超人の助けを借りない地元両者・熊本記念決勝 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

小倉競輪祭は、現地観戦予定です。


熊本記念はアツいアツい準決勝を終え
決勝進出の9名が決定

地元の嘉永と中川誠ちゃんも
東矢の「そういうこと」案件で
勝ち上がって無事に決勝進出




「(調子を落としていたが)吹っ切れたし
 もう問題ないです。
 久留米の代替え開催とは全く雰囲気も
 違うし、プレッシャーもある。
 誠一郎さんと決められたら最高だけど
 まずは自分の力を出し切るだけ。」

と語るプリンス・嘉永と

「自分の力ってよりも
 みんなが決勝に乗せてくれた。
 消えそうだった小さな希望の光が
 まだ灯っていました。
 気持ちは入っているし、
 (嘉永)泰斗と頑張ります。」

場内を沸かせた中川誠ちゃん


震災から復興を果たしてリニューアルした
ホームバンクの、再始動の記念決勝戦
地元の大声援を背に戦う二人に
勝利の女神が微笑むでしょうか。



わしら
「ワッキーに土下座してでも
 地元の前で駆けてもらえばいいのに。」



せいちゃん
「・・・・・・・・・・・・・・・。」




準決振り返り
本日は暑すぎて体調不良に陥った
当ブログの専属解説員(今回は報酬アリ)


灰人さんの寸評でお送りします。


10R
前受けをした町田ー松浦を、赤板で
後ろ攻めのヒデノスケが押さえに行くと
当然のように突っ張る町田

 

ヒデノスケも引くわけにも行かずに
3番手の鈴木リックと併走して
泥試合の様相を呈してきた打鐘で
追い上げた阿部拓ー和田圭が
広島両者の後ろに入って…
 




ずっと中団に入っていた鈴木リックは
なかなか仕掛けることができずに
最終バックで無理やり踏み出すも
町田のカカリが良くて車が出ずに
郡司の邪魔をしただけで終了


ついでに捲ろうとしたヒデノスケも
中団までしか行くことができずに
鈴木リックと一緒にズルズル後退



展開に恵まれた松浦が町田を残し気味に
チョイ差しして広島ワンツー
3着は今回大健闘の阿部拓が流れ込み

郡司は脚を余して終了。



「ヒデノスケは2枠があるのに
 松浦の後ろを取るどころか
 後ろ攻めになるとは……
 松浦がSを取ったら町田がツッパリ、
 って誰でもわかる展開を読めずに

 号砲が鳴ってもボーッとしてた
 ただのアンポンタン。」


「まあ、確かにそうだけど
 郡司の邪魔をしただけのリックも
 たいがいアンポンタンじゃねぇの?」


「う〜ん、でもリックは初手の位置が
 中団だったら下げられないし
 ヒデノスケに絡まれて仕掛ける
 タイミングが読めなかったし……
 どうすれば良かったのかが
 ちょっと……解らないわ。」


「追い上げた阿部拓の動きで
 リックもヒデノスケも終了した
 感じだったもんな。」


「俺は阿部拓が3番手に追い上げるのを
 読んで、松浦から阿部拓と和田圭から
 流してたんだけど、まさか町田が
 あんなに楽に駆けて2着に残る展開が
 あったとはなぁ……。
 リックや郡司がある程度まで踏んできたり
 追い上げた阿部拓が捲りを仕掛けて
 松浦が番手捲りか早めの追い込みで
 町田は残れないと思ったわ。」


「確かに……。」



11R
前受けの深谷を後ろから佐々木豪が
赤板で斬りに行くところ………
突っ張った深谷が出させずに
多少踏み合ったあとに佐々木豪は後退


 

 

すかさず仕掛けた東矢が一気に出切り
バック線をゴールだと思っての
魂を捧げるハイスピードの死に駆け




深谷はなかなか車間を詰められず
バック線の手前から嘉永が番手捲り

 


場内が物凄い歓声に包まれる中
中川がチョイ差しして熊本ワンツー
3着には深谷が微差で入線



「地元勢はあえて前受けせずに
 初手中団で佐々木豪と深谷に
 赤板からのイン斬り合戦で
 削り合いをさせたのが勝因。
 東矢もあそこまで踏み込んだのは
 もうバックで嘉永に出てもらうため
 力を出し惜しみしない死に駆けで
 たいへん立派だったな。」


