普段、アニメ・ゲームに縁のない人の為向けの、志方あきこの簡単なガイドの続きです。
志方あきこのゲーム音楽で一番ポピュラーなのが「アルトネリコ」です。
ゲームは、空想の国?の話らしく、ヒュムノス語という架空言語や様々な神やら民族が出てくるものらしいですが、
詳しい事はわかりません。
当然、使用楽曲もこれらの物語に添った歌詞になっているようで、歌詞内容なども実際の所、何も解からず聴いてます。
ゲームは現在3シリーズ出ていて、関連CDは全体で20種類以上あるようです。
シリーズ全体のデレクションを土屋暁が担当しています。
この中で、志方あきこの音楽作品に絞ると、以下の四枚だけ聴けば充分かと思います。
星詠~ホシヨミ~ Ar tonelico Hymmnos concert Side 蒼(2006年)
楽曲製作は、土屋暁・中河健・志方あきこが担当、ボーカルは志方あきこと石橋優子の二人が担当しています。
曲調は和洋折衷でアコースティックな民族調とロック調の激しい曲が混在しています。
混沌としたアレンジと、教会音楽のような荘厳なアレンジの対比。
石橋優子の澄んだシンプルな歌唱と、志方の時に毒々しい多重コーラスとの対比が、作品の骨格になっていると思います。
アルトネリコ・シリーズで、私が最も気に入っている作品です。
和洋折衷なアレンジで、よさこいソーランにでも使えそうな楽曲、EXEC_PAJA/.#Misya extracting にリンクします。
澪~ミオ~Ar tonelicoII Hymmnos concert Side 蒼(2007年)
サウンド・コンセプトは前作の延長、製作陣も同じです。
荘厳な志方のコーラスと、激しい曲調での志方の歌は更に毒々しさを増しています。
志方の曲の中で最も毒々しい曲だと思います。ココまで来るとオカルトです。笑
咲夜琉命~SAKIYA=RUMEI~ Ar tonelicoIII Hymmnos concert Side 蒼(2010年)
この三作目は、少し作品の方向が変わります。
石橋優子は不参加。変わりにKOKIAと上野洋子が参加しています。
三人共、自身の世界観が確立しているような歌手なので、志方との相性は石橋優子との時ほどではありません。
志方の楽曲は前作からの延長ではありますが、少し存在感が薄いように感じます。
今までのアルトネリコでは、考えられないような能天気な曲、EXEC_EP=NOVA/にリンクします。
上野洋子もKOKIAも大好きな歌手ですし、楽曲も素晴らしい仕上がりなので参考までに。
http://www.youtube.com/watch?v=4sKZ1ZqOez4&feature=youtube_gdata_player
一曲だけ参加した上野洋子の作品にリンクします。
彼女との類似を指摘されたりする志方ですが、同じスタッフによる製作なので、二人の違いが比較できると思います。
志方はシンフォニックな合唱が基本になっていると思うのですが、
上野のほうが、エスノ色が強く、声も楽器の一つとして考えていると感じています。
アボリジニの楽器ディジェリドゥーの使用などは、フィンランドのケルト系バンド、ギャラルホーンを思わせます。
上野自身のハーディ・ガーディーの演奏も聞けます。
http://www.youtube.com/watch?v=wj62c1ACisc
今回のアルバムでのハイライトとなるであろう、KOKIAの作品にリンクします。
結婚式で使われそうな曲ですね。さすがに歌力が凄いです。
けど、ずっと志方が作り上げてきたアルトネリコの歌世界の最後に、これってどうなのよ?っとちょっと思ってしまいました。
アルトネリコ3 イメージCD 謳う丘~Ar=Ciel Ar=Dor~ (2010年)
咲夜琉命が、志方の作品としては、どこか不完全燃焼だったのですが、この作品で、一気に巻き返しました。
今までのアルトネリコでの志方の民族調楽曲の集大成のようなミニアルバムです。
全曲、志方あきこの歌唱で、多重コーラス、民族楽器オンパレード、ココに極めたりの状態です。
志方あきこのアルトネリコへのこだわり、アルトネリコ・スタッフの志方へのこだわりが感じられる作品です。
http://www.youtube.com/watch?v=LVKoP_8rYCw
収録曲の抜粋になります。
次回は、アニメやその他のゲーム作品を紹介します。