの
直線の400バンク
脚を溜めていればバックで後方にいても
直線強襲が間に合ってしまうために
追込み選手がとても有利な走路
穴パターンとしては、先行の番手が
抜け出すところを捲りの番手が
勢いをもらって強襲…みたいな
番手ー番手のパターンで、格下でも
プチ自力のある追込選手が高配当の使者


特注選手……というか
主役を期待されるのは、
ホームバンクの山田庸平。


 

今回は兄の英明が直前で欠場したので
九州忖度番組の恩恵を独り占めできる
立場になりましたので、協賛競輪での
GⅢは優勝しているんですが
まだ記念の優勝の無い庸平に
番組屋があれこれサポートするはず

カチカチ本命って言うよりも
あまり人気のないところで穴を出す
印象がありますが…二次予選と準決では
おそらく本命人気を背負うはず
期待に応えられるか…?



その他はまだ記念優勝がない
寺崎浩平と太田海也が、地区のSS不在の
メンバーならあまり気を使うこともなく
自分のレースで優勝が目指せるはず





武雄の選手では、今回がホームバンクの
S級初出走となる121期の坂田康季と

 

同じく記念初参戦の123期・橋本宇宙
 

 

まだまだこれからの二人でしょうが
両者とも敗者戦ではそこそこ上位着を
取っていますんで…地元ラインの先頭で
先輩を引っ張る4日間になりそうですが
インパクトを残す走りを見せて欲しいもの



そして…開催の特徴として
例年の通りなら勝ち上がりでは
他地区の強力な先行の番手に

九州の選手を付ける
「非常に九州らしい番組」
が、組まれてしまいます。

 


 

清水や松浦、ワッキーあたりの
番手を山田兄弟が回って本線ラインに
なるのが、これまでのお約束でしたが

今回は嘉永や伊藤颯がいるのと
直前になって山田英明が欠場なんで
地元忖度ラインが組まれるかは
微妙な感じですが…地区を越えた
ラインには、地元民でさえ多少は
苦々しく思うところです。


あとは、当ブログ特別解説員

灰人さんの格言に


「午前中の負け戦は、格下でも補充でも
 地元選手から買っておけ。」

というのがありまして、
特徴的なバンクの武雄は
東日本の選手は斡旋されることが
少ないので仕掛けどころが難しく
脚を溜めた地元選手の一発が
けっこう決まる傾向にあります。



そして武雄記念の名物といえば
なんといっても地元の御大である
闘将・佐々木昭彦さんのおもてなし。


「武雄の選手はみんな昭彦さんに
 お世話になっている」

と、言われるほどの世話好きで
かつては特別競輪を3回制覇した
けっこうな経歴の元選手なんですが
武雄記念の開催時には大忙し


入場時には客や関係者の出迎えをして
場内の解説会ではマイクを握って
地元の妙齢のご婦人たちと記念撮影
そしてネット中継の解説もこなし
開催期間中は忙しく働いてるのに
常にニコニコと笑顔を絶やさない
サービ精神旺盛な昭彦さん


唯一のウィークポイントは
地元選手への愛が強すぎるために
レース解説で、どんなメンバーでも

「ここはSSの新山がいますけど
 きっと英明がやってくれます。」
「脇本相手では厳しいけど、庸平にも
 チャンスが十分あります。」


と、地元の山田兄弟を推しすぎて
ムリヤリに◎を打ってしまうので
ほとんどの時間がレース解説ではなく
ただの思い入れが詰まりすぎた
応援演説になってしまうこと



同じく地元の御大で
初代グランドスラマーの井上茂徳さんは
主に開催中の中継の解説なんですが
女子アナやガールズの若手がいると
目に見えてヤル気が感じられて
ねっとりした視線を送りつつ
ニヤニヤする…元・鬼脚。

