THE BAWDIESを聴いてみた | ぐれむりんの気ままなブログ

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勝手気ままな★備忘録★レビュー

【閲覧注意】※ウソです。

先ずは……

コチラの画像をご覧ください。

この画像は、日本の4人組ロック・バンド「B(仮名)」が2018年に発売したCDのジャケット写真なのですが……

 

……お分かり頂けただろうか?

 

実はこのジャケットには元ネタが……

 

……と、心霊特番風に紹介してみたのですが。

 

実はコレ、日本のロック・バンド

THE BAWDIESが2018年に発売したベスト・アルバム「THIS IS THE BEST」のデラックス・エディションに封入された特典ディスク「rare tracks」のジャケットです。

 

コレを見てピンと来た方も多いと思います。

 

そうです。コレです。

The Beatlesの2ndアルバム「ウィズ・ザ・ビートルズ」のジャケット写真ですね。

 

実は最近、約10年振りにTHE BAWDIESを聴き直しているのですが、この10年間で購入していなかった彼らのCDを「大人買い(中古)」した際に、上記した「THIS IS THE BEST」の中に入っていたCDジャケットを見てニヤリとなってしまいました。

 

いやぁ~、それにしても。

良い買い物(?)ができました。

 

中古とはいえ、所属サイト直売(?)で限定販売された「デラックス・エディション」が1000円以下で購入できました。

内容は、一般流通の「THIS IS THE BEST(CD2枚+DVD1枚)」に、アルバム未収録のシングル・カップリング全曲とデビュー前のデモ音源+未CD化だった楽曲の計24曲が入ったボーナス・ディスク、アナログ・レコード、時計(針部分)が入ったBOXセットです。※アナログ・レコードを時計としてディスプレイできるようになっています。

 

……まあ、それは置いといて。

 

実に迂闊でした。

僕がTHE BAWDIESを初めて聴いたのは、彼らがメジャー・デビューした直後の、2ndシングル「HOT DOG」だったのですが

この楽曲の衝撃が強すぎて、それ以外の楽曲が霞んでしまっていたというのもあるのですが、僕はTHE BAWDIESを「洋楽被れの若手バンドの古典ロックンロール・モノマネ」だと思っていたのです。

 

……今から約14年前の話です。

 

当時の僕は、洋楽好きを自称するだけの、狭い見識しか持たないガレージ・ロック好き兄さんでした。

どうやら、あの頃の僕は、THE BAWDIESというバンドを完全に誤解していたようです。

 

THE BAWDIESを初めて聴いてから約14年が経ち、その間に、僕も多くの音楽(ブルース、ジャズ、ファンク等)に触れる機会が有り、当時よりは耳が肥えたと自分では思っているのですが、そんな耳で(今)聴くTHE BAWDIESは、洋楽パクリ天国のようなバンドだったことを改めて知ることが出来ました。

 

おっと、誤解の無いように言っておきます。

良い意味での「洋楽パクリ天国」です。

 

パクリか、

リスペクトか、

それともオマージュか?

 

改めて、THE BAWDIESを聴いて驚いたのは、彼らのアルバムは、インディーズ・デビュー・アルバムと、2014年のカバー・アルバム「GOING BACK HOME」以外は、全て(ほとんど)オリジナル曲だけで構成されたアルバムだったと言うコトです。

 

当時の僕は、THE BAWDIESはカバー曲をたくさん演奏しているバンドだと思っていました。

この雰囲気をオリジナル曲で演っていたとは。

▲ちょっと長いですが、この公式の紹介動画を聴くと彼らの音楽の遍歴が良く分かりますね。これがオリジナル曲とは……。と、言っても、僕がTHE BAWDIESを聴かなくなった理由のひとつに、アルバムを重ねる毎に曲調がポップになっていったというのもあるのですが……。

 

そして、何より驚いた(と言うか改めて思った)のは、彼らの楽曲が実に洋楽っぽい「音」で録音されているコトでした。

 

いや、実際には、ここ20~30年くらいの邦楽の「音」が洋楽と比べて聴き劣りしない音になっているのかもしれません。

 

