制したのは……がめつい男・古性。

全プロ記念はグレードとしてはF2で
通常の記念競輪以下の扱いの大会ですが
SSが6人・タイトル制覇が7人で、
うちグランプリ制覇が3人の豪華メンバー。
特別の決勝でもおかしくない激闘を自力で
勝ったのは今後の自信につながるでしょう。

古性、おめでとう!
が…決勝を振り返ると、
古性本人が
「何とか展開が向いて良かったです。
(強敵相手の1着だが)
展開が向いただけなんで、
しっかり力勝負ができるようになったら
もっといいレースが
できるんじゃないかなと思います」
とコメントしているように、
二人の男のしょっぱい競走が
古性が優勝する展開をつくったようです。
一人目は一成。
過去に一成-新田の並びは2回あって
1回目は一成が全く動けず
2回目は出切った後に流して捲られ
いずれも失敗しています。
今回は三度目の正直で、
死に駆けして新田を優勝させると
読んだファンが多かったんでしょう。
一成からの2車単オッズは
一成→新田が40倍台で、その他は
200倍を超える大穴車券
一方、新田→平原・武田・浅井は
10倍台で新田→一成は20倍超え
なのに一成の決勝前のコメントは

「他のラインに読まれるような
すんなりの展開ではなく、しっかり
考えて走りたいと思います。」
…オイオイ、新田に獲らせてやるなら
2車ラインなんだからバック線を
ゴールと思って思いっきりカマシて
後続のラインをちぎってしまって
新田に自動発進の番手捲りを
打たせるしかないんじゃないの…?
まあ「死に駆けします」とはさすがに
はっきり言えないだろうけど…。
ここが怪しくてどうも新田を本命で
買う気にならなかったんですよね。
案の定、打鐘で一度カマして出切るも
3角と最終ホームでチラチラと
後ろを確認して流しまくる一成。
3角で古性に追いつかれて
ホーム過ぎには新田が浅井に並ばれて
バックではその外に平原まで捲りあげて
捌きのできない新田は包まれてジエンド
前に踏めずに脚を余したままゴール……。
一成は何度か公式の発言で
「新田とはお互いタイトルを獲らせ合う
平原と武田のような関係になりたい。」
と語っていますが

新田のために死に駆けもしたことないのに
そんな甘いこと言っちゃイカンでしょ。
自分の方が現状は格下なんだから……。
流しまくる未練たらしい先行じゃ
番手を勝たせることができないことに
いい加減に気づいた方がいいよ。
そしてもう一人は武田。
平原が捲り切りそうなタイミングで
内側にいた古性に飛びつかれて
どかされましたが…この動き、
前にも松阪記念で同じことを
古性にやられているんですよね。
決勝後の武田のコメント

「ワンツーが決まると思って、
油断があったかもしれない。
(内から古性が来たが)締め込むと
事故が気になってできなかった。
勉強になりましたね。」
う~ん…確かに飛び付かれたときに
武田の内側は大渋滞で、締め込むと
大量落車があったかもしれないし
前日は村上兄と園田が落車で骨折
してますし…
全プロのグレードでは安い競走なんで
そんなに無理をすることもないって
考えもわからんではないですが…
この後には地元の取手記念と
高松宮杯が控えていますし…
でも、前に同じことをやられたのに
何の警戒もしてないってのは…ねぇ。
もう古性の方ではナメきってるので
今後も同じように番手を狙われて
捌かれることがありそうですね。
村上兄は競られた相手には
着は度外視でトコトンやり返して
報復しているのを見ていますが
それに比べると武田の方は
勝負師というよりはアスリートに
近いのいかもしれません。
飛び付かれた後、もう一度伸びて
最後はゴール前も踏んでいるので
脚に余裕はあったのでしょう。
もったいない油断でしたね。
その一方で古性の勝負根性は
たいへん立派でした。
事故点が6点ついている身なのに
あそこから思いっきり当たりに行って
武田を捌いて最後に平原も差すとは…!


いやあ…痺れました。
ホントに凄い勝負根性ですね。
ちょっと批判の文章が
長くなってしまってスミマセン。
一成…そして武田…



古性の優勝を演出してくれて
本当にありがとう。
(熱い手のひら返し)

前回のブログ通り古性の本命で
3枚でしたが頂きました。
岩津もあの混戦の中しっかりと
古性に付け切ってくれてありがとう!
……メンバーが豪華すぎたので
2~3着の買い目を広げてしまい
まとめて買えなかったのは後悔ですが。
これで5月の競輪はオシマイ
6月は高松宮杯と、今年初の現場参戦
地元・久留米記念がありますので
さらに楽しい記事が書けるように
精進してまいります。
皆様お疲れ様でした。
また次の取手記念でお会いしましょう。