The Birthdayを聴いてみた 第1回目 | ぐれむりんの気ままなブログ

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もちろんコレは僕の自論なのですが、誰かを好きになる切っ掛けの約8割は出会いのタイミングだと思うのです。

【注】恋バナではなく音楽のハナシです。

 

今年(2021年)で、デビュー15周年となる日本のロック・バンド

The Birthdayです。

僕の大好きなロック・バンドのひとつです。

メンバーは左から、

ヒライハルキ(B)

チバユウスケ(Vo & G)

クハラカズユキ(Dr)

フジイケンジ(G)

 

若い世代の方々には、あまり馴染の無いバンドかもしれません。

だって、ベースのヒライハルキさん以外、全員50歳を超えたオジサン・ロッカーなんだもの……。

当然(?)ファン層もオジサン世代でしょう。

若いリスナーからすれば、自分の父母世代が聴いている昔のミュージシャンって認識かもしれません。

僕の甥っ子(20代)はThe Birthdayの曲を聴いたことすらないそうです。

 

マジかっ!?

なぜこんなカッコいいバンドを聴かんのかっ?

……と、声を大にして言いたいトコロなのですが。

実を言うと、僕も初期のThe Birthdayにはまるで興味が無かった、と言うよりも、聴く気さえなかったというのが正直な話です。

これが、出会いのタイミングです……。

いや、タイミングと言うか……

そのバンドにどんな音を求めるているのか?

 

活動歴の長いミュージシャンに付いて回るモノがあります。

○○で活動していた……、という肩書です。

 

The Birthdayで言うなら、

ミッシェル・ガン・エレファントチバユウスケクハラカズユキ

特に、バンドの要となるチバユウスケさんの肩書は大きいです。

熱心なファン以外の方はこう思うはずです。

The Birthday=チバユウスケのバンド

チバユウスケ率いるThe Birthday

実際、僕もThe Birthdayを紹介する時は「チバユウスケ率いる……」という枕詞を付けてバンドを紹介します。

 

そしてコレが、僕が初期のThe Birthdayを聴く気さえしなかった理由でもあります。だって、当時の僕はThe Birthdayにミッシェル・ガン・エレファントのサウンドを求めていたんだもの……。

 

ミッシェル・ガン・エレファントは、90年代に活動した伝説的なロック・バンドです。

極限まで無駄をそぎ落としたタイトなバンド・サウンド。アベフトシの掻き鳴らす高速ギター・カッティング。チバユウスケのハスキーな絶叫歌唱。独特な詞の世界観。

 

初めてThe Birthdayのアルバムを聴いた時に思ったのは、ミッシェルの頃に比べてチバユウスケは「ナマヌルイ音」「優等生のようなロック」に成り下がった……、でした。

ミッシェル・ガン・エレファント解散から3年後のコトです。

 

実は、僕がThe Birthdayを本気で聴き始めたのは、2011年にギタリストがフジイケンジさんに変わった時からです。

5thアルバム「I'm Just A Dog」があまりにもカッコ良かったのが切っ掛けです。

いや、多分……

The Birthdayにミッシェル・ガン・エレファントの幻影を求めなくなったのが理由だと思います。

ミッシェルの呪縛が無くなったタイミングで耳にしたThe Birthdayの楽曲は、むちゃくちゃカッコ良く聴こえました。

まさに、出会いのタイミングです。

もし、2011年のタイミングでThe Birthdayの楽曲を耳にすることが無かったら、僕は今でもThe Birthdayを聴くことは無かったと思います。

 

この出会いを切っ掛けに、過去のアルバムを全作購入して聴きました。いや、聴き狂いました。いや、今でも聴き狂っています。

ってことで……

こんなブログを書いているわけなのですが……。

 

改めてこの10年。

The Birthdayの作品を聴いて感じるのは「チバユウスケの変わらない音楽」がそこにあるということです。

もちろん、初代ギタリストのイマイアキノブさん時代と、フジイケンジさん加入後の今のThe Birthdayの音は違います。

 

更に言うなら、15年前の作品と今の作品では、チバユウスケさんの声質も変わってしまっています。

30代後半~40代前半の「張りのある歌声(高音のシャウト)」は、もう聴くことが出来ません。最近のライブ映像を観ると、過去の楽曲を苦しそうに唄う姿が多くなっています。

 

歌声だけでなく見た目も老けました。

髪は白髪が多くなり、アゴ髭も白くなっています。

 

でも、根本にある音楽性は変わっていないと感じます。

 

The Birthdayは最高のライブ・バンドです。

それは、スタジオでレコーディングされたCDの音源にも常に反映されている、と、個人的に感じています。

 

The Birthdayの記念すべき1stシングル「Stupid」です。

この楽曲、イヤホンをしてジックリ聴いてみて下さい。

 

先ず、イントロの印象的なベースのフレーズ

The Birthdayの楽曲は、とにかくベースの音がブイブイ鳴っていてカッコいいです。

 

そして、ドラムスギター(×2)が同時に演奏開始。

 

ギターの演奏は左右で別の音が鳴っています。

右チャンネルからは、チバさんのコード弾き。

左チャンエルからは、イマイさんの単音リフと間を取ったコード弾き。

 

鳴ってる音はそれだけです。

メンバー4人以外の演奏は一切入っていません。

ステージで演奏することを前提にした、シンプルで削ぎ落とされたリアルなバンド・サウンドです。

 

メンバーの中にいない鍵盤楽器や3本目、4本目のギター音など、過剰録音は一切聴こえません。

 

唯一(?)、ボーカル(コーラスや手拍子を含む)に関しては、チバさんが2~3人に増えている時がありますが……。

 

これが、この15年間変わることのないThe Birthdayサウンドです。

僕が記憶している憶えている限りでは、レコーディングされたCD音源にも、ギター(×2)、ベース、ドラムス以外の音が入っていた記憶はありません。常に、ライブ録音されたようなリアルな演奏です。※実際には違うでしょうが、そう聴こえる音になっています。

↑この「プレスファクトリー」って楽曲。スクラップ工場のことを唄にした楽曲ですが、チバさん、「プレスファクトリー=印刷工場でした」って、リリース後に気が付いたとか……。

↑イマイさん参加のラスト・アルバム「STAR BLOWS」からの1曲。

なぜか、イマイチ不人気なアルバムな気がします。

フジケン初参加のアルバム「I'm Just A Dog」からの1曲。フジケンが加入してThe Birthdayのギター演奏が前面に出てきた気がします。

2017年発売の9thアルバム「NOMAD」から、チバさんの声の衰えを指摘する意見が多くなった気がします。

2021年発売の最新アルバム「サンバースト」からの1曲。

このアルバム、シングル曲が1曲も収録されてません……。

 

上のPVの曲をイヤホンして聴いてもらうと分かるのですが、15年前から最新作まで、基本、メンバー4人で出せる音以外は入っていないリアルなバンド・サウンドです。

 

なので、ライブの演奏もCDみたいな演奏が出来ちゃうわけです。

テレビの歌番組で口パクで演奏してるミュージシャンや、生唄が放送禁止レベルに下手すぎるアーティストとは違うのですね。

 

まあ、これはあくまで熱心なファンの妄言でもあるのですが……。

 

ってことで。

The Birthdayの2021年新作発売を記念して勝手に始めた「~を聴いてみた」シリーズです。

次回はアルバム紹介、かな。

 

興味のある方は、The Birthdayを聴いてみて下さいね。