世代交代を感じる9名・立川グランプリ3日目 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

熊本競輪 7/20より再開!



今年は眞杉・ケンヤの二人が
初出場となり、深谷と清水は
ブランクがあってのSS復帰



犬伏やカイヤが特別決勝に進出し
若手の台頭が顕著だった一方で
長年SSをキープしていた
平原が陥落、新田や郡司、守澤の
まだ30歳代の選手たちが
赤パンを脱ぐことになって
ずいぶん世代交代が進んだ感じ


そんな中で、初出場の二人と
今年はすべてライン先頭で
戦ってGPを勝ち取った新山に
伝えたいことは……


「憧れを超えてしまいましょう」

ケンヤにとってはGPを2回優勝した
偉大なパパ・ヤマコウ


 

新山には坂本一族の創始者で
過去にGP優勝した師匠の坂本勉


 

眞杉にとっては同県の大先輩
過去に16回出場しながら
GP戴冠を果たせなかった
レジェンド神山雄一郎

 





すでに2000人いる
競輪選手の中で、最高峰のSSに
登り詰めただけでも
同期や同県の選手たちにとっては
憧れの存在かもしれませんが


それぞれ、超えるべき目標を
この舞台で優勝することによって
一気に超えてしまって
更に時代を大きく変えて行く
今回がそんなグランプリで
あって欲しいですね。



しかしまぁ……年末に向けて
大谷翔平と山本由伸の
ドジャース入団が決まって


「憧れ」に関するセリフも
WBCの映像も何度も見てますが
相変わらずカッコいいですね、二人共。


それに引き換え、筆者が応援する
元・最強だった鷹軍団は
またしても中古の不良物件に
思いっきりムダ使いして……ねぇ。


もう、失敗の予感しかしません。


今年の流れからすると
日本シリーズは阪神がアレして
有馬記念は関西の武豊が獲って
競艇GPも大阪の石野貴之が制覇

 



競輪もやっぱり近畿で……って
ことになるんでしょうかね。




ガールズグランプリ振り返り






サトミナつえー(雑な感想)


初手で児玉を後方に置いて
中団の位置をキープして
腹を括って先行した尾方の
3番手からバック捲り一閃


番手にいた久米詩もちぎれて
最後は突き放して大差の優勝
追った児玉をゴール前で差した
梅川が2着で児玉が3着
終わってみればGⅠ覇者3人の
ワンツースリー決着



「中団を取れたのは大理想。
 この位置に私がいて
 良いのかなって位置でした。」

そして来年のパリ五輪に向けて
「世界との差はまだあるので、
 コンマ1秒でも差を
 縮められるように。」

だそうで……ヤンググランプリと同様
強い選手が力ずくで勝ったって感じ



おめでとう!サトミナ!


でもまぁ、これだけ強かった佐藤水菜が
競輪女子王座戦で梅川に差されたのは
やっぱり「そういうこと」案件
だったってことなんでしょうね。

中野浩一さんあたりは

苦言を呈しそうな気もしますが

まあ……いいんじゃない?


車券の結果はハズレましたが
まあ、このオッズじゃ…やむなし

 

 

 


ベッカム似さん、1年間に渡って
ガールズ予想と能書きをいただき
ありがとうございました。




来年も無理のない範囲で

お願いできれば幸いです。




さて…グランプリ





①完成に近づいたヒットマン
古性優作



全日本選抜、高松宮杯、寛仁親王牌と
3つの特別競輪を制覇する偉業を達成。
きっちり位置取りする自在戦
厳しい捌きの番手戦にも磨きをかけ
目標がなければ2角からの捲り
メンバーによっては1周の先行と
自力のダッシュもグレードアップ
勝ち上がりではラインを連れ込む走り


「自在選手として完成した姿」
に、近づいた一年だったと思います。
印象に残っているのは、地元の高松宮杯
初日に落車した後に4連勝の優勝で
岸和田のファンの声援に涙する姿
「看板選手としての責任」も
果たした1年だったと思います。

