赤パン最後の男達・伊東温泉記念3日目 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

小倉競輪祭は、現地観戦予定です。

 

競馬では有馬記念、競艇では賞金王決定戦
M-1グランプリがあったりして
裏番組が強すぎた日曜日を終え
ひっそりと開催されている伊東温泉記念

筆者は長く続いた忘年会ラッシュと
地獄の12月の勤務スケジュールから
やっと解放されて
二日酔いもようやく治まった準決
 

買わないという選択肢は……ないやろぉ?
 

ってことで久々の予想記事ですが
例によって期末近い記念ですから
点数かかった奴等はあさましい限り
ボーダーチョイ上で一次予選で飛んだら
そのまま仮病でお帰りしちゃうし
互助会競走や押し込み強盗も多数
 

まあ毎年、伊東温泉記念はこの時期なんで
そんなことは判ってるんですけどね。
 
まともに予想しても当たる気がしませんが
それでも記事を書く気になったのは
今回で赤パンを脱ぐ村上兄・武田・三谷竜に
惜別の念が起こったからですかね。
 
 
 

長年、平原とのコンビで鬼の強さを
見せ続けてきた武田も度重なる負傷で衰え
今年はまともに出走できずに惨敗→落車を
繰り返す負のコンボで成績低迷

前を任された若手がムリに駆けては
ラインごと行方不明になる
「死に駆け損」という新語を産みだして
でも赤パン最後の競走として今回出場
 

衰えを隠せないお兄ちゃんも
今年は記念を1回獲ったものの
特別の優出はゼロ
かつては近畿の先行がバックを取って
お兄ちゃんが車間を切ったらもう決まり、の
必殺魂ブロックや番手捲りも
今年は別線に乗り越えられてズタズタの
悲しい場面が目立つようになり

でも佐世保→広島→伊東温泉と強行出場
「(競輪界への)ご奉仕です。」
と語る姿にも哀愁漂いますなぁ…………。
 

そして昨年のグランプリ王者で
今年は充実の年を過ごすと思われた
三谷竜は文春砲と負傷で前半低迷
後半に持ち直して記念優勝や特別優出は
果たしたものの期待外れ感が満載
 
昨年のグランプリ優勝後の号泣する姿には
大声援が飛んでいたんですが…………

ナショナルメンバーが不在の中で
競輪界の顔として活躍を期待されたのに
まさかこれだけヤジられる1年になるとは。
 
 
 
 
……ああ、もうひとり赤パンを脱ぐ男が
いたような気がしますが、左半身の人は
昨年のGP前夜祭でのサンタコスと
今年のバンク内でのパフォーマンスが
あまりに愚かでクソ過ぎたために

特に惜別の念はありません。
 
 
 

伊東温泉記念は二次予選を終え
準決のメンバーが確定しましたが
相変わらず二次予選Aは着拾いとガチの
見極めが難しいですね。

二次予選Aプレイバック
 
9R
お兄ちゃんは野原のムリヤリな先行を
残そうとして4角まで踏まず
木暮は大サーカスしようとして内を突き、
同じコースに空き巣に入った勝瀬と
バッティングして接触落車

A級からレインボーで上がってきた
相川のアタマで26万ですか……。
 

10R
先行すると思っていた山田諒が前受けして
絶対逃げないと思った岸澤が先行
出渋り雄太はなにもしないで3番手確保
岸澤の全然かかってない先行をひと捲り
特選で快勝したハラケンは着拾い狙いの
後方から踏まない捲り追込み
 
……山田クンの競走はあまり見たことが
ないんですが、333バンクで雨の中
前を取って赤板で全引きしてからカマすまで
別線が何の抵抗もしないで黙っていると
思ってたんなら………相当頭が悪いですね。
 
 
 
 

11R
イン斬り合戦で桐山が最後ムリヤリに
脚を使って前に出たところを黒沢がカマシ
3着権利だったら無理しても位置取るはずの
菅田はライン3人なのに後方に下げて
柴崎もムリせずに中団から着拾い
 

 
カマした黒沢-武田から5車身くらい離れた
3番手で謎のローリングを繰り返す桐山に
翻弄されて菅田も柴崎も捲れずに
初日に杉森と永澤にズブズブにされた黒沢が
このメンバーで武田とワンツー決めるとは……。
 
 
 

12R
山岸の上昇を松坂が突っ張り、好調松川も
前を斬れずに松坂に外に弾かれて
微妙な空気が流れた赤板過ぎに
「あーもう、逃げりゃいいんでしょ!」
で、中井俊がヤケクソ気味の先行

「(中井は)バックではしんどそうだったし
 退避する感じになっていたので
 あそこで行かないとごっそり捲られる。」
と言い訳しながら三谷竜がアバヨの番手捲り
5着権利でもあそこまでするんですねぇ……。
 

