前橋の寛仁親王杯といえば
筆者ぐらいの中堅ファンにはこの人の
印象が強いですね。

「平成の鬼脚」小橋正義(新潟・59期)
首を左右に振りまくる独特のフォームで
直線突っ込んでくる迫力の追い込みで
寛仁親王杯4勝の実力者。
「表彰式で陛下にお会いするのが楽しみ」
と言いつつ、優勝した時の表彰式では
頭にサングラスを乗せたまま陛下から
お言葉をいただくという、宮内庁の人が
冷や汗をかく対応をしたのを思い出します。
もうA級に落ちてしまって往年の姿は
見る影もなく、首を振りながらカマシに
ちぎれる姿を見かけたような気がしますが、
尊敬する人だという伊藤公人さんみたいに
チャレンジ陥落までのんびりと
競輪人生を満喫するのでしょうか。
前橋での寛仁親王杯は6年ぶり。近年は
ずっと弥彦競輪場で開催していましたが
競輪推進派の村長が選挙で落選するという
やんごとなき事情で開催権を返上して
前橋に戻ってきました。
前回の前橋での寛仁親王杯の決勝は
2010年、特別初出場で見事に初優出した
当時21歳の脇本を先頭に村上兄-市田の
近畿ラインが赤板前から先行、
村上兄の番手捲りを直線差した市田が
涙涙の特別初優勝をなし遂げました。
<上の画像をクリックすると優勝戦の
レース動画を見ることができます>
ゴール後に市田と村上が優勝に貢献した
脇本をねぎらう姿は、魂ファンの方なら
一緒に号泣するくらいの、なかなか感動する
シーンだったことを思い出します。

あれから6年、脇本はレーシック手術で
オタクそうなメガネ姿からイメチェン、
オリンピックに出場する成長ぶり
市田は再起不能かと思われた大怪我から
ようやく復活しかけてて
村上は相変わらずの涙のスーパースター

そして当時は若気の至りだったのか
こんなファンキーな髪形だった新田が
今回の優勝候補筆頭ですね。
まあこの頃からインタビューはけっこう
長かったようですが。
寛仁親王杯は競技の実績によって選出される
特別競輪なので、前橋での開催自体には
文句はありませんが、ドームの333は
スピード競輪になってしまった近年では
落車の危険性が高いので怖いですよね。
スピードが上がりすぎるバンクの上に
勝負どころではみんな狭いところに
突っ込んだりブロックしたりするので
6年前の前回開催の準決勝3番組では
27人中9人が落車・失格…。
実に3人に1人がケガしたわけで
まぁそれだけ真剣にやっていると
いうことなんでしょうが、
やはり落車・失格で車券が当たっても
嬉しさが半減してしまうので、
無事に済んでくれることを
願ってやみません。
その他にも前橋バンクでの
寛仁親王杯のの思い出といえば
当時デビューして2年くらいで
トップに登りつめた「F1先行」
吉岡の2周先行にちぎれそうになりながら
涙目で追走する晩年の中野浩一さんとか
中村美千隆-小橋の三番手を固めると
コメントしながら最終バックで三番手から
裏切りの自力捲りを打って優勝して
表彰式で罵声を浴びせられまくったのに
涼しい顔だった故・児玉広志とか
色々ありますがまた今度にしましょう。
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