7年ぶりの「近畿の別線はガチ」・富山全プロ記念競輪SPR賞 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

寛仁親王牌までお休みです。


富山全プロ記念競輪は大盛況の中
12Rの激闘が繰り広げられ
事実上の決勝戦であるSPR賞には
近畿から5名が進出


約7分間ほどの話し合いの結果
古性ー稲川ー東口
脇本ー山田久

の、別線に分かれて勝負することが決定。


現在の競輪の全選手の中で
タテ脚最強のワッキーと
ヨコの捌き最強の古性が
別線を組んで敵として戦うのは、
7年前の寛仁親王杯の決勝以来
そのときも近畿がから5名優出して
脇本ー稲垣ー村上兄
古性ー南 

に別れてライン先頭でガチ勝負


ワッキーの先行を番手捲りした稲垣が
悲願の初タイトルを手にして
表彰台で号泣したレースでしたが



まだ超人化をする前のワッキーは
近畿の先陣役として死に駆けを繰り返す
報われない時期を過ごしており
このときも先行して番手捲りされ9着

古性は特に見せ場なく7着


「僕としては心境は複雑ですけど
 そこはしょうがないと思って
 割り切って勝負したいなって
 思ってます。」

「みんな僕の番手を回ったことがあるのに
 僕の言うことを聞いてくれない。」
 
みたいなスネ気味のコメントが

あったのを覚えております。


GⅠの舞台ならまた話が違うのでしょうが
全プロの緩い勝負だからこそ実現した
ワッキーvs古性の別線勝負


魂の男・村上お兄ちゃんの作った
数ある近畿の掟の中に
「近畿の別線はガチ勝負」
というのがありますが



村上イズムを継承するワッキーと古性が
果たしてガチ勝負で決着を付けることが
できるのか、注目の対決ですね。

 

 




富山全プロ初日振り返り

選抜〜特選で強かったと思うのは
2周半ツッパリ先行で2着に粘った犬伏
7番手からの打鐘カマシを決めた嘉永
大猿パワー捲り炸裂の根田


そのあたりでしょうか。

選手の本気度はイマイチ不明ですが
ヨコの動きがほぼない中で…8R
「単騎で暴れますよ」と宣言してた
瓜生は、犬伏のツッパリ先行で
後方に置かれ7・8番手あたりで
小競り合いをする情けない走り






優秀競走振り返り


10R

後ろ攻めの新田が前受けのケンヤを斬り
そこをさらに三谷竜が斬った赤板過ぎに
後ろの暴君の圧に耐えられなくなったのか
庸平がしぶしぶ先行……そこにケンヤが
早目のカマシを打つがなかなか出切れず
番手の荒井の横で止まって小競り合い




隊列が短くなったところを新田が捲って
これで東北ワンツーか……と思いきや
出切れないケンヤを捨てた浅井と
内を差した三谷竜を捨てた東口が
それぞれ自力にチェンジして新田に迫り


直線では意外なほど車が伸びない
東北両者を、浅井ー東口が交わして
3着に新田で……5万車券。



勝ったレフト先輩は


「ケンヤが仕掛けて頑張ってくれたお陰」
と感謝のコメントを出していましたが
本音を言えばこんな安い競走じゃなくて
GⅠの準決や決勝で駆けて欲しいのかも?


11R
前受けの眞杉を青板バックで深谷が叩くと
眞杉は意外とあっさり車を引いて
すんなり南関が先行か…と思いきや
岩本の内をシャクって番手勝負に出る
甘党を卒業したらしい策士・松浦。



松浦は岩本を瞬殺して番手を取るも
深谷がペースを緩めた打鐘で
すかさず高速カマシを打つ眞杉
これは決まったか…というスピードで
一気に後続をちぎった眞杉でしたが
番手の吉澤がついて行けずにブッチン


サラ脚の古性は最終2角から捲って
裸逃げの眞杉を捕らえて快勝
番手の稲川が踏み遅れたスキを突いて
古性の後位をキープして追った松浦が
2着に入り、3着は稲川。



激しいレースでしたが、古性の力強さと
松浦の頭脳プレイが目立ちましたね。
そして吉澤はブッチンした挙げ句に
2日目から欠場って……体調悪いまま
参加していたんですかね?



