新田率いる東北4人ラインと
脇本率いる近畿ラインの
ナショナル対決が注目された決勝を制し
初のタイトルに輝いたのは
ナニワのヒットマン・古性優作。
先行する最強ワッキーの番手から
ゴール前でズブリと差し切り
年末のGPの切符、そして赤パンの地位を
手にすることとなりました。
BMXの全日本王者から転身し、
異常な体幹の強さと巧みなハンドル捌きで
5年前くらいから頭角を現しはじめ
記念優勝、特別優出とステップアップし
「タイトルに一番近い男」
と呼ばれつつも、厳しすぎるヨコの動きで
失格→斡旋停止を喰らうこと多数
また層の厚い近畿ラインのなかで
時には割に合わない役目もこなしながら
腐らずにたゆまぬ努力を続け
ずっと待ち続けた悲願のこの時
優勝コメントではいつものように
淡々と表情を変えずに答えつつも
目の奥にはウルウルと光るものがあり
家族への、そして懐かしい名前の
郡山久二さんへの感謝を述べ


「今回はオリオン賞にファンの方が
選んでくれたお陰で
良いスタートをきれたので、
期待に応えられて嬉しい。
村上義弘さんの存在が
自分の中でも近畿の中でもとても大きい。
まだまだ追いつけないが
近付いていけるようにしたいし、
たまたまの優勝と言われないように、
また優勝できるように
今後もしっかりと準備をしたいです。」
お兄ちゃんに認められて前を任され
そして「超一流の選手に育った」と
言わしめた古性、

これからは脇本と二人で、お兄ちゃんの
「魂の競輪」を継承して欲しいと思います。

おめでとう!古性!
ありがとう!古性!
そして……コメント欄で予想を頂き
的中した読者の皆様も多かったようで
たいへんおめでとうございました。

長年にわたり当ブログのコメント欄で
推しメンである古性へのエールを
書き続けてきた、らいちゃん人形さん

ついにこの日が来ましたね。
今夜の酒はさぞかし美味いでしょう。
レースの流れは非常にシンプルで
ポイントもあんまりないんですが
①前受けした新田、後ろ攻めの脇本
②単騎でイン斬りした深谷
そこを目標にカマシていく脇本
③4番手を捌いて、バック線過ぎに
捲った新田
④異常に粘る脇本を差し切る古性
外を突っ込む守澤
まず①ですが……
これは後のレース展開を見るとわかる通り
競りのない2分戦ですから
どっちが初手で前でもいいんですが
新田としてはワッキーを先行させて
脚を使わずに4番手を取って捲る、
そんな作戦だったのでしょう。
そして単騎の平原-深谷は近畿の後ろ
中川は東北の後ろを選択。

そして深谷の打鐘前のイン斬り
深谷は前にもこの動きをやったことが
あるような気がするんですが、
ヨコのできる選手ならともかく
なんであのタイミングで前を斬って
ワッキーのカマシを引き出したのかは
正直言って意味不明。
すかさずカマシに行ったワッキーに
古性-平原と続いて、その後ろの深谷に
追い上げて4番手を奪う新田。

おそらく慎太郎あたりが考えた作戦は
ヨコの強い古性と平原のところには
飛び付いて締められるとライン全滅なので
捌きのできない深谷か中川が近畿の後ろに
ついてきたら、そこを分断すれば
悪くても4番手が手に入る、
そこから捲り……だったのでしょう。
新田は以前GPで飛び付きを見せたように
決してヨコができないわけではないですし
チャレンジ級の捌きしかできない二人なら
瞬殺できますからね。

追い上げられた深谷は
東北勢の内側をすごすごと後退し行方不明。
9番手にいた中川は、深谷が後退して
いつもの八番亭定位置郎に昇格、不動の構え。
首尾よくほぼサラ脚で4番手を奪った
新田でしたが、ハイスピードで駆ける
脇本の先行のカカリが異常で……
カクカク捲りがあまり伸びずに直線を迎え

異常な粘りで押し切るかに見えたワッキーを
古性が渾身の差しで捉え1着。
初手から古性の後ろにいた平原、
捲り上げてきた新田、内を突いた慎太郎は
ゴール前で伸びを欠き、イエローライン外を
伸びてきた守澤が伸びて3着。
勝った古性は完勝といっていい内容ですが
とにかくワッキーのスピードと粘りが異常。
直線の長いいわき平でなかったら
押し切っていたかも、と思わせる逃走劇
初日に深谷の先行に何もできずに惨敗
2日目にヨロヨロしながらイナショーに
完敗した姿を見て、こりゃ今回のワッキーは
お疲れのカモなのかな……と思いきや
二次予選から徐々に立て直した感があり
そしてこの圧巻の逃走。
東京五輪での悔しさと疲労困憊を
見事に立て直したのは立派でしたが
決勝は本気で押し切って優勝する
つもりだったんでしょうね。
検車場に戻った後は素直に古性の優勝を讃え

「近畿の選手の優勝を間近で見てきたが
この感動は何度見ても色あせない」
「日本の競輪はいいなあ。
感動があるからやめられない!」
と語ったそうですが
古性がゴール後に言葉をかけに行った時
まったく古性の方を見ずに悔しそうな
顔をしてましたからね。
でも、この異常なくらいの負けず嫌いや
悔しがり方がワッキーらしいんですが。

まあ、オールスター2着で賞金積んだし
あと二つのG1と共同通信社杯で
GPの権利は軽く手にしちゃうでしょ。

そして平原は……あの展開で
ゴール前まったく伸びなかったのは
負傷明けの影響もあるでしょうが
衰えを感じてちょっと寂しいですね。
まあ、黒沢・真杉・吉田拓とラインの若手は
順調に育ってきてるんで、まだまだGPの
チャンスは十分あるでしょう。

ゴール前で突っ込んできて3着の守澤は
あれが持ち味の動き
賞金争いでは清水や慎太郎に肉薄して
連続のSSも見えてきたところで
けっこう車券を獲らせてもらってる
相性のいい選手でもあるんで
頑張って欲しいですね。
あといはチギレ癖さえ直せば……。
最後に新田ですが、やはり予想通り
遅めの捲りに構え、インタビューで語った

「ラインのみんなにチャンスがあるように」
は、どこぞの首相の公式記者会見なみに
心のこもらぬメッセージ
内林さんに「新田は競輪を知らない」
とかつて言わしめた、そのままの競走でしたね。

車券の結果は……
古性-脇本からが本線だったので
もちろん獲りましたが、
3着守澤は全部で6枚買ったのみ。

初手から脇本-古性-平原で
並ぶと思っていましたから、
どうしても配当クソ安い3着平原を
大量に買わざるを得ず、
またイン斬りして早退したらしい深谷と
ずっと不動のお地蔵さんだった中川
この二人に関わる車券を
うっかりと買ってしまったことを
深く深く後悔しております。
特に中川は、今回の動きは気迫が違うと
思わせるだけの勝ち上がりだったのに……。
肝心の決勝で何もしないんだったら
平原とか深谷の番手を
主張すればよかったんでないの?
まあ、開催トータルとしては
初日の貯金でライフを気にせず遊べて
そこそこ浮いて終了できたんで、
毎日の更新で疲れましたが
楽しい6日間でした。

このあとは松戸→小田原と
333バンクでの記念が続きますが
ブログは気が向いた時のみ更新
おそらく9月の岐阜共同通信社杯あたりで
まともに再開する予定です。
皆様おつかれさまでした。
また次の更新にお越しください。





