ふぬ競 第二章

ふぬ競 第二章

熊本記念 現地観戦予定です。



(ファン投票1位に関して)
「華がある選手でも
 競走スタイルでもないのに、
 こんなに応援してくれる
 お客さんがいてくれるなんてと思い
 何とか期待に応えたいと
 連日、走っていました。
 それだけに決勝で結果を
 挙げられて良かったです。」




灼熱バンクでの戦いとなった
平塚オールスター決勝を制したのは
ある時は怪盗、またある時は守護神の
S級S班・古性優作。


同期の窓場千加頼のバック捲りに乗って
ゴール前でズブリと差し切り
自身7個目のGⅠタイトル獲得
そして年末の静岡GPの切符を確定。


初のファン投票1位への支持に
きっちり結果で応えた古性でしたが…
今年はすべての特別競輪で
決勝に進出する抜群の安定感ながら
あと一歩が足りずに優勝を逃して
でも確実に賞金を積み上げてましたが

足りなかった「あと一歩」を
後押ししてくれたのは
今年急成長の、同期のチカヨリ。

 


BMX出身の古性にとっては
トラック競技で結果を残していた
チカヨリは、養成所時代は
遥かに上の存在だったそうで

「競輪学校から目標にしていた
 部分があったし自分も少しでも
 頑張ろうと思っていました。
 千加頼は低迷していた時期も
 ありましたが、こういう所で
 結果を残せるしポテンシャルは
 元々高いんです。
 これが普通の千加頼。
 優勝できたこともそうだけど、
 千加頼と決められたのが嬉しかった。」

レース前のインタビューでも
同期で仲良しのチカヨリが
GⅠにでられる選手になって
今年のウィナーズカップで準決で連携して
ワンツーを決めて優出したこと

 


 

決勝でチカヨリーワッキーー古性の
並びで駆けてワッキーの優勝に貢献を
したことに触れ
「これまでは僕や脇本さんと走る時は
 後ろ回りだった千加頼が、自分から
 前回りを志願するようになった。
 嬉しいことですし、僕のいる位置に
 だんだん迫って来たな、と感じました。」

細い目でニヤリと笑った後に

「………でも、抜かせませんけどね。」 

同期の絆と信頼、そして強烈な自信を
感じる古性の言葉にちょっとグッと
来ました。

古性にとって競輪の「華」は
ワッキーみたいな先行・捲りの選手、
という思いがあるのでしょうが…
縦横無尽な自在の動きに
近畿の絆を感じるラインの競走
ときには先行をガードする守護神
ときには別線に斬り込む怪盗
ファンを満足させる十分な「華」が
支持されての投票1位だと
思っております。



おめでとう!古性!

そして…ありがとう!同期の星たち!
(伏線)



レースのポイントは
・郡司から前受けを強奪する古性
・脚を使って5番手を取ったチカヨリ
・仕掛けられなかった松井に
 期待してしまった眞杉の失策
・ペースに入れた新山の先行
・慎太郎の牽制を越えるチカヨリ




決勝戦前、恒例の検討会
平塚の番組構成に納得がいかない
ふぬ競・特別解説員
灰人さんと送ります。
(けっこう長文)


「平塚の番組はマジで酷すぎる。

 地元以外のスター選手に失礼で
 松浦が怒って競るのも当然。」



「ずいぶん荒れてるね。」


「ああ、俺は負け戦で松浦が
 準決のウマなし番組に怒って
 地元ラインに喧嘩を売って
 北井を4番手から捲り切ったり
 マクルを競り落とすところから
 メイチ勝負で買ったのに……
 出切らない内に急に踏み止めて
 後ろを向いた北井のせいで
 松浦が落車したから、マジでご立腹。」


「勝負の結末を見る前に
 車券がカミクズになったのね……
 ご愁傷さまでした。」



「北井はタイトル取るまでは苦労人の
 徹底先行で好感が持てたんだけど
 今回はあえて後ろをもつれさせる
 クズな競走ばっかりしてる感じで
 好感度がダダ下がりだわ。
 で……決勝の本命は?」



「古性の軸で行くわ。」



「そうか……俺は新山の軸。
 アタマだけじゃなくて
 2〜3着でも買うけどな。」



「へぇ…新山が先行して逃げ切り
 または逃げ残れるってこと?」



「守澤にしろユキノリにしろ
 勝負権のない4番手を拒否して
 眞杉の後ろも選択できたのに
 新山の3・4番手を固めるのは
 慎太郎への遠慮もあるし
 今後も新山には世話になるから
 裏切れないってことだろ。」


「まあ、そうだろうね。」


「別線の先頭の窓場と松井にしても
 4車の新山と叩きあえば削られる。
 窓場は昨日、古性の徹底ガードで
 残してもらってるし脚は超抜だから
 叩き合い覚悟で早めの仕掛けは
 あるかもしれないけど
 松井は展開まちで、窓場が早めに
 仕掛けて新山と叩きあうとか
 眞杉が東北に斬り込んだりしない限り
 新山のペース駆けは捲れない。」


