約2年振りに発売された
書籍版オーバーロードの新刊
半森妖精の神人です。
早速、読ませて頂きました。
僅か2日で読み終わりました……。
…と、言っても「面白くて一気に読んだっ!」という感じではなく、書籍版を購入した友人に借りて、急いで読んで、急いで返却したって、そんな感じです。
なので、既に僕の手元に「本」自体がありません。
安くなったらKindle本を買おうと思っています。
アマゾンのレビューを見ると、今回はかなり評価が低いですね。
評価が低い理由は……
2年も待たされたのに、一向に話が進展しないからだと思います。
熱心なファンではない僕には、普通に面白く感じました。
ちなみにサブ・タイトルの「半森妖精の神人」はスレイン法国の絶死絶命(でしたっけ?)のコトでしょうか?
その答えは(下)巻まで持ち越しです。
今回のお話は、前巻でも触れていた、エルフに会いに行くお話です。
双子のダーク・エルフ、アウラとマーレに友だちを作ってあげたいという、アインズの親心爆発物語ですね。
第15巻は(上)巻ということもあり、アマゾンの批判的なレビューの通り、まったく話が進みません。中には、3行で内容が説明できる、みたいなレビューもありましたが、確かに、話の流れだけならそんな感じ。
前々作「聖王国の聖騎士」のような、(上)巻から超・濃厚展開を期待してると肩透かしを喰らっちゃいます。
ただ、今回は、何となく、不穏な空気を感じさせる内容が気になりました。何というか……、ナザリック内部に生まれた不協和音的な、含みのある表現の数々。でもまあ、多分、いつものように、大した問題にはならないような気がします。
とりあえず、7月末に発売される(下)巻を読むまでは、面白さの評価は保留って感じですね。
ってことで、現在は、予習・復習を兼ねて過去作を再読しているところです。流石に全巻イッキ再読はキツイので、個人的に好きな話をメインに再読中です。
そして、今回の再読は……
最近始めた(?)新しい遊び、
聴く読書です。
僕の場合、オーバーロードを読み始めた時は、書籍を古本で購入するという方法を取っていたのですが、最近はKindleで購入するようになっています。
実は、全巻(1~14巻)Kindleで買い替えました。
半額セールに釣られて、第1~3巻を購入したのが大間違いでした。いや、良い意味で。
Kindle、便利過ぎっ!
先ず、文字サイズを変更できるのが便利っ!
まあ、これは…オジサン特有の理由です。でも、この機能、一度使うと紙媒体の本には戻れなくなっちゃいます。
そして、音声朗読機能が便利っ!
僕はiPhoneユーザーなのですが、Kindle本って、iOSのアクセシビリティ機能のひとつ「音声読み上げ」に対応してて、音声朗読が出来るのです。これがとにかく便利。
最近は「読みかた」登録の機能を使って、厨二病表現読み方の登録をしています。例えば「魔法詠唱者」を「まじっくきゃすたー」で登録すると、音声朗読時に「まじっくきゃすたー」って読んでくれるんですね。
登録が進むにつれ、音声朗読がどんどんスムーズになっています。
さらに、持ち運びに困らないのが便利っ!
何十冊もの本が全部スマホの中に入っているって…スゴイですね。
ちょっとした隙間時間にスマホで読書ができちゃいます。
まあ、それは置いといて。
せっかく、オーバーロードを再読しているので、オーバーロード初心者の為の簡単なストーリー紹介をさせて頂こうと思います。
【注意】ネタバレ全開です。
オーバーロード 祝10周年!
ってことで、オーバーロードは2012年から刊行が始まったライトノベルです。現在、15巻まで発売中です。作者の言を信じるなら、全17巻で完結するそうですが……とても終わる気がしませんね。
アニメ版は第4期が放送中です。
ってことで、早速ストーリー紹介をしようと思ったのですが、僕の拙い文章で紹介するより、アニメのPVを観て頂いた方が早いと思います。
……と、
思ったのですが
ナンダコレッ?!
