奈良記念はミラクルの起きた準決を終え
決勝進出の9名が決定
4人が進出した近畿は、話し合いの末に
中西ー山田久ー三谷竜ー栗山の順で
二段駆け・三段駆けも可能な並び
先頭を任された髭魔人・中西からは
「やることはひとつ」のコメント
もうこれは、「そういうこと」案件で
確定しているってことですね。
しかし一方で………3人の東北ラインは
阿部拓ー新田ー慎太郎の並び
SS二人の前を任された阿部拓は
「自分が前でやらせて下さいと
先輩2人に志願した。」
だそうで……準決でも前回りを
志願しながら、演説王・新田に
「メンバー的にはここじゃない」
と却下された経緯がありましたが
「わかってるよな、ここだぞ。」
「ウス。」
みたいなやり取りが準決後に
あったんでしょうかね。
近畿vs東北、絆の強さや
先頭のハートが試される決勝
お互いにラインから優勝を出すため
9着覚悟で戦う中西と阿部拓
果たして優勝はどちらのラインから
出るのか、それとも………
ミラクル連発の準決振り返り
10R
前受けの晝田ー久米ー塚本の
後ろに入っていた近畿ラインを
青板バックで飯野が押さえに行き
ゴツい見かけの割にヨコの勝負を
あまり見たことがない中西は
下げずに内に包まれ苦戦かと
思いましたが………
中途半端にペースを上げた晝田を
中途半端に叩きに行った飯野が
赤板あたりで踏み合ってしまい
お互い望まないはずの並走
髭魔人・中西が咆哮を上げカマシ先行
番手の三谷竜は余裕たっぷりに
ゴール直前まで後続を確認しつつ
横を見ながらチョイ差しして
ラインワンツースリーのガチガチ決着
しょせん晝田の勝ち上がりなんて
ただの恵まれだったようです。
11R
後ろ攻めの取鳥ー柏野元首相が
前受けの東北ラインを斬りに行くと
すかさずチョビ髭松井が先行……も
心を燃やした小松崎が叩きに行き
チョビ髭松井は中途半端に抵抗して
出切られてしまう失態
後退する松井、内に詰まって
外に持ち出せない取鳥はジエンドで
バックで踏み込んだ皿屋が捲り
慎太郎の牽制を乗り越えて前を捉え
切り替えた慎太郎が皿屋に迫るところ
上の画像では姿が確認できない最後方
バック9番手にいたはずの柏野元首相が
内のコースを縫って突然画面に現れ
あわや慎太郎をかわす勢いで突っ込み
皿屋ー慎太郎ー柏野で筋違いの入線
3万シューの決着
松井は初手で前を取れずに
得意のカマシの形に持ち込めず
ペースに入れようとしたところで
叩かれてしまいましたが……
小松崎の覚悟をナメてましたね。
12R
前受けの嘉永ー坂本健を
青板バックで中井俊が斬って
演説王・新田は7番手から打鐘で
カマそうと踏み込むも……
同時に車を外に持ち出した嘉永に
当たってしまい、大きく吹っ飛んで
あわや金網にクラッシュしてしまう
一歩間違えば大惨事
そのまま中井俊が成り行き先行で
演説王・新田は離れた9番手
後位にいた阿部拓は近畿ラインの
後ろに切り替えて、これでどうみても
山田久のアタマで決着すると
思ったんですが………
終わったと誰もが思ったところから
ミラクルなスピードで捲った新田が
なんと全員をバックで捲り切り
地元の中井俊に遠慮したのか
自動発進ではなく新田の動きを
見ながら番手から踏み込んだ山田久が
ゴール前で迫るも……
微差捉えきれずに2着、新田が消えて
近畿に切り替えていた阿部拓が3着
一歩間違えれば大事故の加害者に
なっていたかもしれない嘉永は
ホッとしたと思います。
筆者のそこそこ長い競輪歴でも
金網まで吹っ飛んで最後尾になった
選手が1着取ったのを見たのは
初めてですね。
「お客様もヒヤッとしたと思います。
ボクも転んだと思いました。」
SNSでは「伝説のレース」
「オルフェーブル新田」等々の
発信がされる驚愕と称賛のレース
………………恐るべし、演説王。
車券の結果は…………
負け戦の6Rから打ち始めて
準決まで全然カスリもせず
順調にライフを減らしてましたが
