広島記念の決勝の風物詩は
アナウンサー・和田年弘さんによる
今年の印象に残る出来事や
流行語を交えた周回中の実況
今年の流行語大賞は
三冠王・ヤクルト村上の
「村神様」
そして今年の漢字は
たいへん残念なことに
「戦」となってしまいましたね。
その他は…あってはならない事件による
テロ行為により派生した国葬だったり
それに伴いいろんな問題が噴出したこと
相変わらずコロナ禍は続いていて
円安や外国の諸事情によって
様々な品目が値上げになってしまい
世相としては暗い1年だった印象ですが
村上宗隆と、最後にサッカー日本代表が
明るくしてくれた感がありますね。
競輪界での大きな出来事は
なんといっても村上兄の引退、
演説王・新田のグランドスラム
この2つでしょうかね。
ガールズのファンの方には
昨年のGP王者の高木真備ちゃんが
突然の引退をしたことや
念願のガールズのみでの単独開催の
実現も大きなトピックでしょう。
果たして、和田年弘さんがどんな実況を
聞かせてくれるのか……天気は雪で
すごく寒い中の決勝だと思いますが
アツい語りであることを願っております。
準決振り返り
10R
前受けの寺崎を赤板で松坂原人が斬って
多少ペースを落として、寺崎は最後方まで
下げた打鐘……中団で車間を斬った竹内が
カマシ先行するのかと思いきや、
前団との車間を斬ったままチラチラと
後方を振り返って牽制して仕掛けない竹内
やむなくホーム手前で腹を括って
先行する松坂に対し、車間を詰めず
まだ後ろをチラチラする竹内
寺崎はバックで捲り発進して
竹内は合わせて捲ろうとするも
乗り越えられてしまい、
「落車してからが競輪」
という迷言を残した香川先生は
落車の影響だったのかブッチン
寺崎のスピードは良かったですが
松坂も粘って直線では田中晴ー山田敦が
ズブズブに追い込み、寺崎はなんとか3着
競走得点101点と98点のワンツーで
38万車券のクソ荒れ。
5人出走した中四国は、5〜9着に沈み
その原因は、格下のくせして小賢しいことを
やろうとして、しかも失敗した竹内。
あれで打鐘〜ホームでカマすとか
寺崎に合わせて前を捲り切るとかできれば
まだ許せますが、地元記念の準決で
純地元のライン3車であの動きは…
先輩達から
「どうせ格下なんだから、無理せずに
最終日に優秀競走を走れるように
中間着を取りに行こうぜ」
みたいな作戦会議があったのでしょうか?
……でもまあ、竹内ってだいたいそんな
ヤツでしたね。
オニギリ田中晴は、松坂の献身のおかげで
S級点の勝負駆けに成功。
普段は何考えてるか不明な松坂原人ですが
ちゃんと義理人情があるんですねぇ…。
11R
後方から前を斬ったハラケン率いる徳島勢が
中団でイチャイチャする関東ラインと才迫を
確認してから、腹を括って先行
カマシに行くかと思われた坂井は
後ろの鈴木竜が才迫に絡まれていたせいか
ホームで仕掛けず中団キープで内を差し
徳島ラインの後ろにいた藤井昭がバックで
捲りに行くも、ハラケンの粘りが良く
なかなか車が出ずに失速
結局、よく粘ったハラケンを久米が差し切り
3着には捲り追い込んできた坂井
ハラケンの粘りが非常に良かったですが
2日目までのデキもなかなかだったのと
中団以降がごちゃごちゃしてたので
「腹を括って逃げたらイイことがあった」
の典型みたいなレースでしたね。
12R
前受けの犬伏を笠松が赤板で斬って
犬伏は7番手に下げていくも
笠松があまりペースを上げないので
打鐘で中団にいた石塚が仕掛けて
多少踏み合うも……笠松が先行
下げた犬伏は一気の加速でカマシ先行
松浦は出足でクチが開くも、なんとか
リカバリーして追走…でも3番手の池田は
ブッチンして行方不明に
バックで捲った石塚の出足は鋭かったものの
打鐘で無駄脚を使って踏みあったせいか
前の二人には届かず、ゴール前で犬伏を
差し切った松浦が完勝。
ただ、犬伏の仕掛けに離れかけた動きは
どうみても完調とは言えないもので
自力での仕掛けには不安を残しますね。
車券の結果は……
負け戦の7Rから打ったんですが
10Rの38万車券を除いたら
意外に固い決着ばかりで全敗。
気温とともに、財布の中身も
寒くなってしまい終了です。
決勝予想
混成 ①松浦ー⑥山田敦
東混 ②坂井ー⑧田中晴
近畿 ⑤寺崎ー⑨石塚
徳島 ⑦犬伏ー③久米
単騎 ④ハラケン
ハラケンの「誰の後ろにもつかない」
宣言のために、徳島3人と松浦は
長い長い話し合い
久米にしてみれば準決で世話になった
練習仲間のハラケンを選ぶのか
それとも犬伏を選ぶのかで悩んで
「犬伏君に決めたが、真相は
表に出したくない(苦笑)」
だそうで、松浦は
「GP前の地元記念決勝でなければ
研太朗の後ろについてもいいが
自分のワガママで、自力でやる。」
と、自力宣言……そこに山田敦が
「えっ、松浦君の後ろが空いているの?
輪界トップの選手だし喜んで。」
だそうで……
展開は……難しいですね。
初手は車番順に取りに行くと
16/28/4/73/59
あたりですが、坂井も寺崎も
後ろには何の義理もなさそうですから
自分だけ捲りの仕掛けと考えると
なるべく前の位置が欲しいでしょうし
甘党策士・松浦は当然それを読んで
簡単に前受けは渡さないでしょうから。
いずれこのメンバーで、先行するのは
久米に選んでもらった犬伏と思いますが
気温が下がった広島の重いバンクでは
押さえ先行はなかなかカカらない
そして坂井も寺崎も先行ラインの
後ろを取りたいと思うんですが
松浦が前受けしていれば抵抗必至
犬伏が仕掛けるタイミング次第ですが
松浦が3〜4番手は取りそう
ただ、今回のデキだと調子は微妙
捲っても車が出ないのかも
対して坂井は位置取りはハラケンや
寺崎よりはできるでしょうが、
仕掛けどころを失敗すると被ったり
前にいそうな松浦に合わされそう
寺崎はどうせ位置が取れないんなら
下げてホームカマシで勝負…もあるかも
どこからでも買えそうですが
逃げる犬伏、不調の松浦はオッズから
すると美味しくないので、
3日目までの脚を見る限り、
好調なのは近畿両者とハラケンとみて
寺崎のダッシュに出足で付いていけば
食えると思う石塚が軸
相手には寺崎、好調ハラケン、
仕掛けのタイミングしだいで坂井
松浦は好位置が取れそうですが
調子イマイチと見て3着まで
3連単 9=245ー12435
あとは坂井から少々ですかね。
初日でお帰りになった徳島のボス・
オグリューがいたら、また違った並びを
提案…いや強制してたかもしれませんが
同県とも同期とも連携しないハラケンの
決断は……どうなんでしょうかね。
特別にも出場する後輩たち
太田竜、島川、小川真あたりとも
今後は自分が前回り以外では
連携しないってことになりますし
かつてはハラケンのおかけでワッキーを
倒して特別制覇した松浦だって
記念の決勝くらいなら恩返しの死に駆けで
優勝プレゼントしてくれるのに……
性格上は難しいとは思いますが
番手戦を覚えたほうが高目の人生を
送れるような気がしますが、
ハラケンにとっては重い決断なんでしょう。