今回は日野未来と尾方真生がゲストの
解説会があるので…デレデレしながら
ねっとり視線となる茂徳さんの姿が
ネットで全国に中継されます。


で…番組ですが、
あまり時間がないので初日の予想は
予選はお話程度で



1R1番車は石原でしたか。

伊東ウィナーズカップではまったく

いいトコ無しで終わりましたが
ここでは格上の大本命…で

そこに中村圭ー山口貴を介護させちゃう

実に九州らしいオープニング

原田か堀が逃げて7番手に引いて

一気のカマシ先行ならライン独占

できそうですね。



本命は山口多ー大槻の東日本ラインですが

山口多聞は武雄バンク初登場なんで

仕掛けどころが難しいはず

金ケ江ー梅崎はどっちも武雄は得意なんで

両者ともに近況はイマイチですが

「人気薄の地元の一発」で穴を狙うのは

ココかも……?




ソーマくんには義理堅いオグリューと

今野を付けてガードをしてもらう

逆・忖度番組
オグリューはかつては武雄を得意に

していたので、しっかりラインで

決めてくれそう

 





これでもか、の地元忖度番組

カイヤに地元勢の介護をさせて

唯一の3車ラインにして

小林弘に1枠を与えちゃって

別線の自力は選りすぐったザコ

 

これでチギレたら赤っ恥だから

頑張れよ、山口と小林。

そしてカイヤは、二次予選か準決で

庸平が番手に付く番組を組まれるから

2日目以降も地元のために大車輪で

働いて下さい。



予選も少々打ちたいんですが

初日の武雄の天気は雨が降って

風もあり、時々カミナリ…と

バンク状況がよくわからないので

とりあえず様子見


なので予想は特選のみ






当初の斡旋どおりで欠場者が不在なら

 

寺崎ー古性

郡司ー岩本

眞杉ー高橋築

山田英ー山田庸

新山(単騎)


って感じの特選だったんだよなぁ…



で…高橋築の113点って

どこでそんなに稼いだんでしょうね。



初手は眞杉が前受けして

九州勢はスタートが遅いので

中団には東北が入って

単騎の二人は後方から

 

で…嘉永が斬って新山が叩いて先行

眞杉は引いてカマシ勝負



バチバチにやり合う事が多い両者が

ハイペースのバトルを展開すると

嘉永か寺崎の捲り頃

ただ寺崎は武雄バンク初登場なんで

持つところからの捲り勝負でしょうが
仕掛けどころが難しいはず

嘉永は昨年の記念も斡旋されてましたが

初日も2日目も山田兄弟の前回りで

⑨8欠という残念な成績でお帰りして

「何しに来たんだ」とヤジられてた

記憶が…

ってことで、ハイペースの先行争いに

特に参加せずに、誰からも意識されずに

「数に入っていない」状態から

長い直線で伸びそうなのは……


「ボクだよ」

岩本かぁ…

でも意外にも武雄では好成績を

上げているので、突き抜ける豪脚は

無いけど2〜3着で

アタマはこのバンクだと鬼脚を

発揮することがある庸平と
道中ムダ脚を使わずに捲れば寺崎

なんとなく高橋築

3連単 279ー5=26789

眞杉と新山と嘉永は、折り合わずに

叩き合って消えて下さい。(願望)




記念の現地参戦のときに悲しいのは
序盤で失格や欠場が多数出てしまって
3・4日目の負け戦が欠車になり
6車や7車立ての、周回練習みたいな
レースを見せられてしまうことなんで…



失格が多過ぎてダービーの出場権を
取り消されてしまったらしい
お前ら二人は、
最終日には何をしてもいいから
3日目まではまっすぐ走って
くれぐれも加害者にならないように
被害者をつくらないように

開いていないインに突っ込んだり

お達者なブロックをしないように


安全・安心な競走を心がけろよ!


その他の選手達も落ちないように
落とさないように、3日目までは
安全に走れよ、お願いだぞッ!

そして庸平よ、

欠場した残念な兄の分まで

地元の声援に応える活躍を

見せてくれ。




皆様のご健闘をお祈りします。