ミラクルドラゴンの冒険・宇都宮共同通信社杯 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

小倉競輪祭は現地参戦予定。






 

「昨日はすぐ寝ても覚めて。
 でもこういう緊張感を味わいたくて
 競輪選手になったんだなって。
 物怖じしないってことをテーマに。
 相手がグランプリ王者だろうが
 オリンピック選手だろうが
 やるべきことをやるって決めて。
 無我夢中で難しかったんですけど、
 一生懸命でしかなかったです。」



見ている観客に気持ちが伝わる競走
そして勝利者コメントをしたのは
2連勝で勝ち上がった大川龍二。

二次予選では太田海の番手から
捲ってきた古性の後位に切り変えて
ゴール寸前で差し切り
ジャイアントキリングの9万車券。


デビューしてから18年経ちますが
S級初優勝まで16年かかり
特別競輪に初出場したのも2年前の
共同通信社杯という遅咲きの大川龍
広島の鉄人・佐古雅俊さん(引退)の
グループでコツコツと練習して
人生初のGⅡの準決勝に挑戦
同県の町田の番手回りに


「信じられない気持ちで
 いっぱいだけど、負けないように。」


 
果たして、ミラクルドラゴンの冒険は
決勝まで続くでしょうか。



ちなみに準決進出者の地区別は

東北 0名
関東 7名
南関 6名
中部 1名
近畿 3名
瀬戸 6名
九州 4名


東北の選手が準決に進めないのは
けっこう珍しいですね。
慎太郎と新山のSS二人が脱落して
演説王あらため失格王の新田と
守澤は不参加ですか。

北津留・荒井・アフロ山崎・松岡貴と
九州からは4名が進みましたが

先頭を任されるのは対象的な髪型の二人

 


なんとか一人くらいは決勝に…ねぇ。



二次予選振り返り

6R
打鐘で斬った伊藤颯をアフロ山崎が
叩いて先行……のときに、追い上げた
谷口が3番手に上手く入り込み
直線で追い込んで前二人を交わし1着
荒井ーアフロが前残りでの2・3着





特別競輪の2次予選では
だいたいレフト先輩・浅井の前回りで
使い捨てにされてしまうか
ケンヤの番手回りで出渋られて
何もできずに終わっている谷口


今回は直線の伸びが良いですが

自動番組の恩恵もありますね。


荒井はけっこうアフロを庇って
ギリギリまで差しに行かなかったので
関係改善したんでしょうかね。



7R

打鐘で後方から斬りに行った
山ちゃんを突っ張って取鳥が先行
8番手に下げた東北両者は終了

 


 

松井は4番手に入って十分の態勢から
バック捲り…も、後続の東が
松岡貴の厳しいブロックで飛ばされ
後続3人がブッチン


 

そのまま単騎捲りの形になった
松井が後続を突き放し押し切って1着
取鳥の番手から踏み込んだ北津留が
2着、いい仕事をした松岡貴が3着。


チョビ髭松井は


「後続を連れていけなくて
 自分だけで申し訳ない。」
と反省してましたが、

そもそも後続3人は脚がないんで
ちぎれるのも仕方ないでしょ。



8R
前受けの町田を打鐘で斬った窓場に
関東ラインが追い上げて
7番手まで下げた町田がホームで
一気にカマして先行





町田のスピードがけっこう良くて
これは捲れないかも……と思いきや
心配ご無用、捲った窓場が届いて
追走した南との近畿ワンツー、

3着は逃げて粘った町田



あの展開でハコ4の瓜生は
なんとも情けなかったですが
町田の逃げもカカッて見えたんで
捲ったチカヨリが強かったんでしょう。



9R
打鐘で叩いた松浦ー小岩が
そのまま逃されてしまい

 


 

坂井はバック3番手の万全の態勢から
一気に捲って後続をちぎってアタマ





2着は3角では9番手にいた佐々木龍が
直線で混戦を掻き分けて突っ込み
小岩に張られて浮いてしまい
ちぎれ追込みみたいな形になった
神山拓がなんとか3着

松浦がどんな策を取るかと思いましたが
逃されて何もできずに捲られ終了ですか。
坂井が来れば飛びつきの作戦だったと
思いますが、ライン4車でも逃げる選択は
無かったと思う地元のイケメンとの

