毎年主役を務める近畿の大将
涙のカリスマ・村上義弘は不在でも
地元勢がそれぞれ持ち味を出して
スタンドの観衆に歓声を受ける
向日町劇場の人情芝居
地元勢がそれぞれ持ち味を出して
スタンドの観衆に歓声を受ける
向日町劇場の人情芝居
二次予選、準決勝と凄い気迫を
見せ続ける地元京都勢は
練習仲間の三人が決勝に進出
一次予選と二次予選は
全盛期を思わせるカマシを打って連勝、
準決勝は強敵相手に逃げて2着と
連日気迫の戦いを見せる藤木
全盛期を思わせるカマシを打って連勝、
準決勝は強敵相手に逃げて2着と
連日気迫の戦いを見せる藤木

二次予選・準決と連勝
さばいて中団取って捲りの動きで
常に自分から展開を作っていき
気持ちの強さを見せつける山田久
さばいて中団取って捲りの動きで
常に自分から展開を作っていき
気持ちの強さを見せつける山田久

そして初日は奥義・高速切替えで
見事な着拾いを披露し、準決は
捲った三谷を直線ズブリと差して
珍しいガッツポーズを見せた村上博
見事な着拾いを披露し、準決は
捲った三谷を直線ズブリと差して
珍しいガッツポーズを見せた村上博

藤木と山田久は、S級に上がる前から
村上博が声をかけて練習を共にしてきた
10年来の師弟の関係であり、二人そろって
「今の自分があるのは博幸さんのおかげ」
と語る間柄
村上博が声をかけて練習を共にしてきた
10年来の師弟の関係であり、二人そろって
「今の自分があるのは博幸さんのおかげ」
と語る間柄

この「ひろゆきファミリー」3人が、
三谷を先頭にして近畿ラインを組み
山田久-藤木-村上博で並んで挑む
決勝戦、二段駆けもある関東勢と
共同通信社杯の準優勝で名を挙げて
記念初制覇を目指す清水裕が相手
三谷を先頭にして近畿ラインを組み
山田久-藤木-村上博で並んで挑む
決勝戦、二段駆けもある関東勢と
共同通信社杯の準優勝で名を挙げて
記念初制覇を目指す清水裕が相手
お兄ちゃんが不在でも
連日地元勢への大歓声が響き渡る
向日町人情劇場はどんなフィナーレを
迎えるのでしょうか。
迎えるのでしょうか。
………そして盛り上がる地元勢の中で
二次予選で久々に勝って大声援に
思わず涙した泣き虫の稲垣は
あの方の声援もむなしく
準決勝で車体故障し脱落
思わず涙した泣き虫の稲垣は
あの方の声援もむなしく
準決勝で車体故障し脱落

まあ、二次予選で勝ったくらいで
泣く奴ですから、仕方ないでしょうね。
準決プレイバック
10R
「前を斬って誰かが来れば
3番手に飛びつくつもりだった」
という作戦だった藤木は
近藤隆と柴崎が後ろの方で牽制し合い
一向に上昇してこないために
想定外のスローペース先行
4番手にいた清水が楽勝のひと捲り……
と思いきや、神田が自爆気味なくらい
捨て身のブロックで跳ね飛ばし勢いストップ
後続が来ていればズタズタになる展開でしたが
お互いに牽制して脚を使った近藤隆と柴崎が
最終バックでも追いついていなかったため
立て直して直線伸びた清水が1着
藤木は毎日先行して①①②で優出……
たいへん立派ですが、近藤隆と柴崎の
鬼ごっこみたいな牽制合戦に助けられて
最終ホームまで踏んでませんでしたから
展開が味方しましたね。
11R
山田久が前々踏んで金子哲の先行、
菅田はカマシに行くか迷って最後方、
単騎の園田はペースが上がらないので
内を突きかけて締められてやめる
中途半端な動きを見せ脚を消耗……。
誰も来ないので腹を括った金子哲は
最終ホームまで踏まないスロー先行
4番手を取った山田久が菅田の捲りに
併せて捲って快勝、そして成清は
山田久に続いてきた稲垣を止めて
切り替えようとブロックしたら
ちょうど3角で稲垣のしゃくろうと
内を突いた伊代野の前輪に後輪が
当たってしまい後続を巻き込み落車

