ずっと気になっていた漫画
異世界おじさんを読んだのです。
作者は「殆ど死んでいる」さん、ですね。
既刊5巻…だと思います。
僕はまだ、1巻しか読んでませんが。
17歳の時にトラックにはねられ、17年間昏睡状態だった叔父が目覚めた。
「頭がおかしくなっていた」
…という、何とも言えないナレーションで始まる作品です。
主人公(?)は甥の「たかふみ」君になるのかな?
いや、「おじさん」が主人公?
異世界ファンタジーかと思ったら、自称(?)異世界から戻ってきたオジサンの回想を楽しむシュール・ギャグ漫画でした。
17年の昏睡状態から目覚めた「おじさん」は……
イレルラーズ「グランバハマル」トナ ガルトエバ リレクス
と、意味不明な言葉を喋ってます……。
「頭がおかしくなっていた」と思われるのも当然ですね。
どうやら、「たかふみ」君の家族はオジサンの処遇をめぐってボロクソ言い合った挙句に一家離散。要するに、誰もおじさんに関わり合いたくないらしい。
たかふみ君も、家族を代表してオジサンに会いに来たけど、厄介事を押し付けられた感じで……、正直、おじさんに関わる気は無い…はずだったのだけど……。
オジサンが言います。
異世界「グランバハマル」に17年いたが、ようやく帰ってきたぞ。
そして、たかふみ君の目の前で、離れた場所にあるコップを浮かべてみせるのです……。
「マジかっ!?」
そして、たかふみ君とオジサンのルーム・シェアの始まりです。
ええと、最初に言っておきます。
表紙に騙されちゃダメだっ!
この作品、タイトルに異世界とついてますが、お話は殆ど現実世界のアパートの部屋の中です。
魔法が使えるオジサンはYoutuberとしてなんとか生計を立ててますが、17年間の昏睡期間に変わった現実に困惑中。
※どうやらオジサンはセガ・サターンが好きなゲーマーだったらしく、セガ・サターン・ネタが多いですね。17年前のオタク男子です。
作中に登場する異世界は……、おじさんの語る回想話しのみ。
しかも、かなり悲惨な異世界生活だったそうです。
※途中から、オジサンの記憶を映像にする魔法を使って異世界の回想をたかふみ君に観せますね。
どうやら、異世界の人間は美男・美女ばかり。
それを聞いたたかふみ君は羨ましがりますが、現実は甘くありません。
美男・美女しか居ない世界に、不細工な人間が現れたら……。
オークの亜種(モンスター)と誤解され、初対面の相手からはつねに襲われるそうで……。
上に貼った画像を見ていただくと分かりますが、作画は決して上手くありません。いや、正直、下手な部類です。
ただ、ガチの下手というわけじゃなさそうです。
実は、回想シーンに登場する女の子は可愛いかったりします……。
第1巻の回想に登場する、オジサンに敵意剥き出しで罵詈雑言を浴びせる美少女……。
「誰も助けてなんて頼んでないわ、触らないで!」
「あなたのために助けたんじゃないわ、勘違いしないで!」
「あなたみたいなオーク顔と一緒にいて吐かないでいてあげられるのは、あたしぐらいね!」
話しを聞いていた「たかふみ」君は気がつきます。
ツンデレの概念の一般化は2004年頃だ……、おじさんが旅立った4年後である。
異世界回想シーンは、ゲームオタクのオジサンが異世界美女の好意に気がつかないで終わっちゃう残念ギャグ話ばかりですね。
※他にも、従来の異世界ファンタジー物の真逆を行くようなシュールなオチで終わりますね。
読んでて思わず、漫画太郎さんの作品を思い出しちゃいます。
第1巻の後半は、「たかふみ」君に好意を寄せる女の子「藤宮」さんが部屋にやってきて、おじさん+たかふみ+藤宮さんのルーム・シェア生活が始まります。
当然、藤宮さんはオジサンが異世界帰りなんて信じてません。
果たして、この先、おじさんはどんな異世界話を語ってくれるのか?
……あ
すっかり忘れてましたが、このブログは音楽レビュー・ブログでした。
ってことで……
デス・エンジェルの「エニグマ・イヤーズ」です。
約20年前に発売された、初期デスエンジェル作品のBOXセットですね。
入手困難だった初期作品がリマスター再発されました。
古い作品ですが、20年前のスラッシュ・メタルの音を懐かしむにはちょうどいいBOXセットかも……
なんて、ちょっと強引にブッコんでしまい申し訳ありません。
興味のある方は、異世界おじさんを読みながら聴いてみてください。