「なるほど……で、展開は?」


「さすがに新山に前を取らせて
 ツッパリ先行はさせられないから
 郡司か古性、どっちかが初手で
 前を取りに行くだろうな。
 南関と近畿、どっちかが前受けで
 新山は後ろ攻めだけど、別線の先頭に
 競りはないから4車ごっそり出られる。
 で…単騎の眞杉が東北に付いてきて
 5車のラインになったら、そこから
 ペースに入れて駆ける新山を
 

 簡単には捲れねぇよ。」


「松井と窓場、中団が取れなくて
 後方まで下げたほうがカマしてきて
 叩き合いになるってことは?」



「窓場は後ろの古性のために
 打鐘で後方ならすかさず行くけど
 自分で優勝したい松井はホームで
 最後方でもカマせないだろうな。」


「なるほど……眞杉の1車も含めて
 5車ラインなら、準決みたいに
 ペースに入れて逃げ切りってことね。」


「準決と同じような展開なら
 犬伏も深谷も動くことができなかった
 新山のペース駆けは、簡単には
 捲れないと思うんだよなぁ……
 眞杉や古性が東北に斬り込んできて
 後ろの並びが少々変わってしまっても

 競られちゃうのは慎太郎や守澤で
 新山は3着までには残れるだろ。」
 

 


「う〜ん……いつもながら、
 謎の説得力がある能書きだな。」




「慎太郎も守澤も、捲りが横までくれば
 当然けっこう厳しくブロックするし、
 ユキノリはしゃくられないように
 内を締め続けるガードマン役。
 
 お前の予想の『古性が優勝』だと
 窓場がバック捲りで止まったら
 立て直して古性の自力捲りは難しいし
 超抜のデキの窓場が東北4車を
 捲り切るって展開はあるかもだけど
 その時は窓場も2着に残るだろうし
 新山か慎太郎が3着だろうな。
 でも、東北のガードマン3人がいて
 新山の先行を乗り越えることは
 許さないと思うけどなぁ……。」


「眞杉の位置取りは?」


「東北の後ろにいてチャンス待ちか
 古性の後ろなんだろうけど
 ユキノリが内を締めているだろうから
 イン突きはけっこう難しいだろうし 
 窓場が出切ったら古性が徹底ガード
 準決で松浦に見せたみたいな
 厳しいブロックがあるからなぁ…。

 でもまあ眞杉は賢いし脚があって
 展開も見えてるだろうから、確定板に
 入るくらいのチャンスはアリ。
 南関の後ろは、松井が自分だけの
 捲りだろうからノーチャンス。」


「松井はけっこう厳しい?」


「新山と窓場が打鐘から叩きあえば
 ひと捲りなんだろうけど
 隊列が落ち着いて最後方なら
 8番手から新山のペース駆けを
 捲り切るような脚は無いでしょ。
 俺は郡司が前回りして行ける所まで
 行ってから松井発進、の方が
 ワンチャンスあると思うけど
 まあ、郡司の野郎は脚はあっても
 競輪頭脳はないから……
 (以下、しばらく郡司をディスる
  暴言が続くので……略)



「まあ、松井は準決で勝っただけで
 あんだけ浮かれて優勝したみたいな
 ウイニングランをしたのを見たから
 俺も決勝のヒモには入れてたけど
 あんなことやった奴が優勝したのは
 見たことがないから、
 ちょっと考え直したくなったわ。」


「まあ、展開だけ考えると
 俺はどう見ても新山が3着までは
 残りそうな気がするけどなぁ…。」


「俺は古性・眞杉の軸で、もうブログに 
 書いた買い目は投票しちゃったし
 古性の軸は変わらないんだけど
 けっこうライフに余裕があるから、
 ヒモはもうちょっと考えてみるわ。」

 

「じゃ、早く解説料を払えよ。

 まさか、これだけの能書きを聞いて 

 タダで済ますってことは無いよな?」

 

 

「さっきご祝儀を渡しただろッ!」
 (伏線)



レースは号砲が鳴ってから
郡司と古性がダッシュして…
いったんは郡司がSを取ったものの、
古性が圧をかけたのか前に出て
近畿ー南関ー東北ー眞杉の並び


 

そこから新山が赤板で斬りに行くと
前受けのチカヨリはやや前に踏んで
脚を使って中団を取りに行き、

眞杉は下げて南関の後ろ、9番手へ



「オイッ眞杉、そこだけはダメだろッ!」


サテライトに広がる皆様の不安の声が
聞こえるわけもなく…最後方の眞杉
ペースに入れた新山が先行して

 


