切っ掛けは、何気なく観ていたTik Tokのオススメ動画でした。
……ん?
レッチリ?
いや……違う?
なんだこのバンド?
それが、イタリアのロック・バンド
マネスキンでした。
ええと、最初に断わっておきますが、僕がマネスキンの動画に興味を持ったのは、決して……紅一点のベーシスト、ヴィクトリア嬢の過激な半裸パフォーマンスに目を奪われたからではありません……。う、ウソじゃないよホントだよッ!
ええと、最初に思ったのは……
レッチリのコピーバンド?でした。
ファンキーで勢いがあった昔のレッチリです。
いや、でも、それにしちゃポップでキャッチーだな……って。
それで、ハッシュタグについていた「MANESKIN」を検索してみたのです。
ああ、このバンドか。
CDジャケットに見覚えがありました。
何年か前に話題になっていた新人バンドだ。
でも結局「聴く」までたどり着かなかったバンドだ。
うん、これは完全に「音楽的無気力」の成せる業です。
人は33歳を過ぎると、それまで聴いてきた音楽ジャンル以外に興味を示さなくなるっていう……、アレです。
20代の頃なら確実に聴いていたはず。
いや、今はサブスク時代だから興味を持ったバンドは簡単に試聴できる時代なので……これはもう、時代に取り残された時代錯誤の老害CDコレクターの成せる業かもしれません。
そんな老害CDコレクターの僕が、まさかSNS経由で新たなバンドに出会うとは……。
ってことで。
Youtubeで彼らのMVを色々と視聴してみました。
平均年齢23歳※この動画の時は平均年齢20歳のZ世代バンドとして、来日公演のニュースがYahooにも取り上げられていました。
彼らが影響を受けたミュージシャンとして、アークティック・モンキーズやレッド・ホット・チリ・ペッパーズの名前が挙がっています。
なるほど、初めて彼らの動画を観た時に感じた「レッチリ?」という感想はあながちハズレではなかったということです。
非英語圏のアーティストということで、楽曲によってはイタリア語で唄われる曲があったり、英語とイタリア語が混ざっていたり※英語もイタリア訛りが強いようです、今まで30年近く洋楽を聴いてきたオジサンの耳にもすごく新鮮な響きです。
ベースのヴィクトリア嬢はライブの際に上半身裸でニップレスのみという過激なパフォーマンスが有名らしく、日本公演でも演奏中にニップレスが外れ、しばらくそのまま演奏を続けた……なんてエピソードが紹介されていました。
テレビ放送ではしばしばヴィクトリア嬢の姿が映されないステージもあったりするそうです。
このスタイルには、性的マイノリティを公言しているヴィクトリア嬢の意思表明の意味も含まれているそうです。※バンド・メンバーのうち2人が性的マイノリティを公にしているそうです。
派手なメイクやセクシャルな衣装のせいで、薬物疑惑などが噂されたこともあるようですが、ボーカルのダミアーノは薬物以前に今はアルコールも飲んでいないと否定しているそうです。
それにしても……
既に絶滅危惧種かと思われていた「ロック・ミュージック」をこんな新世代の、しかも非英語圏のミュージシャンが演奏して高い評価と人気を獲得しているなんて……。
もちろん日本での人気も高いらしく、SONYミュージックからは国内盤のCDがボートラ入りで発売されてるし、最新作の「ラッシュ!」(2023)はデラックス盤として新曲4曲+ブルーレイ(ライブ)が追加された限定盤が販売。
通常「ラッシュ!」の初回盤には日本盤限定のライブCD10曲入りが付いているので、今からマネスキンを聴こうと思った人は、……いわゆる僕ですが、どちらのバージョンを買えばいいのか頭を悩ませてしまうという、そんな状況です。
……と、言ってもまだ新人※もう新人と言う時期ではないですがバンドでアルバムも3枚しか出ていないので、作品を集めるのには苦労しなくてすみそうですね。
興味のある方は、是非、聴いてみてくださいね。
あ、ちなみに僕は、先日アルバム3枚ともアマゾンでポチッたのは言うまでもありません。