アニメのPVを観ると、まるでオーバーロードがハードボイルドなダーク・ファンタジーのように紹介されていますが、実際のオーバーロードは、ダーク・ファンタジー・コメディです。
個人的には、内容の7割がコメディだと思っています。
かつて大人気だった体感型オンラインRPGゲーム「ユグドラシル」のヘビー・ユーザー(廃課金者)だった鈴木悟は、ユグドラシルのサービス終了日をゲームの中で過ごしていました。
かつて、一緒に遊んだギルド仲間は、ほとんど全員、すでにゲームをやめてしまい※人気低迷の為、ゲーム全盛時には十大ギルドのひとつと言われたアインズ・ウール・ゴウンも過去の栄光……。
残っているのは鈴木悟=ハンドルネーム/モモンガ、ただ一人。
そして、サービス終了時間……。
が、ゲームが終わらない。
強制終了されない?
摩訶不思議な現象。
なんと、ゲーム内でギルド本拠地「ナザリック地下大墳墓」に配置していた配下キャラが意思を持って行動している……。
ゲームの世界が現実になった?
しかも、周囲は…見たことも聞いたこともな異世界……。
ユグドラシルのゲーム・キャラクター、アンデッドの死の支配者「オーバーロード」レベル100という、最強モンスターの姿・能力・強さのまま、異世界に飛ばされた主人公のモモンガこと鈴木悟。
ギルド本拠地は難航不落の悪の居城「ナザリック地下大墳墓」
モモンガに従うのは、かつて、ゲーム全盛時にギルド仲間と共に作り上げた最強のシモベ(魔物・悪魔・アンデッド・亜人)たち。
シモベたちは、モモンガを「創造主=絶対神=最高の支配者」と絶対なる忠誠を誓っている者ばかり……。
一般人で凡人のサラリーマン鈴木悟「モモンガ」は、シモベたちに愛想を尽かされないように(見捨てられて殺されないように)、偉大なる支配者としての「演技」に明け暮れる日々……。
そして、この世界に来ているかもしれないギルド仲間を探し始めるモモンガが何気なく言ったひと言、「世界征服なんていいかもしれないな」を実行する為に動きだしたシモベたち。※言った本人は忘れてる。
モモンガは、ある偶然から、騎士に襲われた村を助けた際、この世界で自分たちの力が「神の領域」の力だという事実を知るのですが、それと同時に……、自分たちと同じようにこの世界に飛ばされたプレーヤーの存在を感じます。※ゲームと同じ魔法や召喚獣が存在している為。
そこで、先ずは慎重に……異世界の情勢調査を開始。
同時に、この世界に仲間がいた時の為、モモンガ自らを「アインズ・ウール・ゴウン(ギルド名)」と名乗ることにします。
この名を聞けば、仲間なら会いに来てくれるはずっ!
