忘れた頃のツッパリ先行・岸和田高松宮杯の結果 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

寛仁親王牌までお休みです。


岸和田高松宮杯を制したのは
連覇となる地元SS・古性。

脇本の突っ張り先行に乗って
捲ってくる松浦をブロックで止め
後続を寄せ付けずに完勝
今年2回目の特別制覇でケンヤを抜き
賞金ランキングのトップに。


今節は初日にいきなり落車して
そのまま欠場か……と思われましたが
その後の4走を4連勝
もちろん身体には落車の影響が
あったとは思われますが
それを感じさせない精神力

勝ち上がりでの勝利者インタビューでも
「落車でお客さんに迷惑をかけて
 申し訳なかった。」
「ラインでワンツースリーが決められず
 すみませんでした。」
 
なんでそこまで…と聞いてる者に思わせる
主役としての責任感と、開催を成功させたい
使命感で決めた優勝


グランプリを獲ったときでさえ
涙を見せなかった古性でしたが
優勝インタビューでは地元の声援に
応えながらの男泣き


「お客さんの声援が、傷ついた心を
 癒やしてくれました。」
と語る古性、そして
「脇本さんと稲川さんのお陰です。」
と、仲間への感謝


近畿の3人でのウイニングラン
そして久々に見た胴上げに
仲間との絆を感じさせた古性



「目の前の一戦、一戦を大切にして。
 村上義弘さんが作ってきた競輪を
 守るためにも攻めて行かないと。
    GⅠを取っても慢心することなく 
   ラインで決める競走をして
   これからも1人でも多くグランプリに
   乗れるように頑張ります。」

 




おめでとう!古性!



レースのポイントは

・遅すぎた新山の上昇

・脇本の突っ張り先行

・準備してなかった松井
 即座に対応した松浦
 
・慎太郎、乾坤一擲の
 イン突き強襲
 

 

初手は牽制があった後、いつも通り
ワッキーの前受けで、
近畿ー松浦庸平ー神奈川ー東北の順

新山が赤板前にゆっくり前団を
押さえに行くも……遅いと見たか
合わせて上昇するワッキー



「松井なら出させるつもりだったが
 来たのが新山で、遅かったんで
 突っ張ろうと思った。」
 

いやしかし……ナショナルの後輩の
松井と新山があまりに自分を
ナメくさった競走をしたので
イラッとしてカツを入れたのかも

しれませんが…………

 



作戦は特に無くてノープランだったと
レース後に語った古性も
「ホントに突っ張って先行したんで
 びっくりした。」
 


新山は多少踏み込むも、これ以上は
共倒れになると感じたのか車を下げ
このとき…松井は叩きに行く
チャンスがあったものの、中途半端に
内を差して新山に割り込まれ
8番手に下がる失態


これには隣で見ていた灰人さんも激オコ


「あの形になったら、松井は
 不発になっても一回仕掛けないと
 ダメだろうが、ナメやがってッ!」

「メンバーの中で一番の格下で、
 同県の自力があるSSが番手で
 あそこで行かずに下げたら
 もう二度とチャンスが無いのが
 わかんねえのか、チョビ髭坊主ッ!!」

 


 

ワッキーは全開で駆けましたが
さすがに赤板先行ではタレはじめ
4番手にいた松浦がバックで捲りあげ
踏み出しのスピードが良かったので
庸平=松浦にブチ込んでいた筆者は




「頼む松浦、捲り切ってくれッ!」

と一瞬願うも……万全の体制で
お待ちしていた古性に一発くらい
それでもいつものツケマイのような
形で飛ばない松浦にコースを塞がれ
踏み込めない庸平

 



古性はタレはじめたワッキーを
4角の入り口から早めに交わしはじめ
稲川は併走する松浦を外に押し込もうと
した瞬間に……内に進路を取った慎太郎が
乾坤一擲のイン突き強襲


しかし古性までは遠く及ばす
内を締め直した稲川を交わすのが
やっとで……届かず2着の慎太郎
古性は完勝のゴール。



古性の勝因は……何と言っても

ワッキーの謎の突っ張り先行

輪友の皆様からも

 


