譲らなかった男の勝利・佐世保記念の結果 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

小倉競輪祭は、現地観戦予定です。


今年最後の記念開催、佐世保記念を制したのは
五十嵐力。
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先行する新山の番手から抜け出し、ゴール前の
激戦を微差で制して自身3回目の記念制覇。

決勝ではほぼ先行一車となる新山の番手を
SS班の諸橋に譲らずに主張し
「イメージがデカいので、
 そういうのもやっていかないと。
 ただ、払拭するのは、
 メンタルが必要ですけどね」
と語り、一時期の自力自在みたいな戦いから
追込み一本の競走にモデルチェンジを決意表明。

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たしかに追込みでやって行くには
「一車引く」イメージがあるとなかなか
いい番手が回されないので……諸橋相手に
譲らなかったのはいいアピールですね。

「時代は変わったと感じますね。
 今は先行選手が強くなっている。
 自分はまだ脚質に『両』が
 付いているので、今後は変えたい。
 そして、南関の追い込み選手として
 上にいきたいです。」

3年前の富山記念で、先行する近藤隆の
番手であとは追い込むだけで優勝、
というところで前にハウスして落車失格
大ブーイングを受けて本人もけっこうな
ダメージがあったところからのカムバック

近年は郡司や渡辺雄太を司令塔にして
南関作戦が決行されていますが
その中で追込みとしてやっていくには
求められる仕事が多いと思いますので
頑張って欲しいと思います。

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おめでとう、五十嵐!




レースのポイントは3つ
①初手での古性のラインコントロール
②新山のメイチ先行
③古性を捨てなかった山田久

まず①ですが、初手で前を取った古性が
上昇してきた新山-五十嵐を入れましたが
続いてきた諸橋はひと睨みして入れずに
下げさせる頭脳プレイ。

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諸橋にしてみれば前走で失格してるので
もう一本やらかすと長期斡旋停止
そこで新山の番手を主張せずに我慢ですが
古性に足元を見られた格好になりましたね。


続いて②ですが……新山は番手は他人、
別線には叩き合う強力先行がいないので
流しながらのペース駆けも可能と思って
いましたが、打鐘過ぎの3角から一気に
カマシ気味にペースを上げて………
想定以上のメイチ先行。
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これで車間の空いた古性は詰めるのに
脚を使って最後4角からの伸びがなく
仕事しないでサラ脚で追走した五十嵐に
アドバンテージがありましたね。

新山としては「力を出し切る」競走は
できたと思いますし、こういう先行を
繰り返していると後ろからの信頼が
増してきますね。

ハイスペックな捲りも持っているので
そろそろ駆けるだけでなく獲る競走も
して欲しいところですが………


そして③ですが、山田久は明らかに3角で
仕掛けられないくらいバテ気味の古性を
捨てて自分で踏む選択肢もあったような気が
しますが……そこは前を任せた以上、
仕方ないところだったんでしょうかね。


……あ、ここまで一言も触れていなかった
九州勢につきましては、井上が後ろ攻めの
時点で、もう何もできないと思っていました。
新山を叩いて先行も、古性を捌いて中団も
どちらの作戦も取れない以上、後ろ攻めから
脚を使って上昇したのに勝負所で7番手が確定。

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しょっぱい競走でしたが、アフロ山崎も
山田英もいなくちゃ……しょうがないですね。



これで今年の記念開催は終了。
最後は地元のアフロマンが獲って締めて
欲しかったんですが、まあ仕方ないですね。

車券は………新山の軸で予想してましたが
スイマセンがケンしました。
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ちょっと準決勝でしらけちゃったのと
アフロマンが決勝に乗らなかったので
色々迷った末に、買いませんでした。

4角で新山がまだ持ちそうだったので
「うわぁ~買えばよかった!」
と呟きかけましたが、山田久が突っ込んで
新山が3着になるのを確認して
ちょっとホッとするっていう………
いずれにしても負け犬の行動。

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サンタさんは………休暇取って
マイアミあたりでバカンスしてた
みたいですね。


さて週末からは静岡グランプリ
前夜祭のコメント動画を見る限りでは
普通に脇本が駆けちゃって近畿が独占……
みたいな展開になりそうなんですが
あと5日間で色々と悪魔の一手を
妄想したいと思います。



皆様おつかれさまでした。
またグランプリで更新します。
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