さらに、支配者としての演技に疲れたモモンガこと「アインズ」が、気晴らしの為に始めた冒険者「モモン」が大活躍。
一方、アインズやシモベ達の行動が少しずつ「周辺国家」へ(謎の存在として)知られるようになっていきます。
対応に追われるアインズ。
行き当たりバッタリの行動。
苦し紛れの言い訳。
アインズを崇拝するシモベ達は、その全てが「深慮なる知略」と考え、更に天才的頭脳の持ち主である智謀の配下「アルベト」と「デミウルゴス」の勘違いによる、アインズ様・超スゴイ・実はただの結果オーライ・勘違い謀略「世界征服計画」が進行中……。
アインズがそれに気付いた時には、もう後には引けない状況でした。
PVの中で描かれていた、「この俺では知略で奴には勝てない」というシリアス(っぽい)シーンも、実は、行き当たりバッタリのアインズの行動の裏を読み過ぎて自滅していく天才たちの苦悩だったりします。
アインズ自身も、「想定通り……か」なんて(演技で)言いつつ、内面では「いったい、何が起きてるの?誰か教えて……」って困惑。
そんなダーク・ファンタジー・コメディです。
ザックリと書籍版の大まかなストーリーを言うと……
ゲーム世界が現実になったことと、部下の忠誠心、自分たちの力のレベルを確かめる第1巻。
周辺の情報収取の為、「冒険者モモンとナーベ」としてアインズ&メイド戦士のナーベラルが大活躍する第2巻。
情報収集に出かけた階層守護者「シャルティア」が洗脳されてしまい、この世界に自分たち以外のプレーヤーが存在することに危機感を募らせる第3巻。※ナザリックはモンスター軍団の為、ゲーム内では人間の敵・ラスボス的立場だったので敵対されるかも……。
ナザリック強化の為、周辺に住むリザード・マンを配下に加える戦い&それが可能かの実験を行う第4巻。
情報収集の為、王国の城塞都市エ・ランテルに潜入した執事のセバスが、そこで出会った少女を助けたことで巻き起こる、ナザリックと裏社会組織の戦い、そして王国の熱き漢たちの姿が描かれる第5巻。
第5巻の裏で進行していたデミウルゴスによる「世界征服計画」のひとつ、魔皇ヤルダバオト(デミウルゴス)の登場と、それに立ち向かう冒険者モモン(アインズ)の壮絶な死闘(という名の茶番劇)が描かれる第6巻。
帝国の指示で、ナザリック地下大墳墓の調査に乗り出したワーカーが、ナザリックの極悪非道・最強最悪の罠にハマって全滅する姿が描かれる第7巻。
第1巻でアインズが救ったカネル村で暮らすエンリの日常と、ナザリックで過ごすアインズの苦悩の日常が描かれる、外伝的ほのぼのストーリー満載の第8巻。
第7巻を受け、帝国に謝罪要求するナザリック、そして、いよいよ、魔導国を建国して表舞台へ登場するナザリック軍。帝国vs王国の戦争へ参入した魔導国(アインズ)が使う超・魔法で壊滅的被害に見舞われる王国軍の姿を描く第9巻。
ココからは、アニメ第4期で描かれる内容です。
ネタバレ注意!
魔導国の存在に頭を悩ます帝国が、アインズの行き当たりバッタリな行動に翻弄され、勘違いに勘違いを重ねた挙句、魔導国の軍門に下る姿が描かれる第10巻。
帝国の属国化の面倒事(知らないうちに軍門に下ってしまったので)を部下に押しつけるため、外交を理由にドワーフの国へ向かうアインズ&シャルティア&アウラたち魔導国一行。そこで出会ったドワーフ国の問題を(いつもの勘違いで)鮮やかに解決するアインズの姿と、アインズvsドラゴンとの戦いが描かれる第11巻。
デミウルゴスの「世界征服計画」で甚大な被害を受けた聖王国を救うため、単身で聖王国へ乗り込むアインズ・ウール・ゴウン魔導王と、そんな魔導王の姿に「真の正義」を見た聖王国の従者ネイア。ネイア目線で描かれる壮大な勘違い英雄譚と、デミウルゴス&アインズによる壮大な茶番劇の第2弾が描かれる第12巻&第13巻。
先の戦争で甚大な被害を受けた王国が、魔導国の手で滅亡する姿が描かれる第14巻。第1巻からずっと関係のあった王国がついに滅亡してしまいます。恋する女は怖いってお話です……。
ナザリック階層守護者の双子のダークエルフ、アウラとマーレ姉弟に友達を作ってあげるためエルフ国に向かうアインズ。でも、あまりにも強大な力を持つアウラはダーク・エルフの国で「尊敬と崇拝」の対象になってしまい……。この先、アインズの考える「友達計画」は、どんな勘違いを生んでしまうのか……の第15巻。
興味のある方は、是非、聴く読書で楽しんでみて下さいね。