レースは前を任せるワッキー次第ですが
昨年はワッキー、一昨年は自身が優勝
人気は背負うことになると思いますが
「獲っている」気楽さもあるのでは……
と思います。


②限界知らずのエンターテイナー
佐藤慎太郎


今年も特別で活躍、ダービー決勝3着
高松宮杯、寛仁親王牌の決勝2着で
賞金を積み上げ、優勝回数ゼロでも
夏くらいには余裕でGP進出を確定


スピード競輪化が進んで
どんどん若手が台頭してくる中で
相変わらずこの位置を確保しているのは
SSだから番組優遇されているから……
という理由ももちろんあるんですが
やはり日頃の練習と積み上げた技術、
これまでの戦いで培った経験値が
ミックスされた結果なんでしょう。

相変わらずの慎太郎節も健在
どこの競輪場に行っても観客からは
地元選手扱いのような声援が上がり
気が効いたコメントやファンサービス
そして全国どこの自力選手に付けても
番手での円熟の捌きを見せる男


おそらく人気薄とは思いますが
先行するのは新山であることは
ほぼ間違いないと思いますので
番手から差しての2度目の制覇を遂げて
表彰式では観客の大声援に応えて、
「三本ローラーの詩」
を熱唱してもらいたいと思います。


③傷だらけの策士
松浦悠士



今年は怪我に泣かされた一年で
春先に不調に陥りながらも
ウィナーズカップを制しましたが
武雄記念で落車して
直後のダービーでは
脚が戻らずボロボロの結果
夏場にかけて調子を戻して
サマーナイトを優勝して臨んだ
オールスターでまた落車し骨折
12月に出場した別府記念でも
決勝で落車して負傷明け

番手戦では相変わらずの競輪頭脳と
超絶な技術を活かして上位着を確保し
勝ち上がりはラインで決める競走ですが
やはり自力戦では脚が戻らず
上位クラス相手には苦戦が続き
GⅠには手が届かなかった1年

今までは「ファンが望んでいない」
と、別線を続けてきたワッキーの番手で
優勝したサマーナイトでの連携には
賛否両論がありましたが、
多忙な中でもファンサービスに努め
脚力だけじゃない、競輪のラインや技術の
魅力をファンに伝え続ける松浦


気心のしれた最強タッグの相棒・清水が
GPの舞台に戻ってきたのは心強いですが
細切れ戦の中で、果たしてどんな策を
胸に秘めているでしょうか。



④頑張ってきたメガネボーイ
眞杉匠

西武園オールスターでは、吉田拓の
死に駆けによって初の特別制覇
そして小倉競輪祭では単騎ながら
センスの良さを見せた位置取りで
捲り追込みで2冠目と
今年一番の成長を見せた若手で
世代交代が一気に進んだ象徴


オールスターで破れた古性のコメント
「眞杉は、頑張ってきた男。
 優勝を手にするのにふさわしい。」
の言葉通り、関東ラインの先頭を切って
ここ3年くらい頑張ってきた眞杉が
一気に花開いたのは嬉しい限り


レースでは単騎のようですが
今回のメンバーだとラインのある自力の
動きが読みやすいと思われるので
競輪祭のときのような位置取りと
仕掛けが再現できれば、
一気に輪界の頂点に立つ可能性も十分


⑤戻ってきた怪童
深谷知広

 



今年は大宮・松戸の記念を制覇し
F1では脚の違いを見せて5回優勝
共同通信社杯では練習仲間の渡辺雄太の
献身を受けてGⅡ制覇で賞金を積み
2017年以来のGP進出


元々、デビュー最短での特別制覇で
「競輪の歴史を変える怪童」と
注目を浴びた若手時代に
金子師匠に特別2冠とGPを獲らせ
次は本人が頂点に立つもの……と
期待され続けておりましたが

怪我による低迷、東京五輪を目指し
ナショナルチーム入りするも
本番の五輪には出られないまま
競技の方からは引退して
登録地も中部から南関に移籍して
練習環境も一変して……と
紆余曲折が続いたここ数年

ようやく南関ラインの仲間とも
信頼できる関係が築かれつつあり
大舞台に戻ってきた深谷
単騎戦で捌きが苦手なのは
ややマイナス要素かもしれませんが
一発獲るだけの脚力は持っており
数年間の鬱積を晴らす優勝ができるか…?