「確かに……2日目の自分だけの
 追込みがあったんで、東矢は
 ちょっと怪しかったんだけど
 ちゃんと番組屋の意向を汲んだ
 走りだったわ。」


「ただなぁ…俺は獲ったけど熊本の後ろに
 単騎の藤井栄が付いてると思って
 嘉永=中川のウラオモテの車券に
 3着ド厚めに買ったのは藤井栄で
 その次にユキノリとオグリュー
 深谷は嘉永に合わされると思って
 買ったけど厚めじゃないんだよな。
 突っ張られる四国両者の後ろに
 ついて行って、一緒に後退して
 9番手になった藤井栄はマジで
 競輪IQが無さ過ぎでガッカリ。」



「………確かに。
 俺はユキノリ・藤井栄が厚めだけど
 ユキノリへの推しが強すぎて
 獲ったけどトリガミしたわ。」
 

「それは車券IQが無さ過ぎ。」



12R
このレースの前に突然の大雨が降って
バンクはズブ濡れの状態


 

初手で前受けを取った野口ー成田は
後方から久米が上昇してくると
すかさず誘導を斬ってツッパリ先行
久米ー隅田は中団に入って
後方になったワッキーの番手に
内から鈴木玄が追い上げて中本と併走
悲鳴が起こってしまう地元応援団



ワッキーは二次予選と同様に
最終ホームから捲りに行くも
後ろの競った二人はブッチンプリン
3番手からワッキーに合わせた坂井が
いい感じで捲っていくも……



コーナーで緩めて直線で再加速した
ワッキーが、坂井を捕らえて1着
久米の後ろから直線伸びた隅田が
坂井を差し込んで2着



「大雨でバンクが滑るから
 前からツッパリ先行できそうな野口が
 展開的には2〜3着くらいには
 残りそうな感じだったのになぁ…
 ワッキーが後ろから迫ってくる圧で
 早めに吹かしすぎたのかなぁ。」


「地元に競った鈴木玄には
 お叱りの言葉は無いのかよ。」


「坂井の後ろに付かないで
 自分でなんとか3着残るためには
 もうアレしか無かったと思うから
 あの動きは逆に立派だと思うぞ。
 俺は中本と島田ブーがブッチンする
 ところから買ってたから、
 むしろ心の中では応援してたわ。」


「でもまあ、口に出して鈴木玄を褒めたら
 スタンドの熊本応援団から白い目で
 見られるから…ってトコなのね。」



「そういうこっちゃ。
 ただなあ……2着ナダル隅田は
 けっこう難易度が高かったわ。」

 

 
 

さて…行って参りました
リニューアルした熊本競輪場


 

 

熊本は地元民の応援ががアツいので
有名ですが、場内が物理的に暑くて…





この日の熊本の最高気温は約30℃
午前中〜昼過ぎまでは日差しが強く
照り返しの凄いホーム側のスタンドは
まともに観戦するのが辛いくらいの
灼熱地獄


(イメージ)


皆様、レース中だけスタンドに出てきて
レースが終わったら建物内や日陰に避難
場内の飲み物が飛ぶように売れる
10月とは思えない暑さにうんざり。


欠車があった3レースまでは
打たずに場内をブラブラして
さて…と車券を買った4Rで
軸で買った竹内智が打鐘3角で落車
23万車券の惨劇が発生


現地に行っても連敗は変わらず


こりゃヤバいと思った6Rで
前日に接触があって足を痛めたと
コンドル情報があったケンヤを
バッサリ切って関東ラインから買って

SSを背にしてホーム8番手に置かれ
無理やり仕掛けて出切れずに終わった
疋田さんの息子に邪魔されたケンヤは
いいところがなく惨敗
関東ラインでワンツースリー
ようやく熊本での連敗を脱出


で…7Rで人気薄だった桐山が
磯島の捲りの勢いをもらって
直線強襲して12万車券

現地にいた皆様は、ゴール後に
「キリヤマ〜ッ!ありがと〜ッ!」
って大きな声が響いたのを
聞かれたと思いますが…






 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





アレは………筆者です。
(カミングアウトする養分)


その後はイマイチで
準決では10Rはカスリもせず
11Rは深谷=ユキノリを買いすぎて
地元ワンツー車券を獲ったのにトリガミ



 

 


12Rではワッキーアタマ鉄板で
大雨が降ったんでバンクが濡れて
雨バンク向きのハンマー野口とナダル隅田を
ヒモで買って、2枚でしたが的中





場内はメチャメチャ暑かったですが
そのぶん、現地合流した読者の
ばからさんから奢ってもらった
ビールが……




すっごく美味かったです。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★


リニューアルした熊本の感想
復興に尽力された関係者や選手の皆様には
たいへんスミマセンが……辛口です。


 

けっこうな人数が入場してましたが
場内に券売機が少なすぎて
準決の発売時は長蛇の列になってしまい
マークシートの塗り損ねをした爺様が
オロオロして締め切り間際は殺伐として
車券を買えなかった客が続出


