悩める前回覇者・岸和田高松宮杯プロローグ | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

寛仁親王牌までお休みです。



さて…………明後日から
東西対抗形式の特別競輪
岸和田高松宮杯の開幕でございますが



その前に最近の競輪界のトピックを
ちょっとだけ振り返ると………


取手記念は地元の吉澤純平が
吉田拓の捲りに乗って直線強襲
久々の記念優勝。



 

かつては「タイトルも近い」と
言われた吉澤ですが、度重なる怪我で
長欠を繰り返し、低迷の時期もありながら
少しずつ調子を戻している近況

後輩の吉田拓の献身に感謝しきりで

 


「昨年は1度もGⅠに出られずに
 家で見ていて歯がゆかった。
  今年はGⅠで勝つための練習を
  しているので、成果を発揮したい。
 今回は拓矢のおかげで優勝したが
 自力を捨てたわけじゃないんで
 いつかラインにお返しできれば、
 と思っている。」


今回は4日間の番手戦でしたが
若手自力の層が厚い関東ですから
まだ自力で戦える脚を残している間に
捌き・追い込みの技術を習得すれば
チャンスは十分にあると思います。



おめでとう!ジュンペー!






 

鼻ペチャ
「平原さんも宿口さんも
 ボクに『借りができた』

 『いつか返したい』って
 コメントでは言うんですけど
 なかなか返してくれないんですよ。
 純平さんはそんなケチなことは
 しないと思ってますけど………。」
 
ジュンペー
「・・・・・・・・・・・・・。」




そして同時開催のA級レインボーでは
6番車だった北野良栄が優勝
⑥④⑧のヨーロッパ車券で決定し
34万円の大穴で決着。


後輩の近藤龍徳が手作りした
賞金ボードを掲げてニッコリ。


名門・星稜高校の野球部主将から
元ソフトバンクの選手だった北野
S級特進でもうひと花咲かせる機会は
あるでしょうか。

おめでとう!北野!



小倉の偉人で福岡県の副支部長
「はっちゃん」こと八谷誠賢も
3着に入ってS級特進を決める大健闘。



小野さんと同期の77期・47歳ながら
いまだに先行捲りの自力で戦い
若手とのもがき合いも辞さない偉人

小倉競輪祭の観戦の際には、場内で
ゲストや関係者のアテンドをしたり
笑顔で場内サービスを務める姿を
お見かけしております。

3着でしたが……………
おめでとう!はっちゃん!



6/5開催の福井のガールズでは
「イジワル小悪魔」こと石井寛子が
500勝と、ガールズを開催している
全国41場での全場制覇を達成



 

デビューして約10年での達成ですが
初期の頃はガールズの競走自体が
あまりなくて出走本数が少なかったこと
生涯の勝率が約75%であることを考えると
ものすごい偉業ですね。


「次の目標は、JKA表彰がある700勝。
 そのあとは、神山さんの記録の更新を
 目指しています。」

だそうで……………
おめでとう!小悪魔ヒロコ!





 
レジェンドさん


「ボクは今、893勝だから
 1000勝くらいしないと
 抜けないと思うよ。」

54歳になったレジェンドですが
今年に入ってから、すでに7勝も
してるんですねぇ………
こちらも恐るべし。




ケンヤ・犬伏・高橋晋・菊地岳など
多くの若手先行が最強超人・ワッキーに
挑戦するシリーズとなった松戸GⅢでは




連日のように若手の挑戦を潰し続けた
ワッキーが、決勝もブッチャー高橋晋の
必死のカマシ先行を、短走路の松戸では
ありえない、ホーム最後方からの
単騎捲りで力づくで飲み込んで優勝。




連日の激走に疲労困憊な様子の
ワッキーでしたが、


「(2019年に優勝した)ダービーを
 思い出すくらいの声援でした。
 展開もあの時と似ていましたね。
 声援が疲れた体に効きました。」
だそうで……………王者の力を
見せつける優勝でしたね。

 
決勝では惜しくも敗れたとはいえ、
連日のように先行で見せ場を作り
準決勝ではケンヤと犬伏を相手に
カマシ先行で逃げ切り快勝した
ブッチャー高橋晋は大健闘。



 

一時は調子を落としていましたが
また特別戦線でも勝負になりそうな
そんな気迫とスピード
それに比べると、ケンヤと犬伏は
体調不良だったのかもしれませんが
まったくハートを感じない凡走


そして同時開催のガールズでは、
ポカの多いツヨカワ女王・児玉碧衣を
ゴール前で見事に差し切った
日野未来が歓喜のガッツポーズ。



元アイドル、ゴールデンキャップと
デビュー時は話題の選手だったのですが
なかなか結果が出なかった日野未来、

マキビちゃんが引退した後の
ガールズの勢力図の中に
ビジュアル・脚力の両面で割って入る

存在となるのでしょうか…………?

