演説王とスマイルに挑むカイヤ・高知記念準決勝 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

GWの休みが少ない……。


まず……すでに皆様は
ご存知の悲しい話題かと思われますが

103期・野原雅也選手が3月30日に
逝去されました。

二世レーサーにありがちな甘さがなく
闘志あふれるスタイルで格上に挑む
その戦いぶりに好感をもっていましたし
ワッキーや古性、三谷竜といった
GPレーサーたちのすぐ下の世代で
近畿ラインの中核になることを
期待されていただけに、残念です。

最後に当ブログで取り上げた
昨年の伊東温泉記念では、縦横を駆使し
番手ダッシュからの追い込みで
記念2回目の優勝を果たし
奥様の地元ということもあって

優勝インタビューでは


「頑張ったよ……
 無事に走り終えたし、賞金もらったし
 子供におもちゃでも
 買ってあげようかなって思います。」

 
と、激闘の勝負を終えた優しいパパの顔を
見せていただけに……


謹んで故人を悼み、
ご冥福をお祈り申し上げます。







さて……多忙と体調不良で筆者は
しばらく更新をサボっておりましたが
玉野記念ではナショナル帰りの
地元・太田海也クンが奮闘し優出
決勝では森田と激闘の叩き合いで

漁夫の利捲りを打った渡邊雄ー小原太の
南関ラインが抜け出し、小原太が
松浦と慎太郎の猛追を凌いで
記念2回目の優勝。




続いた四日市SNRでは
郡司と古性が欠場で手薄なメンバー
決勝は新山ー守澤ー成田ー庄子と
4車並んだ東北が有利かと思いきや
ガニ股・中田健が守澤にジカ競りを挑み


嘉永ー浅井ートムと並んだ西混成ラインが
新山を突っ張り、一度は競り勝った守澤は
再度競ってきた中田健と両者リングアウト
裸逃げになった新山にズッポした
嘉永ー浅井が直線抜け出し
地元の浅井が奮闘した嘉永を差して優勝


同時開催のガールズでは、久米詩ちゃんが

連日圧巻の競走で完全優勝。

 

 



レフト先輩
「これで九州とも絆ができたな!
 嘉永クン、君も右側だけを思い切り
 刈り上げて、ボクとお揃いの
 キープレフトの髪型にしようよ!」
 
イケメン
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」





暴君
「チッ……浅井なんぞを優勝させても
 中部の若手のケンヤや橋本優が
 九州のために捨て身で駆けてくれる

 なんて、今後も絶対無いんだから、
 どうせなら松浦とか小倉さんとか
 中四国の奴らにもっと目立つところで
 恩を売れば、俺も堂々と犬伏や町田を
 使うことができるのに………。」
 
イケメン
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」


いやしかし、別地区の浅井に自ら連携を
お願いして、闘志あふれる競走を見せて
ワンツーの結果を出した嘉永はアッパレ。
やはり九州の未来は、この男にかかってる。

(確信)



小原、浅井、ついでに久米詩ちゃん
おめでとう!





ようやく本題の高知記念
ここに来ているSSメンバー5名中
脇本・松浦・平原・慎太郎の4名は
筆者が現地参戦する武雄記念に
中2週で参戦する予定なので
調子を把握しておきたいところ


バンクについては2月の全日本選抜で
皆様もご存知とは思いますが
直線が短い楕円形の走路
500バンクなのに先行有利で
けっこうスジで決まりやすいが
穴は追い込み型のイン強襲



特選では犬伏の先行、番手の松浦は
捲ってきた新田をナイスブロックするも
その後に飛んできたワッキーの捲りが
一気に前団をまとめて面倒見て快勝



二次予選では
ワッキーは山本伸を連れて捲り快勝
松浦は町田の先行を差して楽勝
平原は相変わらずナマクラな佐々木悠に
翻弄されるもほぼ自力で辛勝

その一方で新田はカマシて渡部幸に
差されて2着、慎太郎は前を任せた
雄太を庇いすぎて直線伸びず
まさかの5着敗退


町田・犬伏・太田海と
瀬戸内の若手が大量に勝ち残り
SSに挑む、なかなか楽しみな準決勝
天気は晴れで風はやや強め




10R
関東 ①長島ー⑨平原ー⑥高橋広
東北 ②新田ー④佐藤一ー⑧武井
西混 ③太田海ー⑤荒井
単騎 ⑦ハラケン


初手・248/35/196/7

カイヤの後ろは暴君・荒井なんですね。
ハラケンは例の宣言の通りで
これだけ瀬戸内の強力先行がいるのに
番手を回らないとは……
同県の犬伏と一緒に決勝に上がっても
自分が前以外の連携は拒否なんでしょうか。


そして平原のウマは……


番組屋


「佐々木悠・宿口・長島・一戸に
 木村皆、関東の先行は5人ですが
 誰の番手を用意しましょうか?
 もちろん自力の選択肢もあります。」

甘々スマイル


「う〜ん………

 じ、じり…………いや、長島で。」


瀬戸内の自力も多い準決ですが
質はともかく、数は関東も多いのね。
しかし特選で後ろを回した宿口や
二次予選であんな競走をした佐々木悠の
後ろはさすがに回れんよなぁ…………


初手は演説王・新田が前受けで
①248/196/35/7
②248/35/196/7
のどっちかが考えられますが
関東が初手で中団を取る①だと太田海が
上昇する時に一緒に上がっても
新田は荒井の後ろあたりを狙って
引かないでしょうから、長島の
作戦としては②で、きっちり斬って
太田海ー荒井を迎え入れて3番手を
キープ…………でしょうか。

