世代交代に挑む、鼻ペチャの直線強襲・立川記念の結果 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

小倉競輪祭は、現地観戦予定です。



連日のように冷え込んだバンク
風と雪の悪コンディションだった
立川記念を制したのは吉田拓矢。


初のSS、赤パンを履いた開催で
見事な直線強襲で浅井と新田を
僅かに交わして、初笑いのゴール。



「新年一発目で出来すぎですね。
 平原さんが落車で欠場して、
 地元地区として何としても
 関東から優勝者を出さないと
 いけないと思っていた。」

 
 
 責任感の強さを感じる発言ですが
 まだS級に上がりたての頃は
 いきなり武田や平原といった
 トップクラスの選手に任されて
 テンパった競走を連発
 マジメさが裏目に出ていたことも
 けっこうあったと思うんですが、
 
 2年前に佐世保で初の記念優勝をして
 仕掛けどころの見極めがついたのか
 焦らず落ち着いて流れを見ながら
 ここぞのタイミングで脚を使って
 勝負することができるようになり
 特別決勝の常連、そして競輪祭優勝と
 ステップアップを果たし
 そして今回の優勝。
 
 「今年のSSじゃない実力3強」
 の内の2人、新田と浅井に勝ったのは
 大きな自信につながると思います。
 
 
このあとは大宮記念、落車した平原の
状態によっては主役級の扱いとなり
その後の奈良記念では、予定通りなら
復帰するワッキーとの対決が見込まれ
そして地元・取手での全日本選抜

世代交代の壁に向かって挑む
吉田拓にとって気が抜けない重要な開催が
続きますが、今回見せてくれた責任感が
いいように作用すれば…一気に今年が
トップに登りつめる年になるのかも
しれません。


おめでとう!ヨシタク!





ヒロト
「新田さんを潰した俺のおかげで
 勝ったようなもんだから…
 もちろん、お礼があるんだよね?」
 
鼻ペチャ
「ええ・・・・・・・・・・・・・・。」



勝負のポイントは

①清水の東北潰し
②浅井の先捲りVS
 新田の番手捲り
③立ち遅れたのが
 幸いした吉田拓
 


初手で前を取った東北勢の狙いは
もうすっかりバレバレの戦法
「東北突っ張り死に駆け作戦」

赤板で上昇してきた清水に対して
木村弘が誘導との車間を切って
突っ張り先行の態勢に入るも…
清水は叩けないと見るや
番手の新田のヨコに降りていき
そのまま追い上げマークみたいな
形になって番手競り。


ただでさえ記念初決勝で先頭を任され
ドキドキだった木村弘は、番手競りで
ペースを上げていいのか迷い気味
新田もヨコは弱くはないのですが
清水がけっこうしぶとく抵抗して
まる1周くらい続く番手戦

清水は結果としては番手が獲れず後退
でも今後の特別での戦いを見据えると
「簡単にはやらさないよ」
というアピールができたのでは…
と思います。


前団のもつれを見た浅井ー桐山は、
2角の下りを使って捲り発進
いいタイミングだったとは思いますが
察知した新田がなんとか清水を振り切り
そのまま浅井に合わせて自力で捲り
このときに後位の菊地は競った久米と
両者リングアウトで離れ後退



 

新田を無理に交わしに行くと
3角で飛ばされると判断したのか
浅井は空いた新田の後位に入り
そのまま直線勝負
清水に削られて苦しい中でも
粘りを見せる新田を、ゴール前で浅井が
差し切ったか………と思ったところで
大外を強襲して吉田拓が優勝。


浅井が捲りに行った2角では
立ち遅れてインに詰まっていた吉田拓は
番手の稲村に切り替えられてしまって
勝負圏外かと思われましたが
3角で立て直して踏み込み直線強襲

直線の内側で粘っていた清水と
切り替えて内を突いた稲村
浅井の番手からちぎれた桐山の3人が
もつれて…内側に稲村が飛んだので
外を踏んだ吉田拓にとってはラッキー
慌てて内を突いたら落車の危険まで
ありましたからね。


浅井は戦況をよく見て仕掛けましたが
あのタイミングで出切れなかったのは
やはり準決の落車の影響でしょうか。
それでもとっさに新田の後ろに切り替え
直線勝負で差し切った動きは素晴らしく
今開催では勝負への執念を感じる戦い、
ナイスファイトだったと思います。


 

レフト先輩

「競輪ができた、って思います。 

 今年は競輪を楽しんでください。」

ケンヤ後輩
「でもアレでしょ?
 今年も例のあの反則奥義を
 どこかでやるんでしょ?」
 
レフト先輩
「・・・・・・・・・・・(コメント拒否)。」



新田は………まあ仕方ないでしょうね。
一番強い選手が死に駆けを使うんですから
他のラインが抵抗してくるのは当然
東北3人VS他の6人、みたいな戦いに
なった時点で難しかったと思います。

もうちょっと新田の前後が強かったら
また違った作戦ができたと思いますが
それはタラレバの話。


車券の結果は………
浅井が軸だったんで獲りましたが、
浅井のアタマの方が厚めで
裏目は押さえ程度の購入だったので
賭けた金がそのまま戻ってきただけ
初笑いとはいかずに苦笑い


 

 

配当狙いでザコに3着を流したのが

失敗だったかしら……………?

 


さてこのあとは和歌山記念
グランプリ覇者・古性の仕事始めで
栄光の1番車ユニフォームでの登場

そして楽しみなのは吉田有希の初記念参戦
トップクラス相手にどこまで戦えるか


今年は決勝が平日になる記念開催が
やたらと多いので、じっくり買えない&
ブログの更新が難しくなりそうですが
まあ、気が向いたときにボチボチと
書いてまいります。


皆様お疲れさまでした。
初笑いはできましたでしょうか……?

和歌山も初日と決勝は更新予定です。