⑥パパを超えたい息子
山口拳矢


単騎で追い込んだダービー優勝で
初のタイトルを獲得
特別競輪では層の薄い中部ラインで
不利なメンバー構成になったり
単騎で戦うことも多い中で
GⅢで2回の優勝(うち、記念は1回)
FⅠでは5回の優勝で
「決勝に強い」という印象の一年

ただ…戦法としては自在・捲り追込み
なんでしょうが、ヨコの動きを怖がり
特別に出るクラスのメンバーだと
位置が取れずに仕掛けられず惨敗……
みたいなレースも多く見受けられ

自力自在で戦うには
ライン先頭で一周駆けるだけの脚力と
勝負どころでの厳しい位置取りが
今後求められるのでは…と思います。


とはいえ、一瞬のスピードは抜群で
GⅡ、GⅠとも制覇したときは
今回と同じ単騎で人気薄、いい意味で
「他のメンバーに軽視されていた」
状態からの直線追込みでの一発
今回もメンバー的に言えば同じ状況
果たしてパパと並べるのか……?



⑦気分屋の地元弁慶
清水裕友




今年はダービー2着の賞金が大きく
オールスターでも優参(4着)
防府記念では6連覇の偉業を達成
GPの舞台に戻ってきた清水

番手戦でもセンスを活かした走りを見せ
器用になってきたな……と思う反面
5〜6年前の売り出してきた頃の
強敵に怯まず立ち向かう、思い切りのいい
仕掛けが少なくなってきた近況


ダービーの頃が最高潮の調子だったと
思いますが、犬伏に死に駆けしてもらって
ケンヤの強襲を受けた2着は痛恨なはず

オールスターでも良い競走を見せましたが

GⅠ結果には結びつかなかった①年
良くも悪くも、気持ちの入り具合が
走りに影響するタイプだと思うので
1年間のブランクを経て戻ってきた
年末の大舞台には気合が入っているはず


策士・松浦とどんな作戦を立てて
本番に臨むのか、立川は得意で
穴に推したい伏兵


⑧ツッパリファイター
新山響平


初の赤パンで迎えた1年は
2月頃まではイマイチで
自身も戦法に悩んでいたようでしたが
「前を取って突っ張り先行」
を確立した4月から、成績が安定
ダービー、高松宮杯で決勝進出
地元の青森共同通信社は決勝2着で
賞金を積み上げ、他力になりながらも
最後の9席目に滑り込み、2年連続の
GP進出が決定

「突っ張り先行」という戦法に関しては
武雄記念と小倉競輪祭で観戦しましたが
現在の誘導ルールではたしかに有効
格下相手や二分戦では主導権を取れば
もう別線はどうすることもできず
ラインの選手も波を作って追走すれば
そのまま連れて行ってもらえる…ってことで

誘導さえ気をつければアクシデントの
リスクも低く、新山が今年のSSの中で
ただひとりだけ落車・失格といった
漢字の決まり手を付けずに一年間
走り続けることができたのも納得

但し……自身と脚力が同レベルの
ライン先頭が二人いた場合
片方を突っ張っても残った方に
捲られてしまうので、記念・特別では
決勝までは行けてもなかなか優勝に
手が届かなかった新山

輪友の皆様からは、
「ここぞという時にツッパリを匂わせて
 別線に早目に押さえさせたりして
 捲りに構えれば勝てるのに……。」
という声も多くありましたが、
果たしてGPの舞台で、2年連続の
ツッパリ先行を貫くのか………?




⑨苦しみが続く超人
脇本雄太


グランプリユニフォームを纏った1年は
年初には和歌山・豊橋の記念を制し
快調な出だしで始まりましたが
2月の奈良記念を途中欠場して
その後はイマイチな体調が続き
その中でも特別競輪には優出を続け
相変わらずの豪脚を見せてましたが……


8月のオールスターで落車し骨折
約3ヶ月に渡って戦線を離脱し
GP出場も危ぶまれながら
最後の競輪祭の優出で確定


別線の挑戦を受け続ける立場で
二段駆け相手には付き合わず
ヨコの捌きができず自力一本で
それでも出場した特別競輪は
落車したオールスターを除きすべて優出
自力ではやはり最強の選手なんですが
先々を見据えると、それだけでは
トップの座を維持できないのかも…?