我慢くらべに敗れた感が……。

今年は番組に嫌われ続けたGP王者は
もう賞金ではムリな位置にいますんで
あと2つのGⅠを「獲るしかない」
立場に追い込まれちゃいましたね。



10R
打鐘で斬ったケンヤを郡司が叩いて
ホーム過ぎに犬伏がドカンとカマして……
そこにチギれる松本貴



 

バックで犬伏が一気に出切って
後続がもつれたところを仕掛けた
佐々木悠がゴール前で犬伏を捕らえて
佐々木悠ー犬伏ー武藤で決着して
5万車券の穴決着


バンクが軽かったのでしょうか
佐々木悠のスピードのノリが凄くて
上がりタイムは驚愕の13.2
……………………これは強い。


マジで強くなった感がありますが

「中の人」が変わったりしてないよね?




11R
前受けのカイヤは、打鐘で上昇してきた
山岸を突っ張って先行するも
引いたらオシマイの山岸は番手で外併走


 

隊列が短くなったところを古性が
2角の下りを使った捲りで一気に仕掛け
カイヤをあっさり捲り切るも、
後続の山田久が慎太郎と絡んでしまい
両者が車体故障でズルズル後退

 



単騎捲りになった古性の後ろに
切り替えた大川龍が長い直線で差し切り
慎太郎の後ろから伸びた和田健が3着
もうちょっとで10万車券でしたか……



古性は山田久を連れていくつもりで
差されても上等な早めの仕掛けでしたが
まさか後ろが他人になるとは………。
カイヤは捲られたものの5着に粘って
ライン3人を連れ込むグッジョブ。



12R
関東ー西ー南関ー福井の初手の並びで
打鐘でワッキーが前を斬るところを
北井が叩いてそのまま先行

 


 

眞杉は3番手に追い上げて
ワッキーに頭突きして内に叩き込んで
さらに追い上げてきた清水の後ろの
山田庸もヘッドパンチでブッ飛ばし
右に左に頭を振りまくって
バトルジャンキーぶりをいかんなく発揮


 

3番手の外併走から捲りを仕掛けた
清水は深谷のブロックにあって不発
眞杉もヨコに動きすぎて直線伸びずに
粘る北井の後ろから深谷が差しに行くも
中コースを伸びてきた吉田拓が1着。



ワッキーは斬って中団を取って
北井の先行を呼び込んでから
捲る作戦だったかと思いますが
バトルジャンキー眞杉が許さず
内に詰まったままで終了
「寺崎が迷ってるみたいだったんで

 じゃあ俺が前だと伝えた。」

だそうで…なぜできもしない位置取りを

したのかは謎ですね。

北井と深谷は後続もつれて展開恵まれ
吉田拓は前の眞杉が全部やってくれて
サラ脚で突っ込んで行けましたね。
ここも3連単2万8千円の穴車券



車券の結果は………

本日は仕事してましたが
負け戦含め5レースを打って
全部カスリもしない全敗、惨敗で
初日に稼いだライフが溶けて終了。


うん、なかったことにしよう。

(現実逃避する養分)



かなりスピードに乗りやすい
高速バンクだったようで
押さえ先行はことごとく捲られ
2日目に逃げて連対したのは
負け戦で1着の新山ただ一人



準決予想


好調だと思うのは吉田拓・武藤・荒井

先行はカイヤか、ライン長い松井
後ろの暴君の脅しに屈する北津留が
ヤケクソで駆けるの可能性も少々

ただ先行意欲としてはやはりカイヤが
一番ありそうで、松井は叩き合いを避けて
展開がもつれての捲りを希望してそう

Sが早い武藤が2枠にいるので
吉田拓はカイヤー松本貴の後ろを
初手で取って、斬って3番手をキープ
カイヤの先行の後ろから捲り追込み狙い


ライン先頭で位置取りができるのは
吉田拓だけなんで、有利とは思いますが
あとは勝負どころで後方に置かれないよう
気をつけるだけ

吉田拓の軸で、相手は番手の武藤に
太田海の後ろから踏む松本貴
松井の動き次第でチャンスの深谷
直線で内を突ける和田健と、いざとなれば
北津留を捨てそうな荒井を3着に