スタンドはコンパクトすぎて
観客数が多いように見えましたが
ホームにしか座席がないんで
単に狭くてキャパがないから
賑わってるように見えるだけ



そして食堂も一箇所しかなく
キッチンカーが出てたけど
アルコールの提供は食堂だけ
暑いのに場内の自動販売機では
紙パックのジュースを売ってるけど
とうてい需要には追いつかず
場外の自販機まで飲み物を買いに行く
観客が続出


記念でこんな有り様なのに、ホントに
再来年に特別が開催できるんかな?
と疑問に思うくらいのサービスの悪さ
まあ、本場に客がメイチで入るのは

記念のときくらいで、あとはネットでの

投票が大半でしょうけど……ねぇ。



ただ…やはり地元民の皆様からは
休止する前と変わらない、
熊本の選手へのアツアツな応援があり
たぶんユーチューバーの方々と思いますが
地元選手への繰り返しの大声援は
よくあんなに声を枯らして叫べるもんだと
感心してしまいました。



(イメージ)






バンクの感覚はよく掴めてなくて
3角と1角の壁が厳しいようですが
コーナーのカントがキツイ割に周長が短く
山降ろしがかけにくい感じで
直線が長いわりに伸びてくる追込み選手が
意外と少ないし3角捲りが決まらない

 



実際に見てもイマイチで
まだ傾向がよくわかりませんね。
同じ様に直線が長い武雄や弥彦、立川とも
ちょっと違うような気がします。
(わかってないけど
 それでも打ってしまう養分)




まあ……本日のトータルでは
メチャメチャな暑さに体力を削られて
睡眠不足もあって身体はボロボロでしたが

車券はドスコイ桐山とナダル隅田のお陰で
遠征費と飲み代を払っても十分に勝ったし
本日はイマイチだった灰人さんにご祝儀を
あげてドヤることができたし


ばからさんと行った飲み屋の大将と
美味い魚料理を頂きながら
なかなか楽しい競輪談義ができたし
旅打ちの醍醐味を満喫できました。

(熊本での連敗地獄を
 すっかり忘れてしまった養分)



ばからさん、大将、楽しい時間を
ありがとうございました。




決勝予想

 

並びが決まる前は
「中川が大親友のワッキーに
 頭を下げてワッキーー嘉永ー中川で
 回れば、義理人情には厚いワッキーが
 早めの先行で嘉永が追い込んで
 地元優勝もあるんじゃねぇか?」

って思ってましたが…ワッキーと坂井は
単騎で地元は2車連携

スタートで松浦がS取りして
町田が前受けしたら、嘉永と深谷
どっちが斬りに来ても突っ張られて
下げてしまったラインはジエンド


ワッキーは捲り一発狙いでしょうが
最後方からホームで仕掛ける捲りでは
この2日間とは相手のレベルが違う

勝負にはシビアな松浦が、2日間残して
決勝に連れ込んだ町田を番手捲りで
9番手になりかねないワッキーが
中団の自力型を乗り越えて行くのは
物理的に厳しいのかも……?

ただ、単騎の坂井は中国ラインの後ろが
なんとなく取れてしまいそうで
勝負権がありそうな位置にいる可能性大

嘉永は突っ張られたらどこかに
へばりついて併走する動きも
できるとは思いますが
勝ち上がりは番組に助けられた感じで
今回のデキは好調時に比べるとイマイチ
なら、今回に賭ける誠ちゃんのために
潰れる覚悟で町田に挑むかも


深谷は嘉永が中国ラインを潰せば
漁夫の利捲りがあるかもですが
中団にいて降りられたり
松浦が番手捲りを打ったら
そこを乗り越えられるかは微妙


で……車券の軸は
地元の皆様には申し訳ないですが
松浦ですね。


 
相手は後ろにいるナダル隅田、
捲りがハマったときのワッキー
そして4番手から捲り追込みで
迫ってくれば坂井

3連単 1=379ー236789
厚めに 1=79ー79



あとは嘉永がガチで町田を潰しに
来たときの深谷の軸

3連単 2=38ー13789


中川誠ちゃんは……ねぇ。
地元の大応援を受けて優勝すれば
「復興」にふさわしいフィナーレですが
ワッキーや深谷と裏連携でもしないと
厳しいんじゃないかと思います。

いちおう2車単で6ー全を
100円ずつ買いますかね。

さて……身体は疲れてボロボロですが
ライフと時間は十分にありますんで
最終日も楽しんでまいります。


皆様のご健闘をお祈りします。