そこから2角の下りを使って
チカヨリの捲り発進……守澤と慎太郎が
それぞれ一発食らわすも踏み直して
前団を捕らえる勢いで直線




窓場が捲り迫って、ゴール前で
鋭く伸びた古性が差し切って1着
逃げた新山ー慎太郎、追った松井の
3着争いは、わずかに新山の残り。


古性の優勝の要因は……チカヨリが
新山の4車ペース駆けを捲り切った
超抜のデキだったことでしょうね。
で、そのチカヨリを準決勝で
徹底ガードして残したことが
優勝への伏線でしたか。



ゲストに村上兄と松本整さんが
来ていたのも、窓場の奮闘の
伏線でしたかね。



「新山はなぁ…やることやって
 チカヨリに捲られたのは
 力負けだから仕方ないけど
 眞杉の一車が東北の後ろなら
 そのぶん古性も届かずに
 新山の優勝か2着だったのに
 なんで眞杉は打鐘で神奈川の後ろに
 付けたんだろうなぁ……
 チカヨリがインで粘って松井の
 カマシ頃かと思ったのかなぁ……」


「ああ、俯瞰でレースが見えてる
 眞杉らしくない、結果的に大失敗の
 位置取りだな。
 しかしチカヨリが強かったわ、
 中団取るのに脚を使って、
 守澤にも慎太郎にもブロックされて
 それでも踏み直して捲りやがった。」

 

 
4車で先行した新山は、
悔しい負けだったと思いますが…
この3着で賞金ランクが急上昇
7位まで来て、一気にGP圏内。



あと2つ特別があるので
油断はできないと思いますが
失速してきている岩本を交わせば
賞金でもGPに出られそうな……


そして松井は……郡司に頭を下げて
前回りしてもらったほうが
良かったんじゃないの?

まあ、南関は層が厚いから
あと3年くらいはチャンスがあると
思うけど……。




車券の結果は
ブログに予想していた決勝の分は
古性の軸で買っておりましたが
2着に窓場、3着に新山
いずれもヌケていたのでハズレ。













当日はけっこうライフがあったので
灰人さんとの検討の結果
古性が勝つ時は2着チカヨリも必要
新山はペースで3着に残るかも…で
松井と郡司は3着からも除外しまして

 

 



 

下記の車券を買い足して的中。


ついでに古性ーチカヨリ眞杉ー全を
買い足しまして…2枚的中



3着新山は厚めには買えませんし

もっと儲かる組み合わせが

来てほしかったですが

そこまで贅沢を言っちゃダメか……


で、決勝のトータル収支はこんな感じ



買いすぎたんでそんなに儲かった
わけではないですが、十分に浮いて
100期の古性とチカヨリ
絆ある同期のスターに感謝。


予想に入れてない買い目で
ドヤってしまって、申し訳ありません。

 




で…なんで
「けっこうライフがあった」
かと言いますと……3Rで
昨日にエグい追い込み脚を見せていた
古性とチカヨリと同期の
100期・横山を狙ってまして




(唐突な車田正美)
















 

 












ありがとう横山、このレース限定で
筆者の中ではスターに認定。



小銭勝負で15万車券を頂きまして……

今年は何度か恐怖新聞を送られて

悔しい思いをさせられていた灰人さんに

「まあ、これで冷たいものでも飲んで

 熱くなった頭をクールにしなさい。」

とご祝儀を渡し、ちょっとだけリベンジ。

 

 


その後は負け戦で順調に減らしましたが
決勝に十分なライフが残りまして
追加購入分で獲りましたんで…

古性・チカヨリ・横山……
100期の、同期の輝く星たちのお陰で
開催トータルでは今年一番くらいの
快勝で終わりました。(タイトル回収)



ああ、ビールが美味い。



最後に…苦言ですが
やはり真夏に灼熱バンクでの開催では
選手も客も疲れちゃうのは必然

 


最終日まで行く選手は5走するんで
選手たちの疲労や集中力低下があって
おかしなレースがあったり、落車や失格が
増えてしまう原因と思うんですが……
改善したほうが良いんじゃない?


そして、灰人さんが怒ってましたが
あまりに番組が地元偏重になるのも
いかがなものかと思います。
記念なら仕方ないでしょうけど
特別では、地元よりスター選手の格を
考えた番組にして欲しいですね。


この次は小田原記念 北条早雲杯

 

 

富山記念・向日町記念と続きますが…

車券は買うと思いますが

ブログはおそらく更新しません。

9月中旬の宇都宮共同通信社杯は
更新する予定です。
そして10月は熊本記念の現地参戦
今回で旅費は十分に貯めましたんで
あとは無駄遣いしないようにしないと…

さて、盆休みも終わり
真夏の祭典から、いつもの日常に
戻っていきましょう。


皆様、6日間おつかれ様でした。

またお越しください。