2014(ウル虎の夏) | 虎松ツヨシの阪神タイガース私設博物館 猛虎の兜

虎松ツヨシの阪神タイガース私設博物館 猛虎の兜

阪神タイガース伝統のレプリカキャップコレクションを展示
その歴史を探究する。

(ミズノ社製)

 

前年から始まった球団イベント「ウルトラの夏」。その2014年の主役はこの年、創設90周年を迎えた阪神タイガースのホームグラウンド阪神甲子園球場だった。

 

 

(甲子園大運動場建設概要)

 

球団誕生の歴史をひもとけば、親会社である阪神電気鉄道㈱が兵庫県西宮市に甲子園大運動場(現阪神甲子園球場)を所有していたからこそ、今の阪神タイガースが誕生したと言っても過言ではない。

 

 

ウル虎の夏2014のデザインワークは、そんなタイガースを誕生から見守り、育て続けている甲子園球場に敬意を表したものとなっている。

 

メインカラーは甲子園球場の外壁を飾っていた蔦とグランドの芝をイメージしたグリーンを初採用。脇の切り返しに球団カラーのイエローを取り入れた。

また、胸のマークはすべて大文字による新しいTIGERSのデザインを採用している。

 

 

 

このような配色により、一見すると元阪神タイガースの投手、薮恵壹(現役時代の登録名は恵一)がかつて所属していたメジャーリーグの球団オークランド・アスレチックスを彷彿とさせるデザインとなっていた。

 

(アスレチックス時代の薮恵壹)

 

甲子園をイメージしたユニフォームに合わせ、帽子もクラウンがグリーン、天ボタンおよびツバがイエローという2色のパターンで構成、刺繍のマークと穴かがりに金色の糸を使うことで豪華な仕上がりをみせている。

 

 

 

レプリカはメッシュ仕様、アジャスターはスナップ式を採用。廉価でありながら再現度の高いレプリカとなっている。

 

 

 

このように歴史ある球団が伝統を踏襲しない思い切ったデザインを採用できるのもサードユニフォームの醍醐味と言えるのではないだろうか。

 

 


画像出典元:阪神タイガース/デイリースポーツ/日刊スポーツ/スポーツニッポン/サンケイスポーツ/スポーツ報知/中日スポーツ/ベースボール・マガジン社