12R
吉田拓が前受けして、ワッキーは前中団
その後ろに新山が入る初手で
関東ー近畿ー東北ー瀬戸内の順
青板バックで斬った清水を新山が
叩いて先行、ワッキーは下げて最後方


そのまま一本棒の隊列になるかと
思いきや…3番手からシンボーたまらず
捲りを仕掛けてしまう清水



清水の捲りは成田が厳しくブロックして
不発に終わるも……清水の仕掛けに
乗っていくような感じで捲ったワッキーが
山田久を従えて後続をぶっちぎって快勝



別線のみんなで前を取らせて下げさせて
6対3の戦いにすればワッキーも苦戦したと
思いますが…前受けする吉田拓と
早めに捲りを打って不発の清水のお陰で
ワッキーも仕掛けやすかったのでは。


しかしなぁ……あれだけのスピードの
ワッキーの捲りでも上がり9.0


バンクレコードが上がり8.9の
小堺って……謎ですね。



車券の結果は…………家で仕事しながら
ボチボチ打っておりましたが
獲ったのは九州二段駆けが決まった4Rと
優秀競走11Rの古性のところだけ
ちょっとライフを減らして終了

 

 

 

 






らいちゃん人形さんの現地レポート通り
風が結構あって、バンクも重く感じたという
選手コメントが多かったですね。

 

 

しかし場内は盛り上がってましたねぇ……

インタビューのときの声援も

けっこう大きかったのでは?


SPR賞

近畿1 ⑦古性ー④稲川ー⑧東口
近畿2 ①脇本ー⑥山田久
東 北 ③新山ー⑨新田
単 騎 ②松浦、⑤浅井


初手:16/39/2/5/748


演説王・新田


「新山くんに前を任せます。
 本当は自分が前でやりたい。
 どうしても譲ってくれないから
 信頼して任せたい。」



特別の決勝での新山ー新田の連携は
何度かありますが、実は一度もラインから
優勝者が出ておらず、昨年の競輪祭決勝で
唯一逆並びの新田ー新山で並んだときには
新山が優勝していますので……ねぇ。


本音かどうかはともかく、
新田の言うことが正しい気も。


そして……脇本ー山田久、古性ー稲川の
組み合わせはすぐに決まったようですが
どっちの三番手に付くかの選択を迫られた
東口は、


「迷いましたけど、
 脇本君の3番手に付くのは
 なかなか難しいかなと思ったので
 勝負権のある前々に攻めてくれる
 古性君の3番手を選択しました。」


勝負どころで前と離れた9番手か
中団にいて先捲りする、最悪7番手かと
考えれば当然の選択なんでしょうけど
今後の人間関係的にはどうなのか
そこが「迷いました」なんでしょうか。

単騎の二人の位置も明確で
東北ラインの後ろ、ってことでしょう。


レース展開も読みやすい感じで
スタートではみんなで牽制して
ワッキーに前を取らせて上記の初手
そこから青板バックで古性が斬って
新山がワッキーを牽制しつつカマシ先行
単騎の二人は初手から東北ラインの後ろ
ただ、松浦と浅井が折り合わない場合は
ちょっと立ち位置が変わるのかも。

ワッキーの赤板〜打鐘でのカマシで

新山との先行争い覚悟の勝負、

というのも考えられないことはないですが

山田久のクチが開いて単騎ガマシになる

リスクがあるんで……捲りでしょうね。


続いて各ラインの先頭の調子ですが
新山は、4月の武雄記念→平塚ダービーの
あたりが非常に良かったんですが
ワッキーにあっさり捲られて
ぶっちぎられてしまった初日を見ると
その時より調子落ちなのかも……?

そして古性の調子は高知全日本選抜→
別府WCの頃が抜群に良かったんですが
平塚ダービーの頃がイマイチで、
今回は自身も感触がいいとコメント

ワッキーは……今回は良さそうですが
まあ、この人のコメントは常に
広島・新井監督の現役時ばりの
泣きが入っているので……ねぇ。


そして……単騎の二人は
初日を見る限りは動きが良くて
ワンチャンスを逃さず仕掛けた浅井
頭脳を使った立ち回りの松浦


以上を考慮して……当ブログの
本命は、古性です。




ライン3車でワッキーを後ろに置いて
戦うことができますし、新山ー新田の
連携は別府WCの決勝で攻略済み
波乱があるとしたら単騎二人の動きが
想定外だったとき…でしょうか。

相手は番手捲りの新田、そこを追走の
単騎二人で、稲川の追走は厳しそうで
むしろいざとなったら内を突ける
東口の方が良いのかも。

3連単 7ー24589ー24589
おさえ 25ー7ー24589


逆転があるとすれば、新田の番手発進で
古性と新田が踏み合ってしまった時に
一瞬のスキができれば…逃さず仕掛ける
松浦か浅井

ワッキーは、8番手に置かれても
前が踏み合ってもつれた時に
超高速捲りでアタマまで届くってのは
展開上では考えられるのですが
位置取りとオッズを考慮すると
オイシイ車券ではないので
「来たら諦める」ってことにします。


さて……「近畿の別線はガチ」の戦い
今回の放送席ゲストは坂本勉と昭彦さんで
村上お兄ちゃんは来ていないみたいですが
おそらく自宅で、近畿イズムを継承する
ワッキーと古性の戦いを見ているはず



果たしてお兄ちゃんの満足する
そして近畿のファンが満足する
戦いが見られるのでしょうか……?


皆様のご健闘をお祈りします。