内林あたりの説教くさい解説者だったら
イヤミの一つも言われそうでしたが
シンペーだったので特に問題なし
3~5着争いが激戦で鷲田は特になにもせず
ついて行っただけで準決の僥倖
 

やはり5~6着権利はガチと着拾いの
見極めが難しいので………今後も
よほどの狙い目がない限り2次予選Aは
ケンすることになりそうですね。
 
 
 
準決予想
 
10R
中近 ⑥伊藤裕-②金子師匠-⑧鷲田
関東 ①黒沢-⑤武田
四国 ⑨ハラケン-③池田憲
南関 ⑦堀内-④松坂

初手の並びは
15/628/93/74
あたりになりそうで、ポイントは
お互いに同地区の御大を背負った
黒沢と伊藤裕が叩き合うかどうかって
ところなんでしょうね。
叩き合ったらハラケン-池田憲のひと捲り
まあそこが一番人気なんでしょう

ただ中途半端な形で叩き合ったり
伊藤裕が下げる可能性が高いとみて
黒沢-武田の先行を3番手から捲る
位置取りできる堀内が軸
 
ハラケンは位置取りすると逆に捲れないので
勝負所では堀内がハラケンより前にいるはず
どうせ武田はきついブロックも番手捲りも
できないので素通し同然
 
相手は松坂原人にやっぱり飛んでくるハラケン
粘る黒沢、武田はいらないと思うけど
オッズ的には美味しいので3着には
 
3連単 7=149-12459
 
おさえは普通に叩き合いを捲るハラケン
池田はちぎれないでしょうけど前残りに
ちょっとだけ期待
 
3連単 9-347-123457
 
11R
南関 ①岩本-⑤中村浩-⑧東
近畿 ⑨野原-②村上兄
中部 ③柴崎-⑥吉村
東北 ⑦菅田-④竹内智

二次予選で敗退濃厚から
二人が直線で落車して6着入線
辛うじて勝ち上がった男への指令
 
番組屋
「もう一回奉仕してもらうで」
 
野原

「……………ウス。」
 
ただ2日間の野原の走りを見る限り
仕掛けどころに迷っている印象
好調・岩本を逃がしたら4番手取れても
ヒロシや東のきついブロックで
捲り切れない気がしますね。
 
お兄ちゃんが番手の時の野原は
とにかくバックは取る競走なので
おそらく叩き合い……そこを捲るのは
柴崎が菅田のどっちかですが
柴崎は人気する割に今回動きイマイチ
しかも後ろの吉村が付いてくるか
怪しいので菅田の方が軸
 
3連単 7=4-2358
    7-345-2345
    35-7-23458

岩本先行、野原がカマシや捲りで
不発の場合はヒロシが軸なんですが
点数が多くなりすぎるのでオッズ見て
抜け目を少々買う程度ですね。
 

12R
南関 ⑦渡辺雄-②簗田-④勝瀬
近畿 ①三谷竜-⑨トム
関東 ⑤杉森-⑥相川
西混 ⑧坂本健-③香川先生

南関は簗田じゃなくて出渋り雄太が
先頭なんですね。
 
雄太が初の記念制覇をしたときには
簗田が死に駆けして優勝プレゼント
だったと記憶していますので
決勝でこの並びなら昨年ここで優勝してる
雄太が簗田にお返しなんてことも
あるのかもしれないんですが……
まずは二人で優出することが優先

そして三谷は番手がトムで2車じゃ
逃げたくないんで前取ってちょっと踏んで
中団キープからの捲り狙いでしょうし
杉森も相川のためには逃げないし
2日目はロング捲りを見せた坂本健も
先行っていう選択肢はないでしょうし
案外ラクに雄太が先行しちゃうんでしょうか。

簗田は番手の仕事も器用にこなしそうで
雄太=簗田から3着探しみたいな
車券になるのかもしれませんが
どうせそこは安いんで簗田が三谷や杉森の
捲りをブロックして両者行方不明のような
悪魔の一手を考えますか。
ここはちょっと保留ですね。
 
 

三谷はまだこれから機会があるでしょうが
お兄ちゃんと武田は最後の赤パンに
なる可能性が高い伊東温泉記念
時代を作った男達の終焉を見届けましょう。
 
 
 
YAHOOブログの完全終了に伴って
過去ブログ「穴屋の競輪ブログ ふぬ競」
の記事をこちらに移行させました。

最初の頃の記事は試行錯誤しながら
ワケもわからず書いていたので
正直言って文章としてはヘタクソで
閲覧されると恥ずかしいんですが
たまに見ると懐かしい気もします。
 
 
 
皆様のご健闘をお祈りします。