3連単 5=238ー123489

 

※松井と和田健の車番を間違えて

     修正しました。スイマセン。


松井がカイヤ相手に先行勝負する
度胸があれば、番手のスキルが
上達している深谷もチャンスなんですが
初日のイモ引いた走りを見ると
ちょっと……ねぇ。



好調だと思うのはチカヨリ・犬伏・谷口

ココが地元番組の構成で
眞杉には3車ラインで、神山拓に
1枠を渡して初手で好きな位置が
取れるように配慮

好調のチカヨリと谷口は単騎にして
犬伏には桑原さん、アフロ山崎には
松岡貴と、タテ脚微妙でダッシュに
離れそうな番手選手をご用意

枠負けの九州両者は位置が取れないので
初手では犬伏が前受けしてその後ろに
関東ラインが入る並びにして
アフロの上昇を中団から突っ張るか
前を斬った九州をさらに関東が斬って
犬伏の先行を呼び込む展開になりそう

単騎の谷口とチカヨリは捲り一発しか
無さそうですが、眞杉の位置取りは
けっこう厳しいので…犬伏の先行の
すぐ後ろはおそらく取れないし
中団よりも後ろから犬伏のカマシを
捲るのはなかなか難しそう


軸は眞杉ですが、相手は調子良さそうな
犬伏が中心で…眞杉としては勝つよりも
とにかく優出が狙いでしょうから
やや点数多め


3連単 5=2ー13789
おさえ 5ー13789ー2 
おさえ 38ー5−1238




チカヨリはここで決勝に進んで
中間着以上くらいが取れれば
賞金ランキングですぐ上にいる
新山・ワッキー・岩本が敗退したんで
一気にGPが近付いてきますが……



二次予選も組み立てはイマイチで
脚だけで強引に勝った内容なんで
どうでしょうかね。



好調だと思うのは佐々木悠・大川龍

グランプリ確定の北井・郡司・古性を
ここにブチ込む宇都宮の番組屋
初手の並びがいくつか想定されますが
南関に突っ張らせたくない古性が
S取りに行くか、けっこうS早かった
気がする佐々木悠が取りに行くか…

近畿ー関東ー南関ー広島と想定して
打鐘で町田が上昇して先行態勢
古性としては理想の展開は
町田を先行させて3番手取り
佐々木悠や北井の捲りに合わせて
先捲り…で、佐々木悠も叩きあってまで
駆けたいとは思わないでしょうから
位置取って捲り狙い


北井はとにかく町田を叩いて先行で
あとはどこまで粘れるか……で
「死の組」だった二次予選の12Rで
迷わず駆けた姿勢は先行へのプライドを
感じる好印象でしたが
3番手以降がもつれたので恵まれて
残れた、という感もあって
町田の抵抗次第で脚を削られるんで
カイヤを捲った古性、犬伏を捲った
佐々木悠のほうが高速500バンクの
ここでは有利な気が……


古性中心ですが、相手は関東
チカヨリに追走いっぱいだった
南には早めの仕掛けでも差す脚は
無いと見て2着まで
逆転があるとしたら関東両者が
古性より先に捲ったとき

3連単 3ー279ー245789
おさえ 27ー237ー23579


郡司は北井が駆けても番手捲りより
仕事をして残す方を優先なんで
評価を下げましたが
このレースまでに他の優出選手が
確定しているので、10Rで南関の
松井・深谷が勝ち残っていたら
「そういうこと」もあるのかも。



さて……カオスな自動番組の後に
番組屋が組んだメンバーを見ると
やっぱり展開予想がやりやすいんで
なんかホッとしますね。


本日はいつものサテライトで
当ブログ特別解説員(無報酬)



灰人さんのありがたい能書きを
伺いながら打つ予定ですが…


灰人さんを煽れるくらいの
穴車券を獲って…このセリフを
吐かせる予定です。


 

皆様のご健闘をお祈りします。