僕がTHE BAWDIESを聴いていた約10~14年前は、スマホの普及率が約4%という時代で、Appleから初代iPadが発売された頃だったのですが、ええと、何が言いたいのかというと……「イヤホンで音楽を聴く」という行為が一般的になり始めた時期だということです。そーゆー時代に合わせ、邦楽の「音」も進化したのだと思います。※普段、あまり邦楽を聴かないのでいつ頃から音が進化したのか知りません、ゴメンナサイ。

 

僕は90年代の洋楽でROCKを聴く楽しさを知ったオジサン世代なのですが、90年代初めの邦楽バンドの「音」は、いわゆる「ボーカルとバックバンドの皆さん」というような音が多かった印象を持っています。

 

特に90年代初めの邦楽は……

あの、B'zでさえ「こんな音」だったもの。

バンドの主役は「ボーカル」で、その他の楽器はあくまでボーカルを引き立てるための脇役……って感じ。

 

それが、洋楽だと……

ボーカル以外の楽器の主張が強くて、俗に言う「洋楽は音を聴く音楽」とか「ボーカルも楽器のひとつ」と言われる音になっています。※あくまで個人の感想です。

特に、イヤホンやヘッドホンで音楽を聴くのが当たり前になってくると、邦楽ロックの「楽器(特にギター)の音の小ささ」に不満を持っていた記憶があります。※最近は古い楽曲もリマスター技術でそーゆー部分が解消されていますが。

 

THE BAWDIESの楽曲は、各楽器の演奏がボーカルに負けることなくしっかりと主張されているのに驚かされました。

そして、様々な楽曲で顔を覗かせる「過去の名曲」へのオマージュ(リスペクト? パクリ?)とも言えるアレンジの数々。

 

思わず「ニヤリ」って感じです。

 

これは、よく言われる邦楽ヒット曲の「洋楽パクリ」という感じではなく、あくまで「オマージュ」という絶妙なラインを突いてきてるのも好感が持てます。

 

例えば、2021年に発売されたアルバム「BLAST OFF」のオープニング・ナンバー「YA! YA!」なんて、

イントロを聴いた瞬間、ビートルズの名曲「バースデイ」のパクリじゃん……って感じなのに、絶妙なラインでオマージュに抑えていたり、「OH NO!」を聴いた時は、

これって、ザ・ナックの「マイ・シャローナ」?

って絶妙な雰囲気を持ってきていたり。

 

他にもイントロを聴いた瞬間にローリング・ストーンズの曲を口ずさんでしまうような曲があったり……。

 

多分、古い洋楽に造詣の深い方には、僕が感じるよりもっともっと「元ネタ」へのオマージュを感じられる楽曲が目白押しなんじゃないかなって思ったりするのですが、いかがでしょう?

 

う~む、それにしても。

 

今年、結成20年、メジャーデビュー15年というダブル・アニバーサリーを迎えるTHE BAWDIESが、実は15年前からこんなカッコいい音を鳴らしていたことに気が付かなかったとは……

痛恨の極みです。

 

でも、こーゆーのも音楽を聴く楽しさのひとつですよね。

 

15年前……

今より15歳若かった頃には良さの分からなかった音楽が、年齢を重ね、知識が増えたことで、改めてその良さに気が付かされる。

……みたいな。

 

例えば、中学時代に聴いたビートルズやストーンズは「ただの古い音楽」だったのに、大人になって聴くと「むちゃくちゃカッコイイ音楽だった」ことに気が付いたり、とか。

 

僕自身、ビートルズもストーンズもジミヘンもツェッペリンもデビッド・ボウイもTレックスもルー・リードもボブ・ディランでさえ、なにひとつリアルタイムでは聴いていないのに、後聴きでも、むちゃくちゃカッケ―って思うもの。

 

ちなみに、そーゆー後聴きのカッケー音楽が好きなせいか?

15年前の音楽を聴いても「懐かしい」って感じにはならず、普通にカッケーって思ってしまい、「今更?」って感じで昔のバンド紹介を我がモノ顔でしてるのは、それが所以かもしれません。

 

ってことで、改めて、インディーズ・デビュー作からTHE BAWDIESの作品を聴き直している今日この頃だったりするのですが……。

 

興味のある方は、是非、聴いてみて下さいね。

 

あ、それと……

今後もし僕が我がモノ顔で、「今更」彼らのアルバム・レビューを書き始めた時は、是非、寛大な心で読んでやって下さいね。