11Rで最終バックではもうどうやっても
届かないと思う位置にいた柏野元首相が
3着突っ込んでくれて僥倖の的中
最終レースは新田が吹っ飛んで
阿部拓が嘉永をキメて4番手の時点で
もうどうなっても山田久が連に絡むのは
確定って感じの展開になったんですが
蘇った演説王のせいで、買った車券の中で
一番のド安めになってしまい…………
ギリギリでトリガミせず的中。
山田久がゴール前で差してくれれば
払い戻しが3倍だったんですけどねぇ。
まあでも、準決で一番の穴が飛び出た
11Rを獲ったんで…
トータルでは配当勝ちしました。
決勝予想
天気は晴れで風はほぼナシ
近畿 ⑨中西ー⑦山田久ー①三谷竜ー⑥栗山
東北 ⑧阿部拓ー⑤新田ー②慎太郎
西混 ④皿屋ー③柏野
初手想定・9716/852/43
地元を3・4番手につけての4車ライン
「やることひとつ」案件の髭魔人中西
SS二人に前回りを志願して
自分から責任を背負い込んだ阿部拓
お互いの意地と意地とがぶつかり合う
叩き合い必至っぽいメンバーですが……
こういうときに松浦や郡司、古性みたいな
位置の取れる自在選手がいたら
叩き合い→ひと捲りの法則が適用され
簡単に買えちゃうんですが、
位置取りできずに接触を怖がる傾向のある
折り目正しい元公務員・皿屋が
果たしてそんなに上手く立ち回れるのか
そして近畿と東北のライン先頭の力は
先行選手としては中西に分がありますが
いざとなったら粘ったり、シャクったりと
ヨコの動きだけなら阿部拓のほうが上
あとは……どっちがSを取るかですが
1枠のある三谷竜、2枠ある慎太郎が
号砲と同時にダッシュするんでしょうけど
なんとか三谷竜が取るって感じですかね。
よって初手は近畿ー東北ー混成の各ライン
自身で踏み上げるよりもカマシのほうが
得意な中西ですが、一旦下げてからだと
粘られてしまって面倒な事になりかねない
皿屋でも阿部拓でも来たら全ツッパの構え
そして番手が山田久ってことなので
青番バックから最終ホームまで中西が
頑張れば、ゴクローさんで山田久が発進
引き付けてから……みたいな甘い考えだと
自力にチェンジの新田に飲み込まれるので
スピードがもらえる場所で二段目発射
それでもバックでは新田が捲ってくるんで
そこに合わせて三谷竜が発進……が
近畿から優勝者が出るシナリオ
山田久も三谷竜も超・地脚タイプなので
この展開に対応できる
………準決勝のミラクル捲りを見ると
新田が勢いそのままに勝ちそうな気も
しちゃうんですが、オッズを見ると
新田=慎太郎から三谷竜山田久皿屋柏野は
けっこう安くて絞らないと儲からない
皿屋は枠負けしているので、初手後方だと
どっちのラインが前をとっても突っ張られ
中団も取れずに出番なく終了の可能性あり
ってことで……悩みましたが(約8分)
三谷竜の軸で行きましょう。
相手は新田、展開次第で内を突いて
栗山を捌きそうな慎太郎と柏野元首相も
2着くらいまではありそう
三谷竜は残そうとはしないはずなので
山田久はあって3着まで、栗山は
ついていっても狙われる位置で
脚がないのでやっぱり3着まで
この展開なら逆転があるのは
スピードの絶対値が違う新田だけ
3連単 1ー235ー234567
5ー1ー23467
前団の戦いに決着がつかず長引いて
両ライン共倒れになったり、アクシデントが
発生するような展開なら、皿屋の出番
位置取りできない致命的な欠陥があるんで
買わなくても良いような気もするけど
準決で世話になったんで……
おさえ 4=13ー12356
点数が多いけど、トリガミがないように
配分しましょう。
3日目には引退した村上兄が
トークショー、そして中継のゲストで
来場していたそうで………
検車場へも行ったと思いますので
近畿の選手はピリッとしたと思います。
果たしてお兄ちゃんが満足するような
絆のレースを見せることができるのか
熱い戦いに期待しましょう。
皆様のご健闘をお祈りします。