最近は格下の自力相手には力で捻じ伏せ
多少強い相手には自在な立ち回りで
漢字の「競輪」を見せる演説王・新田は
やはり先行が有力な太田海の3番手狙い、

または荒井をどかして番手を狙うような

競走をしてくるのでは………と思います。

太田海クンは玉野記念の走りを見ても
荒削りながら、なかなかの脚力に
闘争心もけっこう強そうな感じ


ただ……競技と7車立ての競走ばかりで
9車の競走の駆け引きや競輪頭脳は
備わっていない印象、新田と長島が
3番手の取り合いをしてくれれば
恵まれる展開もありそうですが
後ろの荒井は作戦の指示は特に無く
番手の仕事よりタテに踏みたがるので
ちょっと厳しいかも…………

ということで、太田海の先行で
演説王はトリッキーな動きでしょうから
長島がある程度まで仕掛けたら
二次予選でも見せた自力気味の脚で
平原が伸びてくる展開を希望


相手は安いけど力で新田・太田海に
誰も競りに来なければ荒井
外を踏むタイプの選手が多いので
格下でもイン突きできる武井を3着に


3連単 9=235ー23568


悪魔の一手は新田の自在戦ですが…
平原相手にヨコ勝負はなさそうで
やはり狙われるのは荒井でしょうか。
このときの展開はもうちょっと
考える必要がありそう。



11R
瀬戸 ⑦犬伏ー①松浦ー⑧才迫
東混 ⑨渡邊雄ー②渡部幸
九州 ③松岡辰ー④柳詰
関東 ⑥木村皆ー⑤恩田


初手・718/92/34/65


10Rに比べるとメンバー手薄で
地元地区の松浦と犬伏を優遇して
決勝に乗ってねって感じの番組

枠なりのスタートで前を取れば
あとは順番に斬っていくところを
最終ホームでドーンとカマしたら
叩き合いに来そうなのは木村皆だけ
力でねじ伏せて、あとは松浦が
差すか差さないかって感じで
………まあ、普通に差しそうね。


ただ、松浦はともかく3番手の才迫は
犬伏がカマシなら追走が微妙、
ブッチンして3番手に別線がハマる
可能性が高いと見て………

最後に斬るのが雄太であれば
犬伏のダッシュの3番手に入って
後ろのドリルマン渡部幸が直線で
イン強襲
木村皆の先行を一気にカマす展開なら
前残りで恩田の浮上も少々
ただ、ここは安い決着が濃厚ですね。

ここ3年くらい、けっこう穴車券を
獲らせてもらっている渡部幸を
買わないわけにはいかない…という
カネドブ覚悟の応援車券

3連単 2=17ー134579
おさえ 1ー7ー259


犬伏ー松浦は別府WCの準決でも

並んだんですが、そのときは郡司の

「お達者でブロック」で犬伏が

ブッ飛ばされてしまって、犬伏が

レース後に非常に悔しそうだったので……

まあ、やる気満々でしょうね。

お金を増やしたい皆様は

普通に松浦ー犬伏ー流しで

オッズを見ながら配分して

買えばいいんじゃない?



12R
近畿 ①脇本ー⑤稲川ー⑦山本伸
関東 ⑨佐々木悠ー④一戸ー③宿口
瀬戸 ②町田ー⑥宗崎
単騎 ⑧松川


初手・157/943/26/8

宿口は一戸に番手を譲るんですね。


まあ、このメンバーでライン先頭が
平原を付けても駆けない佐々木悠なら
番手でも3番手でもたいして変わらない
気もしますが、少し前には平原の前回りを
していたことを考えると………ねぇ。


皆様が気になるワッキーの体調は


「思い切って行けてはないけど
 腰の不安は少しずつ取れてきている」

そうで、ネガティブ思考全開の

この人にしては前向き発言

お願いですから、筆者が行く武雄記念には
万全の体調で参加をお願いします。


ってことで初手は上記の通りで
町田が押さえに来て関東が追走して
打鐘過ぎにそのまま先行体勢に入って
ワッキーは下げてからの捲り
佐々木悠は町田の先行の3番手を
キープできれば、バック過ぎまでは
仕掛けることはなさそうで
単騎の松川は3番手か6番手

実質、6対3みたいな戦いになると
思われますが、別府のWCに比べると
明らかにヤル気がありそうなワッキーが
アクシデント以外で負けることは
なさそうな気がしますんで………

オッズ見て稲川のチギレを買うか
ケンのどっちかですね。
悪魔の一手は今のところ、
まったく思いつきません。


 

勝ち上がり次第ですが、
決勝は近畿ライン・ワッキーの豪脚と
瀬戸内の若手を従える策士・松浦の
頭脳との戦いになりそうですね。
あとは準決一番の激戦メンバーの10R
SSの演説王と甘々スマイルに挑む
太田海の奮闘で、誰が勝ち上がって
くるのかって感じですか。


同じくナショナルの中野慎嗣クンは
F1で厳しい牽制を受け続けて落車
けっこうな大怪我をしたようで
容態がちょっと心配ですね。

ワッキーや新田はある程度の競輪競走を
経験してからナショナル入りしたので
競技から競輪に戻っても問題なく対応し
タイトルが獲得できましたが
中野慎や太田海、寺崎みたいに
養成所卒業→即ナショナル入りの選手達は
ケイリンと競輪の違いに対応するのが
難しいのかもしれませんね。

メンバー次第ですが
おそらく決勝も更新します。
皆様のご健闘をお祈りします。