「なあ……普通は勝ち上がりで
 先行でラインを連れ込んで
 決勝は『逃したら捲れない』って
 別線に警戒させて脚を使わせて
 捲りで勝つのがセオリーだろ?」
 
「勝ち上がりは全部7番手捲りで
 後続をちぎってライン無視して
 決勝だけ突っ張り先行って……
 まだGPも決まってない身なのに
 なんでそこまでしちゃうの?」



そして……想定外の展開に
新山は叩くのを諦め、松井はパニック
その中でしっかり自力を出した松浦
イチかバチかでイン付きした慎太郎は
さすがに経験の違いを見せましたね。


特に今回の慎太郎は素晴らしい走りで
46歳にしてGⅠで2112②と
すべて連絡み、「限界は気のせい」を
自ら証明するような走りで
準優勝の賞金を加えて5年連続の
グランプリ出場が確定

次は優勝して、今回の東王座戦で
歌えなかった「三本ローラーの詩」を
熱唱する日が来るのを願っています。



狙った庸平は……まあ、松浦が
捲れなかったから、仕方ないね。
前で駆けてるのが新山ー慎太郎か
松井ー郡司ならワンチャンがあった
デキだったんですが、
タテ最強のワッキーとヨコ最強の古性
しかも稲川を含めた3車では…ねぇ。


このあと3年くらいは、九州の若手を
使い放題で戦えるはずだから
とにかく早めに獲ってくれ。




車券の結果は……
本日もいつものサテライトで
3Rから参戦


今開催は格上相手にも
気迫の戦いを見せる九州の若手に
助けられ…4Rの吉本ー岩谷や
7Rの荒井ー嘉永で獲らせてもらい

6Rでは眞杉と取鳥の潰し合いを
捲る伊藤旭を狙って4マンシュー

 





最終日でようやく今節初の万車券
決勝を獲れれば5日目までの
マイナスを捲って大逆転かも、
というところまで来ましたが

決勝は………

 

 

 

ええ、もちろん無いです。
ワッキーの忘れた頃の突っ張り先行に
粉砕されて終了、最終日は浮きましたが
結局トータルではチョイ負けで終了。




しかしながら……今開催では
覚醒したヒデノスケ、格上にも臆せず
喰ってやろうと気迫を見せた伊藤颯


以前のただ荒いだけのキチ●イ走りから
力を付けた印象の伊藤旭
もはや予選クラスでは本命の番組が
組まれる格に成長した嘉永
九州の未来を担う若者たちの走りには
なかなか満足しました。

 

 


11月の小倉競輪祭では3日間くらいの
現地参戦予定でホテルを予約したので
九州の若手が数多く参戦することを
願っております。


頑張れよ、九州の未来を支える若者達よ。

オジサンにうまい酒を飲ませてくれ。



今回から形式が変わった
高松宮杯の開催全体については……
GW開催のダービーやお盆開催の
ナイターのオールスターと違って
やはり平日の昼間の開催で6日間は
長過ぎるし、仕事のある身としては
前半4日間は打ちづらいですね。

ガールズはコレクション以外は
ほとんど打ちませんので
メインに組まれても…って感じで
午前中からSSが登場するのは
やっぱり違和感がありましたね。

競輪祭がナイター&6日間に
なったときには売上げが目標を
大幅に超えたんですが
今回は目標に届かずイマイチ
開催中に年金支給日があったのに
関係者の期待通りとは
行かなかったようで………。


コロナ禍の巣ごもり需要で
ネット投票が大幅プラスだったのも
昨年までで、今年は前年比マイナスに
なっている記念・特別開催が多いのは
売り上げに追い風がある内に
いい手を打てなかったからでしょうね。
まあ、賞金額を上げるには
開催日数を増やさなきゃ
いけないんでしょうけど……ねぇ。



筆者はまったく打ってませんが
もはや賞金を捻出するのも苦しい
PIST6はどうすんの?

愚痴っぽくなってスイマセン。
さて、この後は久留米、前橋、小松島と
記念開催が続きますが

 



筆者の地元から一番近い久留米は
諸事情があり行かないと決めてますし
平日決勝なので更新もパス
前橋と小松島はメンバー次第で
準決と決勝くらいは打つと思いますが……




函館サマーナイトは3日間休みで
ガッチリ打てそうなんで
そこまで不定期更新です。

皆様、6日間おつかれ様でした。
またの更新にお越しください。