 


 


このあたりについては

ふぬ競・ガールズ特別顧問
ベッカム似さんのご意見を
伺いたいところです。







さて……………話はようやく
岸和田高松宮杯に進みます。




昨年は宿口が吉田拓の捲りを差して
本線人気だった松浦清水の最強タッグを
倒し優勝、SSの座を手にしましたが


あれから1年、前回覇者はなかなか
赤パンでの戦いで結果を残せず
悪戦苦闘する姿を見せているのは
皆様もご存知かと思います。


ダービーでは眞杉のカマシにちぎれ
宇都宮記念では酒井に競られて飛ぶなど
なかなか散々な宿口でしたが
前回の取手記念では自力の捲りも出るなど
多少は復調の兆しが見える感じ

 


同県の偉大な先輩・平原からは
厳しい苦言もあったようですが
果たして思い出の舞台での復活を
見せることができるのでしょうか………?


そして岸和田宮杯は東西に別れての
勝ち上がり形式ですが、メンツを見て
今回の各地区の勢力分布を考えると

東は 関東>東北>>南関
西は 瀬戸内>>近畿>>九州>中部
みたいな感じでしょうかね。


勝ち上がりでは地区のラインの結束が
必要なため、単純に人数が多かったり
強い自力がいたり若手先行が多い地区が
有利なのは当然なんですが
やはり東では関東、西では瀬戸内が
質・量ともに上な気がします。


ただ、準決勝が2着権利なだけに
地区で多く上がり過ぎちゃうと
「中国と四国で別線」
「栃茨と埼京で別線」

みたいなことがありますので
バランスも難しいのかも………。



地元地区の近畿は、最強超人・ワッキーが
斡旋条件を満たせず不参加なのが痛いですが
大阪勢はGP王者の古性を中心に、
稲川・南とヒットマンを揃えての参戦


さぞかし気合が入っていることでしょう。


岸和田バンクは直線56m
この時期は雨が降らない限りは
高速の決着になることが多く
カマシ・捲りのダッシュ型の
自力が有利な400バンク

 




ただ、以前のびわ湖バンクの頃から
「雨の宮杯」と呼ばれる梅雨時期の開催
今回も天気予報では準決・決勝あたりが
雨になりそうなので、バンク状況の
チェックは必須


そして競輪場の特徴としては
バックにBMXの走路があること


 

全国で3本の指に入る
スタンドから香ばしいヤジが飛ぶ
ガラの悪い競輪場であることが
有名でしょうか。


 

それでも廃止された西宮や甲子園に
比べれば、おとなしくなったらしいと
聞いておりますが……………
現地観戦に行ったときには
けっこうヤバかった覚えがあります。



特注選手は………
雨が降らずバンクが乾いていれば
輪友・灰人さんの
「スピード競輪にジジイは不要」
の格言通り、年寄りを切って
若手のダッシュタイプを買えばいいので

東は佐世保の全プロ記念の豪華メンバーで
連日主導権を取って粘っていた
訛りイケメン新山に

 


 

ツッパリ先行も可能な粘り脚に
ダッシュのスピードも兼ね備えた
メガネボーイ眞杉


 

西は前走広島F1の仕掛けが良かった
タイガーダッシュ町田


 

そして雨が降って混戦になった時は
追い込み脚が戻ってきてると思う
成田と和田健を挙げておきます。


東西別の勝ち上がりは
普段ラインを組んでいる選手が
敵同士になったり、同地区でも
勝ち上がった選手の組み合わせによって
別線を選択する面白さがあるんで
けっこう楽しめるんですが、


特別競輪は準決勝がいちばん激しい
レースなので楽しみ、が持論の筆者は

 


「準決勝は4個レースで2着権利
 3着はひとりだけ勝ち上がり」

の形式がイマイチ気に入らないので
まあ、仕方ないんでしょうけど
ココがなんとかならないかと
思っております。
 
 
初日と2日目は平日なので、
所属する黒い組織の業務が
繁忙期のためクソ忙しいですが
ブログは4日間更新予定です。

(信頼度=赤保留)



皆様、どうか4日間のお付き合いを

お願いします。