コマギレ戦を捲りかカマシで
一気に出切って勝負……という形なら
今回のメンバーは二段駆けがないので
脚力で圧倒すれば連覇も可能
果たしてどこから仕掛けるか





………長文のお付き合い
ありがとうございました。






展開はいくつか考えられますが
概ね以下の2つからの派生する
パターンなんでしょう。


新山が前受けしたら
3枠がある松浦が東北の後ろを
取りきって単騎を入れず
東北がツッパリ先行の体勢から
ワッキーは最後方からナメカマシ

初手は
82/73/4・5・6/19
単騎勢の誰かがワッキーの後ろに
付けるかもしれませんが
ヘタすると勝負どころで9番手に
なるので微妙


逆に1枠の古性がS取りして
近畿が前受けになった場合は
清水ー松浦が後方から斬って
新山が早めに叩いて先行体勢
このときは単騎が東北の後ろに
割り込むチャンスあり

初手は
19/82/73/4・5・6


この他に、ワッキーが中団を
取りに行くパターンも
いちおう考えられるんですが
2枠が慎太郎、3枠が松浦なんで
中国コンビとしては先行濃厚な
新山の後ろを取りに行くんで
近畿は前受けか後ろ攻めのどっちか


この初手の位置取りに加えて
①ワッキーの仕掛けどころ
②単騎の仕掛けどころ
で、多少展開が左右されますが

筆者は初手は東北の前受けと見て
4月の武雄記念から続けてきた
新山のツッパリ先行から考えます。

パターン1
で、ワッキーが早めに叩いて
出切ってしまう展開なら
軸は番手から差す古性
多少は庇うと思いますが
逃げたらワンツー決着は厳しい

パターン2
7対2みたいな戦いになって
ワッキーが叩ききれずに
新山がバックを取る展開なら
3番手から捲る選手が軸
そこにいそうなのは
清水か、単騎勢では眞杉

慎太郎も牽制するでしょうが
真後ろから車間を斬っての捲りを
完璧に止めるのは難しそう


そして単騎勢の動きですが
先行のない清水ー松浦は
東北と近畿の動きを見ながら
仕掛けるタイミングを伺いますが

単騎勢は被る前に捲り仕掛けか
最後の直線で伸びるコースを
強襲するパターンで
被る前に仕掛けるのは深谷
最後に直線強襲を狙うのはケンヤ


また、競輪祭で実際に脚を見た
感想だと…良かったと思うのは
眞杉と深谷でしょうかね。
ワッキーは3年前くらいの頃に
比べると脚が落ちた印象


以上から……当ブログの本命は
いくつか考えられる展開のうち
全てに対応できそうな
眞杉匠に決定いたしました。






相手は展開有利に運べる清水松浦
単騎でも先捲りを打てる深谷
ワッキーが駆けたときの古性

3連単 4=1357ー123567

点数多いですが、オッズが割れるので
トリガミはないでしょう。
眞杉がGⅠ優勝した2回の決勝で
車券を獲らせてもらったんで
その御礼も兼ねて……です。


あとは……個人的な思いで
「獲らせたヤツには
 獲るチャンスが巡ってくる」

と考えておりますので
いままで5回出場のGPのうち
ヤマコウ、金子師匠、レフト浅井と
3回ラインから優勝者を出している
深谷に獲って欲しいですが
そこを買うかどうかはまだ未定

このメンバーの中で他に

「獲らせたことがある」のは

三谷竜に獲らせたワッキーだけで

もうすでに獲ってますので……。



本日は午前中から
いつものサテライトに行くので
当ブログ解説員である灰人さん、
カイジくん、ヤオちゃん等々の
輪友の皆様からのご意見で
厚く買ったりするところや
追加する目を考えます。


そして……前座のF1
 

 

まだ買う目は決めていませんが
2日間、炎の先行を見せた
嘉永が来年の戦いにつながる
良い競走をして締めてくれればと
思っています。


コメントでも頂きましたが
来年は前座のF1は


「伊集院静杯」
になるんでしょうかね。



最後に………
以前にも書いておりますが
グランプリの当日の締切間際は
ネットも現場もサテライトも
混み合ってアクシデントが
起こりがちでございますので

車券はくれぐれも余裕を持って
お早めに購入しましょう。


(JKAからのお願いを
 代行してあげる養分)


さて、ブログも
年内の更新は今回で終了

だいぶ手抜きやサボりが
多かった1年間でしたが
たくさんの方にお越しいただき
ありがとうございました。


来年はGPの結果と恒例の
「穴屋の競輪大賞」を
更新する予定です。


GPを当てさえすれば、きっと

良いお年が迎えられるんでしょう。

ご健闘をお祈りします。