地味?
渋い?
新しい?
チバユウスケ率いる
日本のガレージ・ロック・バンド
The Birthdayのニュー・シングル
「CORE4」
を購入したので早速レビューさせていただきます。
【注意】僕は盲信的なThe Birthdayファンなので、このレビューは熱心なファンの戯言と思って読んでやってください。
最新アルバム「サンバースト」発売から、わずか3ヶ月での新曲発売です。しかも4曲入りっ!
いや、最新ツアーのライブ音源が更に4曲入っているので、実際には全8曲入りのシングルです。
どうなってんだ、
The Birthdayっ!
早速聴いてみました。
不安と期待……
と、言うのは、発売直前に公開された「CORE4」ダイジェスト動画を視聴してしまったからです。
え? ちょっと今回の作品、地味すぎない?
これが今のThe Birthdayの目指すサウンドなの?
熱心なファンの僕が不安になるくらい地味・地味ダイジェスト…。
これは、流石に、今回はハズレかも?
でも、実際のCDを聴くと……
イントロ一発目のギターが鳴った瞬間、「何だこのカッコ良さっ!」って、全ての不安が吹き飛びました。
僕的に最も嬉しかったのは、アルバム「サンバースト」で影を潜めた感じのあった左右に分かれたギター・サウンドが健在だったことです。
ブログの最初にも書きましたが
地味、渋い、新しい。
全てが詰まった新曲4曲です。
※と言っても、まだ1回通して聴いただけなのですが。
オープニングの「ある朝」は、The Birthdayらしいミドル・テンポの渋い良メロのロック・ナンバーです。
「うわぁ~、めっちゃThe Birthday」ってタイプの楽曲なのですが、じゃあ、過去のどのタイプの楽曲似って聞かれると返答に困っちゃいます。
「抱きしめたい」や「夢とバッハとカフェインと」的なミドル・ナンバーですが、ちょっと雰囲気が違うし、かといって「シルエット」のようなタイプでもないし、「星に願いを」みたいなバラードでもない……。
地味、渋いという表現をしてるように、「なぜか今日は」や「さよなら最終兵器」のようなこれぞキラー・チューンでもない。
熱心なファンとしては、繰り返し何度もリピートして聴きしたくなる、新しい「地味・渋・名曲」の誕生って、そんな印象です。
続く「ブラックバードカタルシス」は、ダイジェスト映像で視聴した時は「なんか中途半端でダサい曲」に感じましたが、イントロを最初から聴くと、実にThe Birthdayらしいカッコいい曲でした。
って言うか、やっぱりThe Birthdayのカッコ良さは楽曲全体を通して左右から聴こえるギター演奏のカッコ良さ※個人の意見だなって思います。演奏(音)のカッコ良さが歌詞のダサさ(?)を帳消しにしてくれている感じです。※僕は歌詞を重視しないリスナーなので…。
3曲目の「レイトショー」は、これまたダイジェスト映像では中途半端で難解なトーキング系楽曲に思いましたが、実際の楽曲はイントロから徐々に爆発頂点に向かって盛り上がって盛り上がって盛り上がって、でも爆発しないスリリングな楽曲。これは今までに無いタイプの楽曲ですね。ドラムスの演奏がとにかくスリリングですね。
マジで聴いててドキドキしちゃうスリリング楽曲。
個人的にはジャズ&フュージョン系、もしくはフリー・ジャズ方向に向かい始めた頃のジョン・コルトレーンのような、そんな印象。
最初はチバさんの語りがダサく感じるけど、スリリングな演奏のあまりのカッコ良さに、チバさんの語りまでカッコよく聴こえちゃう、個人的にはむちゃくちゃカッコイイと思う楽曲です。
ラスト4曲目の「ヘッドライト」は、シングル・カップリングにありがちな隠れた名バラード系のナンバー。もしくは、アルバムのラスト・ナンバー・タイプの楽曲ですね。例えば「WALTZ」とか、そんな感じ。
パッと聴き、地味・渋い、そんな印象は拭えないけど、4曲とも聴けば聴くほど好きになっていくスルメのような名曲だと思います。
さて、新曲4曲と共に収録されている、最新ツアーからのライブ音源。
JOIN
ヒマワリ
オルゴール
OH BABY!
これは……、正直、僕的には聴くに堪えられない…かな?
ってのは、チバさんの声の衰えです。
新曲4曲は、あまり衰えを感じないセクシー・チバ歌唱を披露してくれていますが、ライブで唄う過去の楽曲は……、ファンの僕でさえ切なくなるくらいチバさんの声が出てないです。
まあ、これは、年齢的にしかたないことですけど。
と、言うことで。
購入して、通して1回聴いただけの「CORE4」ファースト・インプレッション・レビューでした。
興味のある方は、是非、聴いてみて下さいね。