押し切った山田久に続いたのは
落車を避けて内を進んだ斎藤竜で
先行してた金子哲が残って2・3着
外にいた稲垣・菅田・菊地は大バックを
踏まされて届かず…………。
成清は当然失格なんですが
ダイジェストを見る限り
スケベ心を見せた伊代野の罪も
重いような気がするんですが………?
50万車券でほとんどのお客様は
最終レースを前にして皆殺し。

12R
ここまでの2レースはスローペース先行が
功を奏していたんですが、
ここは赤板前から踏んだ池田良が
三谷の横で止まってフタする動き
そのまま最終ホームくらいまでガマンして
行ったら大波乱もあったかもですが
打鐘で動いた池田が踏み上げると
前にいた杉森が突っ張り気味に踏んで
またしても自力番組を組まれた金子師匠が
嫌々ながらホームでカマシ先行……と
他ラインがやり合ってしまったので
三谷竜が絶好の捲り頃
行ったら大波乱もあったかもですが
打鐘で動いた池田が踏み上げると
前にいた杉森が突っ張り気味に踏んで
またしても自力番組を組まれた金子師匠が
嫌々ながらホームでカマシ先行……と
他ラインがやり合ってしまったので
三谷竜が絶好の捲り頃
金子師匠は懸命にふかし続けるも
番手にいた吉村は申し訳程度の仕事で
スルーしたので近畿ラインが出切り
直線で博幸が差して1着。
番手にいた吉村は申し訳程度の仕事で
スルーしたので近畿ラインが出切り
直線で博幸が差して1着。
しかし地元優遇とはいえ10Rは
なかなか酷い「死の組」だったんですね。
そこを自力で生き残った清水と藤木は立派。
車券は………検討するヒマがなく
夜にダイジェストでレース見学のみ
この後も寛仁親王牌までほぼ休みなし
その後も熊本記念IN久留米までは
休みなしが確定しておりまして
(カレンダーは競輪基準です)
所属する黒い組織のブラックぶりに
絶望しております。

近畿 ⑨三谷竜-⑦山田久-⑧藤木
-①村上博
関東 ⑥金子哲-④杉森-③斎藤竜
中国 ⑤清水-②岩津
-①村上博
関東 ⑥金子哲-④杉森-③斎藤竜
中国 ⑤清水-②岩津
その年にタイトル2回獲得したSSが
記念開催で格下のために死に駆けなんか
普通はするわけないんですが…………

………するんだよなぁ、近畿だから。
どうせこの後はグランプリで脇本の番手
一億円に一番近い場所をキープしている
三谷竜は、こんな記念の小銭なんか
どうでもいいでしょうし、赤板からでも
死に駆けしそうですね。
村上博もここは4番手になったことで
ガードマンのお仕事が確定
金子は二段駆けもアリでしょうが
別に杉森に恩があるわけでもないので
死ぬ気になった三谷と先行争いしても
いいとこ共倒れで潰れて終了
清水はヨコの動きもできるし気が強いので
流れの中での捌きはありそうですが
近畿分断までは難しそう
普通に山田久か藤木で決まって
ゴール後に背中をポンポン叩き合って
村上弟に健闘を称えられて
大歓声の中で号泣……で向日町人情劇場の
大団円となりそうですが
金子哲と清水が抵抗したら3段目の
ロケット発射とかまでありそうなんで
ここは藤木のアタマを軸にしましょう。
3着にインを突く斎藤と岩津を入れて
サンドイッチ車券も穴目で少々
3連単 8-17-1237(17厚め)
78-78=123
逆転あるとしたら清水ですが
「目が充血して痛くて仕方ない」
と、泣きの入ったインタビューだったので
ちょっと買い辛いですね。

向日町劇場最後の盛り上げには
表彰式に花束を持ってお兄ちゃんが登場、
という演出も良さそうですが
ひろゆきファミリー3人の情念は
果たして大歓声に応えるフィナーレを
迎えることができるでしょうか。
ひろゆきファミリー3人の情念は
果たして大歓声に応えるフィナーレを
迎えることができるでしょうか。
筆者は多少の鬱を感じながら
決勝はネット投票して仕事します。
皆様のご健闘をお祈りします。
