雑記・高松宮杯の記憶 | ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

小倉競輪祭は、現地観戦予定です。

記念や特別がない週末で
来週に高松宮杯、再来週に地元の
久留米記念を控えているため
日々の労働でタネ銭を稼ぐ生活が
続いていますが、S級戦は一応
夜にダイジェストでチェックしています。

その中でもやはり気になるのが
107期の若手で、既にS級優勝した
吉田拓・新山弟・鈴木竜に続いて
この5月に3名がS級特進しています。

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取鳥雄吾(岡山)
お父さんも選手で、S級の下位にいた時
忘れた頃の捲り追い込みで穴を出していた
記憶があります。



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小川真太郎(徳島)
ハラケンに続く四国の大砲に成長しそうな
好素材だそうで・・・在校成績は3位



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堀内俊介(神奈川)
師匠はS級でもしぶとい走りで穴を
出していた三住博昭(61期)

取鳥はすでにS級デビューして
初戦の成績は811、
小川は今日からの松山S級で
堀内は6/24からの高知S級で
それぞれデビューを飾るようですが
これだけ初年度に多くの特進者を
輩出した期は記憶にありません。

年末のヤンググランプリはもちろん
記念の成績次第では競輪祭で
年内の特別デビューも可能な3人
S級での活躍を期待します。

しかし期待のルーキーが自分の
住んでる県から出るってのは
いいもんですね・・・筆者の住む
福岡は10年前に北津留が出て以来
特進していきなりトップクラスに
挑む新人はいないので期待の若手が
出てくる県の皆様が羨ましい限りです。


さて来週からは宮杯。
かつてのびわこ競輪場固定開催から
びわこ廃止に伴い年ごとに開催地が
変わるようになりまして今年は3月に
ダービーをやったばかりの名古屋です。

いろいろなドラマの記憶がありますが
特に私が個人的に印象に残っている
高松宮杯のベスト3開催をピックアップ

・平成4年(第43回)決勝
1着 滝沢正光(千葉)
2着 中野浩一(福岡)
3着 井上茂徳(佐賀)

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ミスター競輪・中野浩一の引退レースで
神山の先行の番手をイン粘りで取り切った
滝沢に中野が渾身の3角捲りで迫り
直線でさらに井上が頭突きをしながら
伸びてきて3人きわどいゴール・・・
滝沢が中野のグランドスラムの夢を
打ち砕いたレースでした。

筆者はこのレースの前年に競輪をはじめ
地元の英雄・中野のアタマで勝負して
すごくヤラレた記憶があります・・・。
そしてこのレースを境にして本命党から
穴党に脚質転換したような・・・。



・平成16年(第55回)決勝
1着 松本整(京都)
2着 岡部芳幸(福島)
3着 佐藤慎太郎(福島)
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これも松本整の引退レースでした。
度重なる失格が原因で次の期から
A級への陥落が確定、たとえ優勝しても
グランプリに進むことはできない中で
選手会との色々な軋轢もあり
優勝して引退することを決意していた
45歳の松本整が執念を見せた走り
先行する村上兄を4角番手捲りして
最高齢のG1制覇を遂げました。
表彰式後に淡々とコメントする松本と
それを見ながら号泣する村上兄と
伊藤保文が印象に残っています。

そして・・・今回地元の優勝候補
吉田敏の特別初優出が実はこのレース
「初優出なので先行一本で戦います。」
と気合の入ったコメントだったのですが
本番ではあっさり村上に叩かれ
何もできずに9着でした・・・。



・平成23年(第62回)
1着 深谷知広(愛知)
2着 村上義弘(京都)
3着 伏見俊昭(福島)

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スーパールーキー・深谷が
史上最年少での特別制覇
それまで先行一本だった深谷、
意表を突いた中団取りからの1角捲りで
稲垣の先行から抜け出した村上を
あっさり振り切った圧巻のレース

勝った深谷も凄かったですが
このレースで印象に残っているのは
負けた村上兄と武田のコメント
二人とも勝った深谷を称えながらも
眼をギラギラさせながら
「これからは深谷君に勝てるように
 練習を積み重ねます。」

・・・そしてこの後、深谷は毎回
優勝候補として期待されながらも
寛仁親王杯の1冠を加えたのみで、
村上兄は近畿の軍団を率いて
ダービー3回とグランプリ1回
武田は盟友平原と切磋琢磨し
翌年の高松宮杯をはじめとして
特別5回とグランプリ1回制覇
このレースが後の東西横綱を
生んだ原点だったのかも知れません。


深谷の地元・名古屋での開催
今回はどんなドラマがあるでしょうか。
そして特別初挑戦の吉田拓矢は
どんなレースを見せるでしょうか。

そして・・・上記の3レース
すべて記憶に残る名勝負でしたが
筆者は車券の上では全レース
惨敗しております・・・・・・・・・・
今回は車券の勝利で記憶に残る
レースになるよう精進いたします。